美術論、科目試験2016/10/16 20:04

 美術論の科目試験が終わった。日曜日、このためだけに新幹線と中央線と西武バスを乗り継いで鷹の台の本校に行った。開始まで1時間ちかくあったので、昼食をとりつつ最後のお勉強。裏返しのテスト用紙が配られ12時30分の開始時間まで待つが、裏からじーっと問題を透視したら鎌倉って文字が見えたので「やったね!」と心がときめいた。というわけで、ヤマが当たったといおうか、定通りというべきか、お題は「政権の移動が美術に与える影響を鎌倉時代を例にとって述べよ」だった。

美術論試験01

美術論試験02

 8割がた書くことができたと思うが、問題は内容。美術史としての資料は多々あるのだが「鎌倉幕府がどのように美術に影響したか」が書かれた文献が見つからなかった。で、いろいろ調べて、武士の台頭によって鎌倉美術の方向性が、「それまでの王朝文化の華やかなものから、武士の気風を反映した質実剛健の写実主義が主導になった。」ととりあえず結論付けたけど、直前で教科書「日本美術史」の記述をよくよく読んだら、「美術に対する武士の影響はそれほどでもない。少なくても武士が鎌倉美術の方向性を決定したとはいえない。」のだと。えって感じだったけど、政権の移動といっても京都の朝廷も残っていたわけで、だから武士の影響はさほど大きくなかったと自分なりの解釈でまとめた。…どうだろうな?
 
 まあ、内容はともかく合格が目標。60点は取れたと思うから、後はまだ戻ってこない課題2の結果しだい。再提出にならなければ2単位ゲットで、トータル118単位、残りは卒業制作の6単位で、卒業要件の124単位だ!!

工芸論、2単位get!2016/09/16 09:46

 工芸論の科目試験の結果が出た。71点「良」で2単位確定!やはり漆芸のところが響いたかな。試験後、1問目が10点、後は30点の合計100点と点数配分予測をして、1問目が10点、2問目10点、3問目25点、4問目25点として70点と得点予測したが、まさにその通りな点数になりました。

工芸論71点

 課題レポートがいずれもS評価だったので、気分的には優を取りたかったが、範囲が広すぎて、ヤマをかけて頭に詰め込むのが精一杯でした。2単位獲得でよしとしましょう。

 ということで、合計113単位になった。残り11単位。今進めている美術論と現代芸術論のいずれかに合格すれば、文化科目の50単位もクリアして残り9単位。卒業に必須の専門科目イメージ編集Ⅱの通信課題3単位と卒業制作の6単位で124単位になる。さあがんばりましょう!

建築史、4単位get!2016/09/13 16:44

 先週受けた「建築史」科目試験の結果が出た。なんと、予想外の90点!自分でも驚きの結果、しかも「秀」で4単位getです。

建築史成績

 1問目の中世は「アミアン大聖堂」=ゴシック大聖堂としての基本「尖頭アーチ、交差リブ・ヴォールト、フライング・バットレス」を答えれらたのがポイントかな。課題2のレポートで書いた内容だったから、しっかり記憶に定着していた。「アミアン大聖堂」固有の特徴はなのも書かなかったから。2問目の「ブルネッレスキのスペダーレ・ディ・サンタ・マリーア・デッリ・イノチェンティ」は捨子修道院だったことが大ラッキー!これについても課題3のレポートで書いたから、概ね答えられたし、ルネサンス様式の基本として「フィレンツェ大聖堂」「人文主義」「神の建物から民の建物へ」というところも押さえたから、高得点につながったのかな。

