スクーリングの翌日に気づいたこと。2011/09/26 19:12

昨日までの、造形基礎Ⅲスクーリングで筆を持ち続けていたせいか肩と背中がハンパなくこっている。朝食をたべながら昨日持ち帰った作品を眺めていた。他の皆んながあれだけ発想を飛躍できているのに、なぜ自分は平凡なまとめになってしまったのだろう…。ふと思いついて改めて学習指導書を見てみた。

造形基礎Ⅲ「感情と色彩」…なるほどそうなんだ。冷静に考えると造形基礎Ⅲで勉強することは「色彩による感情表現」なのだ。僕は、作品を上手に作ろうとするあまり「感情」をどこかに忘れてしまっていた。自分の感情、理由を付けて何かを表現するのではなく「自分の感情」を素直に表現すればよかったのだ。仕事では自分の感情を表現することは無いし、逆に感情を入れない様に客観的にクリエイティブを進める。そんな既成観念の呪縛から、自分を解放しなければならないのだ。そのために始めた通信教育でもあるはずだ。

今更ながら思うことは、素直に発想の飛躍をできない自分を表現すればよかった。昨日、教室でそれに気がついていれば、もっと違う表現ができていたはずだ。「呪縛」という意味で、この作品を荒縄で縛るなり黒いテープでぐるぐる巻いたり、黒いものを叩きつけて綺麗な絵を汚したり、スゴ~イ自己表現ができたはず。もう後の祭りだが、この気づきは今後の大きな力になると確信した。

夕食後WEBキャンパスを覗いたら、造形基礎Ⅲ2単位修得おめでとうございます。と花が咲いていた。何とか「優」でクリアしたが何となく物足りない。もっとシビアな評価が欲しかった気もするが…

造形基礎Ⅲスクーリング最終日2011/09/25 22:45

造形基礎Ⅲ最終日
いよいよ最終日。早起きが続くし、根を詰め手の作業だからさすがに疲労がピーク。この日は午後2時30分に作品を完成させて提出する。枠を白にしたことで、それを枠とみれば穴から向こうの世界が見え、背景と見れば球体が浮かんでいるだまし絵的なアイデアになった。題名は「Another World」同じものでも別な視点で見れば新たな発見がある。また、人それぞれの考え方見方がある。などなど一応理由付けをした。自分的にはまあまあ満足にのできる出来ではあったが…

提出後、他の教室が開放され受講生の作品が見学できる時間がとってある。いろいろ見たがまさに玉石混交で、はっと驚くようなアイデアや完成度のものがあるかと思えば、失礼ながら見るに耐えないものもある。しかしその発想の豊かさには驚かされる。完成度はともかく、あの無機質なモチーフからかくも発想が飛躍できるのかと。僕の場合、あの無機的な形からさらなる発想の飛躍ができなかった。もちろん完成度は問題ないが、新鮮な発想、人をひきつける何かが足りない。モチーフをきっかけにして自由に発想を広げよということだが、何に縛られて発想が萎縮してしまうのか。失敗が怖いのか。大竹先生からは、普段使っている色をあえて使わないとか、とにかく失敗を恐れずにいろいろチャレンジした方が良いとの講評。多少打ちのめされた感じもあるが、まさにその通り。そこに勉強を始めた意義もある。

いずれにしても示唆深いスクーリングだった。その後どのコースに進むかはわからないが、今回のクラスはほとんどが一年生から履修している受講生だ。学生としてピュアな心で課題に取り組んでいる皆んなの姿を心に焼き付けておこう。
初心に帰って柔軟な頭で、10月のグラフィック基礎Ⅰを頑張ろう。

造形基礎Ⅲスクーリング2日目2011/09/24 22:35

造形基礎Ⅲ-二日目
色紙のイメージができていない人もいるので、昨日の続きを1時間ほどしてから本制作にかかる。モチーフから飛躍できずにちょっと悩んだが、自分が良いと思ったものを作ったら良いという大竹先生の言葉に押されて基本方針どうり進めることにした。丸い連続した黒っぽい窓から向こうの世界が見える構図。窓から見えるのは過去か未来か、というイメージで、とりあえずの題名は「現在・過去・未来」。コンパスと定規を使って下書き。これって図面制作みたい。自分自身きっちり図にしなければすまない性分だから仕方が無い。設計士ですかなんて言われたが、近いといえば近い。

