4単位get!工業技術概論。2016/08/06 10:26

 工業技術概論の最終課題が戻ってきた。入念に作り上げたレポートの結果はなんと「S」評価だった。A評価は欲しいと思ったが、予想外の採点でかなり嬉しい。工業技術概論は科目試験がないからこれで4単位獲得。テニスに1単位と合わせて、トータル105単位!当面目標の108単位まであと3単位!

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 以下、講評。最終回もK藤先生でした。

「すがPAPAさん、製品をよく観察し、それについて調査し、多くの写真や図を用いて考察してあり、良いレポートです。また描かれた説明図は見やすく適切です。十分な内容で間違いもなく、修正・補充の必要はありません。読んでこちらも勉強させてもらいました。

・ステンレス魔法瓶
普段何気なく使っていて価格も安いものが普及していますが、実は高性能と低価格を実現するために高度な技術が使われていることに気づいたでしょう。もともとに発明も素晴らしいものですが、それをステンレスと結びつけたのも発明です。ステンレスは加工しにくい金属で、さすがにボルト形状を絞りで作ることはせず溶接で作っています。PP製の蓋などその他部品は機能を保ちつつ最大限のコストダウンをしていることに注目してください。多くの技術が駆使されて低価格で販売されているという点にも、工業製品として重要な点を再認識できると思います。

・カッターナイフ
私が小学生の頃、まだ普通のカミソリに取っ手を付けたものを工作で使っていた時代に、カッターが普及し始めました。カミソリが10円で買える時代に250円という高価なものでしたが、がんばって購入したことで制作技術が上がったような優越感を感じたものです。当時の製品を今でも使っていますが、構造は押出成形の柄に簡単なプレス加工の板金を圧入しただけのものです。しかし半世紀も歯の形状など変更されなかったのは凄いですね。すがPAPAさんのレポートに書かれていることは、その後の製品の進歩を表しているともいえます。

 昨年4月から、4つの課題に取り組みお疲れ様でした。初期のレポートに比べ写真や図などのまとめ方に大きな進歩がみられます。また、工業製品を観察する目も養われましたね。この科目で得たものは、これからの制作に役にてていくと思います。これからも頑張ってください。」

 「努力は裏切らない」というが、粘りずよくまとめた甲斐があった、嬉しい講評でした。講評にも書かれていたが、足掛け2年、4っつの課題をこなすうちに、工業製品を観察する目が格段に成長した。なにかモノがあるとついどのように製品化されているのだろうと、ついつい眺めてしまうのは良し悪しだが、楽しい課題でした。

 105単位!卒業に向かってもうひと頑張りです。

工業技術概論、課題4その22016/07/13 15:27

 オルファ社製のカッターナイフを詳察して、見えてきたのはカッターの主刃の切れ味もさることながら、当該品から見えてくるのは、使い勝手の良さと徹底した安全性の追求だった。
 刃はもちろん、射出成型と金属プレス成型を組み合わせたボディ、プラスチックと板バネを組み合わせたスライド機構、これらの正確な成型技術と適材適所の部材構成、細部に亘った工夫、それらの組み合わせが、このカッターナイフの使い勝手の良さと安全性を実現しているといえる。

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    ▲製品概要
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    ▲刃について
2-3
    ▲ボディについて
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    ▲スライド機構について
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    ▲オートロック機構について
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    ▲結論的なまとめ

 ともかく、一年越しの工業技術概論は終わった。科目試験がないから、よほどのことがない限り4単位獲得である。課題1は再提出のA、課題2はA、課題3はB、最後はAをとって有終の美を飾りたいと思っているが…。
 これで104単位!当面の目標まであと4単位だ。

工業技術概論、課題4その12016/07/13 15:05

 工業技術概論の最終課題を提出した。以前にも書いたが、工業生産された、二つ以上の異なる材質の部品で出来た生活用品2点の、素材と加工技術を特定し、その特徴を指摘して論じる」というお題だったが、試行錯誤しながらやっと提出することができた。
  小型のステンレス魔法瓶とカッターナイフをチョイスしたが、いずれも調べれば調べるほど、その工業的技術と工夫とアイデアに驚かされる。日常使用の中では見過ごされがちだが、プレス成型などの金属加工技術と溶接技術、真空封止技術、プラスチックのインジェクション成型、エストラマーの圧縮成型など、さまざまな工業技術が駆使されている。いずれにせよ、主に金型を基本にした正確な成型加工技術があってこそだ。

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    ▲商品概要
1-2
    ▲蓋について
1-4
    ▲パッキンについて
1-4
    ▲胴について
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    ▲真空封止技術について
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    ▲結論的まとめ

