卒業制作提出条件審査2016/10/10 14:13

 武蔵美から封書が届いた。なんだろうと思って開封したら、「平成28年度卒業制作提出条件審査結果通知」だった。

卒業制作提出条件

 卒業制作提出条件は以下の通り
◯卒業を希望する年度に「卒業申請書」を提出していること
9月25日16:30までに提出した学修報告、9月6日の第3回科目試験、
 9月21日までに受講が終了したスクーリングが合格することによって
 修得となる単位を含め、108単位を修得していること
当該年度内に卒業の条件を満たす可能性があること
 そして審査時点で
(1)審査基準を満たしている場合・・・合格
(2)審査基準を満たしていないが、合格すると審査対象単位となる
   学修報告、科目試験、スクーリングの評価がされておらず、
   合格となった場合、審査基準を満たす可能性があるため、
   合否が確定できない場合・・・保留
(3)審査基準を満たしていない場合・・・不合格

 108単位はクリアしているし、専門科目もほぼ提出しているので、予定通り所定の条件を満たしているとして「合格」をいただきました。だから何が変わるわけではないが、卒業制作をしないことには卒業できないので、まずはめでたしということで(笑)

 自分的には、卒業要件の「造形文化科目50単位以上」が48単位でクリアできていない。10月16日の「美術論」の科目試験に受かって2単位いただけば、造形文化科目の50単位はクリアできる。今年度の文科科目は「美術論」と現代芸術論」と「アートマネージメント」の三つ。アートマネージメントは四単位で、まだ一本もレポートを出していないので可能性はぼぼゼロ。残る二つのいずれかに合格しないと、そもそも卒業は無くなる。当面の「美術論」に受かれば、すこしはホッとできるのだが…

イメージ編集Ⅱ、85点!2016/10/13 07:51

 専門科目最後の通信課題「イメージ編集Ⅱ」が戻って来た。85点でした。課題2はすこし的外れかなとも思ったが、きっちり評価してもらい、作品は参考作品としてお召し上げになりました。

 講評は教授の白尾先生。(1)反転「メッセージ性を強調する負の空間』、(2)反復「同質なるものの反復が新たなイメージを創る」、(3)省略と純が「プランド成長とともに省略、純化されるロゴ」、それぞれのテーマについて、A4に細かい字でびっちり講評いただきました。

イメ編講評1

イメ編2講評2

 そして、自分の作品の(4)転置「切断したイメージを再構築する」…
「面白い作品ですね。思わずやってしまいました。多分コラージュのような感覚で、いろいろな面の出会いを楽しむというのが狙いだったのだと思いますが、実際やってみるとジグソーパズルのようで見本の冊子を見ながら、結構楽しく遊んでしまいました。(中略)確かに転置という意味ではその通りすが、ただ変わる、あるいは偶然の出会いがあるから、新しい展開や意外性という面白さがあるのではないでしょうか。その場合、サグラダファミリアではないのかもしれませんが、意外性という意味ではビジュアルショックと通ずる、そんな装置かもしれません、デザイン的にはサグラダファミリアのマークを多用しすぎな感はありますが、パッケージも解説書もとても良くできていると思いました。」

 狙い通りの反応で、作った方としては「やったねっ!」という感じです。また、おまけ的に作ったパッケージや冊子も評価をいただいたので、これもまた嬉しかった。白尾先生のおっしゃる「ただ変わる、あるいは偶然の出会いがあるから、新しい展開や意外性という面白さがあるのではないでしょうか」というのはそのとおりで、作り上げて自分で遊んでいる途中で、もっと別なものの組み合わせ(写真だけではなく、テーマも揃えず)の方が面白いかもしれないと思ったが、卒業制作を進行中の状況で、作り直す元気がなかったというのが正直なところだ。

 これで、専門科目は全て終了。3単位を加えて116単位となった。残すは、文化科目2単位と卒業制作6単位で、卒業要件を満たす124単位になる。美術論の課題2はまだ戻ってないが、今週末の日曜日が科目試験。なんとか合格をとって卒業にリーチをかけたい。

卒業制作に悩む…2016/10/13 08:26

 卒業制作に悩んでいる。「焚き火」をテーマにした映像作品をメインにビジュアル本と組み合わせて作品にしようと思い。試行錯誤しているが、正直なところ「これでいいのか」という疑問符が付きまとう。
 あえて手はつけたものの映像でよいのか、6年間の集大成がこれでよいのか、本当にやりたいことななのか、できれば自分が歩んできたグラフィックデザインの延長線上で作品を作りたい…などなど、思い悩んで、積極的に卒業制作に向かえていないの現状だ。

