書き初めの続き2012/01/07 16:47

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正月の三日にレタリングの墨入れを始めたが、三連休の初日はその続き。和文の名前を明朝体とゴシック体をざっくり仕上げて、英文は時間がかかりそうなので、先にロゴタイプに手をつけた。

ロゴタイプは「SUGAPAPA」の8文字。直線と三つの円弧の構成なので比較的簡単ではあるが、アール部分はさすがにフリーハンドでは綺麗にできないので、ロットリングと楕円定規を使うことにした。直線部分は烏口を使い、アール部分はロットリングで引く。

楕円定規を使うのはちょっとしたテクニックがいる。まずそのまま紙の上に置いて使うとロットリングのインクが定規と紙の間に入ってしまうので、ドラフティングテープを裏に貼って、そのテープの厚み分だけ浮くようにする。これでインクの吸い込みは防げる。次に、楕円定規を正確に下書きに合わせると、ロットリングの傾き分だけ、線の位置がずれてしまうので、それを計算に入れて位置をずらす。これは何度か試し書きをするとコツがつかめる。輪郭線の墨入れが終わったら、面相筆を使いガラス棒と溝引き定規を使って直線部分から塗りつぶしてゆく。

ということで、今日は、ロゴタイプの大まかな完成までで終了。面相筆が一本しかないので、すべての墨入れが終わってからホワイト修正をする予定。それにしても数十年ぶりのアナログレタリング。肩は凝るは目は疲れるは…

写真は、墨入れ途中のロゴタイプ。赤い眼鏡はハスキルーペ。石坂浩二がテレビコマーシャルをしている。老眼鏡をしていてもかけられる拡大鏡だ。これがあるおかげで細かい作業ができる。ないと絶対無理な感じです。

書初めはレタリング。2012/01/03 17:03

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年末から遊びにきていた子供達がみんな帰ってしまった。正月休みの間に少しでも課題を進めようと思っていたが、結局何もできずに5日間がすぎてしまった。休みも今日で終わり、ちょっとは何か手を付けなければと、レタリングの清書に手を付けることにした。

添削を終えた下書きを添削指示に従って修正後、コピーで拡大してそれをトレーシングペーパーにトレースアップして、イラストボードにトレースダウンする。この手順は学習指導書によるが、始めから大きな下書きを作れば、トレーシングペーパーにトレースアップする必要が無いのだが…。
僕的には、トレースアップするのは面倒臭いし、トレースアップを繰り返すと狂いが倍増する可能性も高いので、コピー拡大したプリントをイラストボードにダイレクトにトレースダウンした。最終的にはボード上でいかに綺麗にレタリングできるかだから、トレースダウンしたあたりに、さらに正確に鉛筆の線をいれる必要は有るが。

ということで、取りあえず墨をいれ始めた。しかし、烏口を使うのは数十年ぶり。直線部分はもちろんだが、大きなアール部分も雲形定規を使って烏口で墨を入れる。3時間ほどで集中力が切れた。本日はここまで。続きは来週です。

写真は、墨入れ途中の明朝体。烏口は、先がすぐに乾燥するので、描く前に必ず試し書きをすること。

レタリングの添削2011/08/24 06:49

レタリングの下書きが戻ってきた。特に採点は無いが、一応OKをいただいた。僕にとっては、昔とった杵づかで、レタリングはどちらかというと得意だ。後は添削された箇所を修正して墨入れするが、この墨入れ、数十年ぶりの作業になる。上手くかけるかが心配。以下は先生のコメントなど。

日本字のレタリング
「すがPAPAさんは丁寧で上手ですね。嬉しくなってたくさん直してしまいました。」とのコメントがあり明朝体ゴシック体ともに細かな修正が入っていました。ベース書体の太さを5mmにしたので少しバランスが崩れたようです。細かなバランスは先生の好みも入っているようですが…