 小型のステンレス魔法瓶の技術的肝は、ステンレスの真空二重容器だが、それがいかにして作られているかを理解することができた。日常使用の中では見過ごされがちだが、プレス成型などの金属加工技術と溶接技術、真空封止技術、プラスチックのインジェクション成型、エストラマーの圧縮成型など、さまざまな工業技術が駆使されている。いずれにせよ、主に金型を基本にした正確な成型加工技術があってこそ、ステンレス魔法瓶の保温・保冷という機能が実現できるのだ。

工業技術概論、最終課題。2016/07/05 21:38

 課題4は、「工業的に生産された、二つ以上の異なる材質の部品で出来た生活用品を2点取り上げ、その素材と加工技術を特定し、それぞれの素材、加工技術の特徴を各部品の形状を指摘して論じること」というもの。短のものと思って家の中を物色しても、ピンとくるものがなく、なかなか生活用品2点を決めることができなかった…が、ホームセンターで買い物をしているときに閃いた。ホームセンターは生活用品の宝庫、安くてネタになりそうなものがあるはず、その中で二つ以上の異なる材質の部品を使ったものを見つけ、できればそれを買って考察すればいいんだと。

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 というわけで、プラスチック製の蓋とステンレス製のボディで構成される「小型ステンレス魔法瓶」と、グリップ部分がエストラマーと硬質プラスチックのダブルインジェクション成型でスライダー部分がステンレスのプレス加工の「大型カッターナイフ」の2点を購入、詳察することにした。ステンレス魔法瓶は、二重の金属壁容器で、その真空構造が断熱の鍵だが、どのように真空にするのか、その真空状態をどのように保っているのかなど、調べ始めたら技術的にかなり奥が深い。カッターナイフも、日本人の発明ということは知っていたが、刃の製造方法などは、なるほどと驚かされる。日本にはオルファとNTカッターがあるが、昔は販売元がオルファで製造元がNTだったとか、課題とはあまり関連がないが、そのサイドストーリィーもなかなかおもしろい。ステンレス魔法瓶とくらべ、カッターナイフは製造技術的には比較的単純で理解しやすい。

ポット

カッター

 この二つをどのようにレポートにまとめるかがポイントだが、やはりこの工業技術概論のコンセプトとともいえる「型」に注目してレポートを構築したほうがいいだろう。課題3はちょっとあらぬ方向にいってしまいB評価だっただけに、同じ轍は踏まないようにしなければと思いつつ、レポートを書いています。頑張れ!これをまとめれば試験なしで4単位ゲットだ。

工業技術概論3の結果2016/05/02 07:10

 何かと忙しくて学習が進まない中、いつの間にか5月になってしまった。4月始めに提出した工業技術概論の課題3が戻って来た。実際に存在する自動車とプラモデルを比較・考察する課題だったが、採点はB。ちょっとだけ残念な結果だった。

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以下、講評。K藤先生。
すがPAPAさん、十分な内容で、写真や図面も見やすく綺麗でよくまとまっています。
設問1:
 実車を正確にスケールダウンすると一般的に貧弱な印象になるので、昔から実車感を高めるため、縦横の比率を変える、彫りを深くする、車高を下げるなどのディフォルメうぃしてきました。最近でも程度の差はあれ実車感を高める工夫をしていると思われます。今回のモデルではプロポーションの違いはないものの、プレスラインの強調などに気づいたことは重要です。
 ヘッドラインの形状については、プラモデルメーカーがミスする可能性は低いので(詳しくは不明ですが)、金型や部品強度、組立性から探ってみるのも必要でしょう。ボディーの成形は広い面積があったり細い窓枠があったり、アンダーカットが多かったりで難しいため、その中で尖った部分の強度や金型構造に無理が生じない形状にディフォルメした可能性があるかどうかを考えて見ることが必要です。 タイヤに関しては、金型が高価であることや部品在庫管理などの都合から、流用してコストダウンをしているかもしれません(これも一台だけでは判断しかねますが)。
設問2:
 自動車の新素材についてよく調べています。プラモデルはほぼすべてがポリスチレンの射出成形であるが故の工夫もわかったと思います。塗装が前提とはいえ塗装せずに組み上げることが多いボディーは光沢仕上げ、内装などは梨地や革のテクスチャー(シボ加工といいます)をつけているわけです。
実車との違いを調べる子tで材料についても再認識することができたでしょう。次の課題も期待しています。

 B評価だったポイントは、「尖った部分の強度や金型構造に無理が生じない形状にディフォルメした可能性があるかどうか」をレポートにしっかり盛り込まなかったからだろう。プラモデルはデフォルメされているのが前提だから、もっとシビアにデフォルメ部分を探らなければいけなかったのだ。実車を所有していないため、何度も大型スーパーに駐車場へ行ったりしたが、じっくり比較できなかったのが結果に現れたかな。