グラ基礎Ⅱスク前半/1日目2012/11/09 22:29

グラ基礎Ⅱスク前半/1日目
グラフィックデザイン基礎Ⅱの前半3日間のスクーリンだ。5時30分起床、昨日は旧友との飲み会があったので少々寝起きが悪い。妻の作ってくれた朝食弁当を持って家をでる。6時23分の新幹線に乗り、東京経由で吉祥寺へ。

学校到着は8時30分頃、集合場所は2号館の4階講堂。前提講義は、コピーライティングのコツというか心構えというか、まあコピーの書き方。それとタイポグラフィーについて。午後からは木造の4号校舎で、実作業。先生はコピーとデザインの二人一組体制。
本日の課題(1)は、提示された天声人語の内容を深読みして、キャッチコピーを考え、本文とキャッチコピーを組に合わせて、文章内容にふさわしいレイアウトを考える。キャッチコピー部分はPCで出力して、棒打ち(だだ打ちっ放した)したテキストは、切り貼りして手作業で組む。
(2)は同時進行で、マイオピニオン、つまり自分の社会問題に対する主張を600字程度のコピーを作る。もちろん、キャッチコピーも本文もだ。(1)と(2)は同時進行だから、かなりタイトなスケジュール。

現在のデザイン作業では全くすることがないテキストの切り貼り作業。数十年前の、写植時代の遺物のようなものだ。でも学習の狙いは、タイポグラフィーの基礎を身につけることだから、コンマ数ミリ単位の感覚を体で感じるのは決して悪くない。僕は20歳から30歳までの10年間、この切った貼ったをやってきたから、作業自体は苦にならないが、経験のない若い人は大変だろう。文字に対する感覚(行間や字間や書体や、サイズや)がなければ結構ハードルが高いと思う。

午後から、天声人語のヘッドコピーの方向性を確認してもらい、ざっくりしたレイアウトを作り始めた。本文の内容は、原爆を生き残った方の半生を書いたもの。軽々しいレイアウトやただ目立つだけのデザインはできない。できるだけ緊張感のある、シンプルデザインを心がけた。ヘッドコピーももちろんだ。ラフ用の棒打ちテキストをラフ用紙に張り込んで、レイアウトを検討。夕方5時過ぎに課題1のコピー&レイアウトのOKをもらって、本日の作業は終了。張り込み作業は、クリアな頭でやりたいので、明日にまわした。

写真は、実技の行われた木造の4号館一階の様子と、完成したラフスケッチ

グラ基礎Ⅱスク前半/2日目2012/11/10 21:50

グラ基礎Ⅱスク前半/2日目
課題1のキャッチコピーが気になって朝4時30分に起きてしまった。Macを立ち上げ、キャッチコピーを何本か打ち込む。文字から感じられるイメージを見るためだ。言葉によって、また漢字かひらがなかでも印象はずいぶん違う。さらに、書体によっても大きく変わる。
8時30分前に学校到着。まず、提出用の台紙に本文を張り込む。この張り込み作業、無意識で座らず立ってやっているから笑ってしまう。真上から見て文字を正確に貼るためだが、昔の経験をしっかり体が覚えているからおもしろい。朝、プリントアウトしたキャッチコピーとリードコピーは思ったよりバランスが悪いので、コンピュータ室で調整、プリントアウトを張り込んみ課題1は完了。

午後からはコンピュータ室でマイオピニオンの制作。さて問題コピー。僕のマイオピニオンのテーマは原発問題。住んでいるところがホットスポットで、原発には敏感にならざるをえない。子供や孫の未来のことを考えたら、脱原発の方向はもう決まっているんだ。先生の指導もあって、その主張をアピールするためにヘッドコピーは「結論は、決まってる。」にした。しかしボディコピーがまとまらない。ワードを使って試行錯誤。コッピーチェックは時間がかかるので、先生にチェックをもらう合間に仮のレイアウト作業。指定のフォーマット上で、様々なレイアウトを試みる。Illustratorは扱い慣れているから、ストレスはない。レイアウトを見ながらコピーを直し、コピーを見ながらレイアウトを直す。3時ごろにはレイアウトはほぼ完成したが、コピーのOKがなかなか出ない。「このコピーではアワオピニオン。マイオピニオンなんだから自分の意見を自分の言葉で書きなさい」と最もな指導。歯触りの良い言葉ならいくらでも出るが、刺さってこない。だから当然その辺を指摘される。自分の素の意見を文章にするのは難しい。試行錯誤を繰り返し、とりあえずのOKをもらえたのは終業時間の5時30分を回っていた。

写真は、本番台紙に張り込み中の課題1と完成作品。

グラ基礎Ⅱスク前半/最終日2012/11/11 23:16

グラ基礎Ⅱスク前半/最終日
いよいよ最終日。起床時間が早いこともあるが、どうしても気分が高ぶってしまい眠りが浅くなる。アリナミンを飲んで、疲れて眠い身体を引きずって学校へ向かう。