英字のレタリング
「まことに美しい下書きです。ほとんど問題ありません。細かい直しは下書きに直接修正しました。」と嬉しいお言葉とともに微妙な修正指示が入っていた。必ずホワイトで修正するようにとも書かれていたけど、経験的には、修正しないように仕上げるのがコツ。はじめから修正を前提にすると上がりがラフになる。一発で仕上げる気持ちが大切です。

ロゴタイプ
「とても手慣れた感じがします。スケッチの中から1点、ラフスケッチに中から3点選んで見ました。どれもおもしろいものだと思いますので、ここはすがPAPAさんに選択をまかせてみようと思います。」もう一度熟考して1点に絞りなさいという指示だった。う-~ん、褒めていただいたのはありがたいが、ラフスケッチから3点というのは大誤算。ラフからスケッチ3点を起こさなければ、同じレベルで比較できない。つまり作業が増えるということ。1点に絞ってもらえば楽だったのに。まっ、勉強ですから…なかなか楽はさせてくれません。

レタリング、課題2スペーシング。2011/08/11 21:10

kiribari
昨日から会社の夏休み。通信の学生している身としては夏休みはない。

レタリングの下書きの添削を出したばかりだが、できるものからやっつけようと、課題2のスペーシングの実習をまとめた。タイポグラフィーとかぶる実習だが、こちらは和文に加え英文のゴシックとローマン体も加わる。額数指導書に添付された文字を指定通りに張り込む作業だ。それぞれB4のイラストボードに張り込む。

これは、文字を切り貼りでカーニング(字間)を整え、ライン行間を整える。しかしいきなり張り込んだのでは美しく張り込むことはできない。PCで近い書体で全体のレイアウトを決めて、それを参考にして張り込んだ。スプレーのりを文字原稿の裏に吹き付けて、カッティングボードにのせてから、定規とカッターを使ってひと文字づつカットして、アンダーラインを引いたイラストボードに張り込む。昔取った杵柄で、張り込むこ作業はさほど難しくない。問題は視力。シビアに縦横とベースラインをそろえるには0.1mm以下のズレや傾きが見えなければきれいに張り込むことはできない。そこでハスキルーペを購入。これは老眼鏡の上から欠ける拡大鏡だ。アップでシビアに見られるけど目が疲れる。二日がかりで張り込んだが、一回3時間ぐらいが限度、頭が痛くなって気持ち悪くなってしまった。

若いときは裸眼でシビアに見ることができたが老いには勝てない。パソコンなら相当拡大できるからこんなに苦労することはないのだが。PC全盛でちょっと時代錯誤的な感も無くはないが、モノ作りの原点と割り切ろう。若い人は0.1mmの感覚を身につけるためには必要かもしれない。というよりその感覚が大切です。PC使っても感覚の鈍いやつはいいもの作れないからね。

写真上、とりあえず作業完了。下は作業途中と行っても最後の一文字を張る前。

ロゴタイプのスケッチ完成2011/08/07 13:26

ロゴタイプ
レタリングの課題1-3のロゴタイプの下書きが完成した。20案ほどのラフスケッチから5点チョイスして、イメージが伝わるファイナルスケッチを作る。

学習指導書では、「鉛筆で正確なスケッチがで来たら中を鉛筆で塗ってください。(中略)アウトラインを水性顔料入りの細いフェルトペンで書き、中を太い油性のフェルトペンで塗る方法もある」と指導しているが、鉛筆で作った下書きをさらに正確に(この時文字間や太さなども調整をして)鉛筆でトレスアップしてからフェルトペンを入れると、かなり正確なデザインが出来上がる。
僕はマーカーパッド(油性ペンがにじみにくい)に鉛筆でトレスアップして、0.2mmの水性ペンで輪郭を取り、その内側を細い油性ペンで輪郭ラインに沿って内側を塗り、さらに太い油性ペンで塗りつぶした。(直線は定規を使い、曲線部分はスケッチレベルなのでフリーハンドで書いた)

これで、課題の下書きとスケッチができたので週明けに、添削を受けるために郵送する。これが帰ってきてから墨入れして課題の完成となる。

写真下は、輪郭を塗っている途中経過、上は完成。