 まあ、ヤマが当たったというのが正しいが、これで単位総計は111単位。文化科目の4単位は必須だが、卒業まであと13単位です。

工芸論、科目試験2016/09/05 07:23

建築史と工芸論のダブル科目試験。3時限目の建築史に続いてすぐ工芸論。その間15分、実質的には10分程度。それでも、ざっと想定回答に目を通す。

工芸論03

 工芸論1問目は「正倉院宝物の名称と用途の記述」。回答は「漆胡瓶(しっこへい)」「水差し」以上。
 2問目「作品名をあげ漆芸の技法名とその技術的特徴の記述」。ここがちょっと想定外(汗)。技法の説明はまったく勉強していなかったのでどうするか考えたが、最初想定していたのが尾形光琳の「八橋蒔絵螺鈿硯箱」だったので、技法名を「螺鈿」として「漆に意図した形に成形したアワビなどの貝殻をはめ込み漆とともに研ぎ出す技法」と説明、それに続いて八橋蒔絵螺鈿硯箱の細部の説明をした。
 3問目「近世工芸から一点あげ、その名称と特徴」。これは想定通りで、野々村仁清の「色絵月梅図茶壺」を説明した。
 4問目は「重要無形文化財保持者から、その技法の説明」これも想定通りで、「柿右衛門・濁手」をあげ「白い空間を生かした柿右衛門様式と、その色絵を生かす特徴的な白素地である濁手」の説明をした。

 点数配分予測は、1問目が10点、後は30点の合計100点といったところ。ここから得点計算すると、1問目が10点、2問目10点、3問目25点、4問目25点として70点「良」な感じです。

 何はともあれ、科目試験は終わった。「お疲れさん!」ということで、試験会場にいた学友と新宿に繰り出した。

工芸論01

工芸論02

 どんな点数であれ合格すれば、建築史と工芸論合わせて6単位である。獲らぬ狸の皮算用だが、これで総単位数は113となる。卒業まであと11単位。残っている専門科目と卒業制作で9単位だから、文化科目で後2単位取れば、124単位。卒業が見えてきた!

建築史、科目試験2016/09/05 07:16

建築史と工芸論のダブル科目試験である。10時2分の新幹線、大宮経由で新宿校へ向かう。移動中も想定問題を読んで頭にいれる。油断するとすぐ忘れてしまうので困ったものだ。試験会場は、去年まではお茶の水女子大だったけど今年は新宿校。お茶の水女子大のひな壇の会場でいかにも試験な感じがあったけど、新宿校は平机を並べただけ、ちょっと寂しい。

建築史科目試験01

建築史、科目試験02

 さて、建築史の出題である。古代、中世、近世、近代の時代区分のうち、2つ選び、様式の特徴とその建築物、もしくは同時代の建築物の特徴についての論述」でのは想定通り。さらにその意義も書きなさいとあった。
 問題はその中身だ。古代は「◯◯◯◯のバジリカ式教会堂」、中世は「アミアン大聖堂」、近世は「ブルネッレスキのスペダーレ・ディ・サンタ・マリーア・デッリ・イノチェンティ」、近代は「クリスタル・パレス」。
 
 古代は初期キリスト教建築だが、名前忘れましたというか、はなから頭にない。クリスタルパレスは、ガラスと鉄の建物ぐらいで細かい知識はない。ということで、これら以外の二つを選択した。
 中世は「アミアン大聖堂」。建物の細部は頭に入れていなかったので「ランス、シャルトルとならぶ、フランス・ゴシック大聖堂の代表的な建物。ゴシックの特徴をすべて兼ね備えている」として、後は「ゴシックの尖頭アーチ、交差リブ・ヴォールト、フライング・バットレス」を説明。その意義は「見る聖書として、聖書をステンドグラスによってビジュアル化、字の読めない多くの民の精神的支柱となった」とした。
 近世は「ブルネッレスキのスペダーレ・ディ・サンタ・マリーア・デッリ・イノチェンティ」。これ、後で調べたら捨子養育院のことだった。試験の時は、全くどんな建物か想像つかなかったから、「ブルネッレスキの手になるフィレンツェ大聖堂のドームの着工された1420年がルネサンス建築の始まりで、17世紀初頭まで続いた。しかしドーム以外は、ゴシック建築であり、真のルネサンス建築とはいえない」として、「初めてのルネサンス建築は、ブルネッレスキの捨子養育院で、下がアーケード、上が平らな壁面で構成されている。アーチ、エンタブラチュア、四角い窓のついたペディメントなど、古代ローマの建築要素を組み合わせて、それまでにない建築表現をした」とした。意義は「ルネサンスを含めた古典主義建築は、その後のヨーロッパ近代建築に影響を与えた」と書いたけどちょっと違うかな?

 細部はともかくポイントは押さえられたと思う。点数配分は各50点として、1問目25点、2問目35点として、60点はなんとかいくでしょう。