前日OKをもらったレイアウトをブラッシュアップして、11時ごろには完成。デザインはシンプル。どちらかというと真面目真面目な意見としてまとめたから派手さはない。ツカミが少し弱いけど、まあ、おもしろいテーマじゃなからウケを狙うわけではない。デザイン、コピーとも先生のOKをもらって、他のアイデアを探す。時間がたっぷりあるから、ノリの軽いコピーを作ったり、レイアウトも様々作ったが、ピンとこない。チェックを受けると、やはり初案が勢いがあって良いというとの意見だが、何か足りないように思う。それがなんだかわからない。悪いわけではないが、微妙な違和感を感じながら細部を調整。グラ基礎Ⅰで痛い目にあっているから、誤字脱字がないようにしっかり校正してPDFデータを提出した。プリントは、公表のために2号館の講堂に並べる。

恒例の人気投票。そして講評。トップ10の作品が並ぶ。課題1は3番目の得票をもらった。課題2は予想通り、あまり票が集まらなかった。課題2マイオピニオンの上位作品を見て、ハタと気がついた。デザイン的な良し悪しは別として、共通して言えることは、ツカミが上手いことだ。つまり、内容はともかく、キャッチコピーにインパクトが、読んでみようという気が起こることだ。そう、そういうことなのだ。ツカミをどうするか。広告を筆頭にしたコミュニケーションデザインの基本だ。

「結論は、決まってる。」じゃ、はっきり言って興味を持ってもらう確率が低い。硬いシビアな内容の主張でも、読んでみようかという気持ちにさせなければ、どんなに素晴らしいことを書いても読んでもらえない。コミュニケーションデザインデザインのキモは、いかにターゲットの意識をそこに向けさせるかだ。提出してから、気がついても仕方がないけれど、自分を客観的に見て、自分をディレクションしなければ、響くデザインは作れない。

絵画などのアートでは、自分をいかに表現するかだし、コミュニケーションデザインでは、ターゲットにどうアピールできる表現ができるかだ。つまり、アートとデザインは違うということなのだが…

講評が終わったのは6時30分すぎ。とりあえず、みなさま三日間お疲れ様でした。ふ〜

写真は、試行錯誤のモニターとマイオピニオン完成作品。改めて見ても地味。

グラ基礎Ⅱスク前半/反省2012/11/13 22:32

グラ基礎Ⅱスク前半/反省
3日目のブログにも書いたが「キャッチコピーにインパクトを持たせ、読んでみようという気が起こることだ。そう、そういうことなのだ。ツカミをどうするか。広告を筆頭にしたコミュニケーションデザインの基本」なのだ。

課題2の人気ベスト3のコピーは以下だ。
  1位.「知ってる?キリンのオスの7割がホモだって。」
  2位.「私のカラダは3日前の豚カツでできている」
  3位.「どこでもドア使い方口座」

どれも、ツカミは十分、つい読みたくなってしまうキャッチコピーだ。内容はともかく、なるほどと納得させられてしまう。いずれも男性のコピーライターの先生がサポートをしていた。
デザインは、確か同じ先生に見てもらっていたはずだ。ヘッドコピーの大きさを変えて、遊びとインパクトのある、デザインになっていた。オーソドックスなタイポグラフィーではなく、少しデザイン処理がされていた。僕は、文字にグラフィカルな遊びを付け加えたり、線やベタを使ってはいけないルールと信じていたが…そうでもないようだ。

あと感じたことは、指導する先生によって、かなりテイストに違いが出るというと。ぼくらのチームはコピーを見る先生は編集関係の仕事をしているといっていたから、広告のキャッチーなコピーとは別の視点だったような気がするし、デザインの先生はタイポグラフィーが専門のようで、オーソドックスなデザイン思考があるように感じた。つまり、比較的地味な仕上がりになるということ。

人気投票と最終的な評価は別だが、テイストの差が出てしまうのは事実。コピーのバリエーションをもっと考えるべきだったという反省と後悔はあるが、そういうヒントをあの場でもらっていれば…という気持ちもある。

写真は、今から直せるのなら、リードコピーに使った、
 「セシウム入りだけど食べる?」
  妻がいった。去年と同じセリフだ。」
をヘッドコピーに使った反省の習作。こっちの方がつかみは絶対とれるとおもうけど…

本気モードで完成!2012/11/13 22:42

マルチメディア基礎課題1再提出
マルチメディア基礎の通信課題1「共振へのデザイン」の再提出メッセージパネル。スクの後で少々きつかったけど、先生が本気モードならこっちも負けて入られない。再構成ををしてパネルを増やした!これでどうだ。
せんせ〜、講評は早くお願いします!課題3が出せなくなってしまうので、ヨロシク!