 スクーリング時に白尾先生からいわれた「あまりかっこいいものにしないでね」という言葉が改めて思い出される。「デザインに走り過ぎた中身のないものはするな」ということと解釈したが、見た目だけになることだけはさけたい。見る人が楽しめるようなアイデアはないか…

「本物の焚き火にはかなわない」的な言葉もあったので、ストレートな焚き火映像ではなく、それこそナムジュン・パイクのように、アートっぽく見せることを目指した。しかし、カッコよい現代アート的な見た目にはなるが、そこに焚き火のハートはあるのか、それは一人よがりではないのか…

 悶々としている時にイメージ編集Ⅱが戻って来た。そして白尾先生の講評は、こんな言葉で結ばれていた。

「大変よく調べてレポートしてあります。デザイン・レイアウトや作品を丁寧に楽しんで制作している様子が伺えます。とても丁寧でデザインに精通しているすがAPAPAさんならではなのですが、美しいとか、きちっとしているとかを超越した面白さの域を狙ってもいいのではないでしょうか。すがAPAPAさんだからこそ、あえてその先の境地を目指しいきましょう。卒業制作頑張ってください。」

 そうなんだ。「美しいとか、きちっとしているとかを超越した面白さの域」これが僕の卒業制作で目指すところだ。そして自分でも面白く楽しくできる作品。もちろんテーマは焚き火以外にない。まて、焚き火にも拘らない方がよいかもしれない。いやいや、すくなくとも焚き火も包括したテーマじゃなければ意味がないだろう…もう一度、卒業制作を考えてみよう。今のまま前に進んでもゴールは見えないから。

美術論、科目試験2016/10/16 20:04

 美術論の科目試験が終わった。日曜日、このためだけに新幹線と中央線と西武バスを乗り継いで鷹の台の本校に行った。開始まで1時間ちかくあったので、昼食をとりつつ最後のお勉強。裏返しのテスト用紙が配られ12時30分の開始時間まで待つが、裏からじーっと問題を透視したら鎌倉って文字が見えたので「やったね!」と心がときめいた。というわけで、ヤマが当たったといおうか、定通りというべきか、お題は「政権の移動が美術に与える影響を鎌倉時代を例にとって述べよ」だった。

美術論試験01

美術論試験02

 8割がた書くことができたと思うが、問題は内容。美術史としての資料は多々あるのだが「鎌倉幕府がどのように美術に影響したか」が書かれた文献が見つからなかった。で、いろいろ調べて、武士の台頭によって鎌倉美術の方向性が、「それまでの王朝文化の華やかなものから、武士の気風を反映した質実剛健の写実主義が主導になった。」ととりあえず結論付けたけど、直前で教科書「日本美術史」の記述をよくよく読んだら、「美術に対する武士の影響はそれほどでもない。少なくても武士が鎌倉美術の方向性を決定したとはいえない。」のだと。えって感じだったけど、政権の移動といっても京都の朝廷も残っていたわけで、だから武士の影響はさほど大きくなかったと自分なりの解釈でまとめた。…どうだろうな?
 
 まあ、内容はともかく合格が目標。60点は取れたと思うから、後はまだ戻ってこない課題2の結果しだい。再提出にならなければ2単位ゲットで、トータル118単位、残りは卒業制作の6単位で、卒業要件の124単位だ!!

美術論、課題2の結果2016/10/26 10:59

 旅行から戻ったら、美術論の課題が戻ってきていた。評価は「B」。今回はもしかしてAをもらえるかなと思ったが、それは叶わなかった。課題1同湯簡潔な評価だが、なぜAが取れないかなんとなくわかったような気がする。

 以下講評。(H井先生)
「的確かつ簡潔にポイントをまとめている点が評価できます。さらに独自の視点や考察が加わるとより説得力のある読み応えのますレポートになるでしょう。」ということだった。

美術論2

 課題1の講評が
「定義の成立と変遷をわかりやすくまとめています。近代以降の展開についても、もっとふみこんで記述が加わると良かったですね。また、なぜそのようにへんせんしたのか、その背景についても考えて見てください。」

 つまり、学習指導書でも「自らの視点に立脚した論旨を展開することが望ましい」とあるが、つまり自分なりの見方や考え方を持って論じろということだ。事実を踏まえて、自分なりの解釈を考えるって、かなりむすかしいかもしれないが、逆に考えれば、自分なりの解釈なら多少おかしくてもOKみたいな気もする。
 
 とにかく評価は出た。課題2の結果が出ないうちに受けた、科目試験の結果がまだ出ない。これが60点以上なら、卒業にリーチとなる。