アクリルガッシュで色を作って塗ってゆく。色面構成のようなレイアウトなのであえてタッチを付けて、油絵の抽象画のようなイメージに仕上げてゆく。シコシコと色を調整しながら進める。背景色の水色から塗り始める。薄い色から塗るのは基本。いくらとう不透明のアクリルガッシュとはいえ、濃い色を修正するのは難しい。アクリル絵の具は乾燥が早いから、色を作ったら手早く塗りを進めなければならないのもポイント。80%仕上げて本日の作業終了。

家に帰ってからは、途中経過の写真を取り込んで、Illustratorで枠の色のシュミレーション。最初計画していたダーク系の色だと全体が沈んでしまう感じがしたので、白枠にすることにした。

写真は途中まで進んだ課題作品。この写真では枠を白で残しているが、何色にするか思案中。

造形基礎Ⅲスクーリング1日目2011/09/23 21:57

造形基礎Ⅲー一日目
秋のスクーリング、造形基礎Ⅲが始まった。
今回は吉祥寺校。水彩紙を水張りしたB2のパネル2枚を抱えてに那須塩原発6時33分の新幹線乗り込んだ。荷物が多いので東京まで行って中央線に乗り換える。8時30分頃に吉祥寺校へ到着。とりあえず前提講義がある2号館4階の第1講義室へ集合。受講生でごった返している受講人数は何と176人。10クラスに分けての実習である。

前提講義が2時間30分ほど。桑原盛行氏(造形基礎の教科書で感情と色彩を執筆している)の講義だが、話がイマイチでNG。話の内容自体は色彩学の基礎で知識としては必要なのだが少しテキパキと話を進めて欲い。居眠りしている人も結構いたし、176人にスライドスクリーンひとつじゃほとんど伝わらない。せめて講義内容のプリントを配るべきだろうし、「とりあえず前提講義はやりましたからね」というスタンスの講義は改めるべきだろう。

というわけでダウンモチベーションの状態で実技教室へ。担当講師は大竹紀美代先生。とても感じの良い先生だ。時間が中途半端なのでまずは全員の自己紹介。なんとなく打ち解けた雰囲気に。午後からは、自分の好きな色をB4の画用紙に平塗りする。次にモチーフを組み立ててラフスケッチ。例年はトルソーの様だが、今年はアルミの穴あき板とバランスボールと鏡、透明の半球。無彩色のモチーフなので、そこから色を含めたイメージを膨らませるという点では色の布を絡ませたトルソーよりイメージワークの演習になる。いろいろな角度から自分が感じた部分や全体をラフスケッチで捉える。目標30案。ラフスケッチが終わったら、色紙を使ってラフスケッチのイメージを膨らませる。僕は深く考え無いわけでは無いがパパッと2案制作。これが翌日の本制作のきっかけになる。特にモチーフにこだわらなくても良いし、モチーフをヒントにどこまでイメージを突き抜けられるかだ。

仕事の場合、ターゲットの設定や、カテゴリーなど発想の前提があるが、自分の好きなもの好きなイメージと言われると戸惑ってしまう。こんなところにビジネスの垢を感じてしまう。それを払拭する目的もあって通信教育を始めたんだから素の自分に帰って一生懸命考えなくっちゃ。う~ん、イメージの乏しさにプチ自己嫌悪。

写真は、今回ののモチーフ(上段)とラフスケッチ&平塗り3色(中)と色紙を使ったイメージ制作。

造形基礎Ⅲの課題合格!その22011/08/22 22:27

完成点描
課題3A 点描による色彩遊び
「悪者扱いするわけではありませんが、固有色にこだわりすぎると、画面上で出来上がっている色同士の関係を無視することも起こりえます。」といして、「特に植物や果物が輪郭を描いたその中のみだけで出来上がっていませんか?」「上手に描けているものに限って色を固有色によって輪郭の中だけを描いているような状態になり、周りの色との調整で遊ぶことをやめているように感じます。」と超鋭い指摘。
点描で写生するのが精一杯で、色で遊ぶというココロを忘れていたようだ。特に固有色にこだわったつもりはないけれど、絵としての全体のまとまりに意識が行っていなかったような気がする。提出後、色彩学の教科書を読んだりウェブでスーラのことを調べているうちに、スーラの点描が何であるか少し理解できた。

「すがpapaさん流の色のリズムで表せている魅力を、少し立ち止まって観察してみてください。」としてスーラの「グランドジャット島の後曜日の午後(部分)」のコピーを添付してもらった。このようにしっかり評価していただけると、学習の励みになります。ということで課題3は83点でした。さて、あとは秋のスクーリングで最終評価が決まる。大きな絵など数十年も描いたことがないから今からドキドキです。