ブックカバー完成2011/12/04 14:36

色彩学/課題3 ブックカバーデザイン
色彩学課題3のブックカバーが完成した。課題4を提出したばかりなので、その結果が出てから発送することになるが、とりあえずブックカバーデザインと、レポートを完成させた。2000文字のレポートをまとめるのに少々苦労をしたが、デザインそのものは9月中旬から初めていたので一応形になった。

作品のコンセプトは「カラーイリュージョン・コレクション」。
この仮想の本の位置づけを、我々と同様に色彩学の基礎を学ぼうとする初心者がターゲットの入門書とした。その上で、この本を手にした人が、理論以前に色彩学に興味を持てるようなブックカバーデザインを狙った。
制作方針は「(1)色の同化や対比による錯覚の実際を、できるだけ多く紹介できる様に工夫する。(2)教科書の口絵や参考文献の例を見て、色の対比と同化のサンプルパターンを自らの手で作り、対比と同化がもたらす錯覚を自らの目で検証する。(3)同じ色でも図柄など環境によって異なって見えることをわかり易く伝えるため、サンプルパターンは「緑、黄緑、黄、黄橙、赤、ピンク、紫、紺、赤、黒、灰色」と限定した色の組み合わせにした。
その上で、縦6コマ×横6コマのグリッドを基本にしてサンプルパターンを配置、36コマのパターンの集合体をひとつの作品として仕上げた。

課題4が戻ってこなければ発送はできないが、後は課題1のクレースケールの制作のみ。正月にそれを片付けるとして、なんとか今期中に単位が取れそうだ。

グラ基礎Ⅰ、4単位GET!2011/12/04 20:46

グラ基礎1課題2
グラ基礎Ⅰの課題2が戻って来た。オリジナルパレットと文字と色の構成、9月に作って10月のスクーリング時に提出した。モノクロのシミュレーションなどもしてけっこう自信があったが、評価は78点。

「オリジナルパレット」は、色のとらえ方は良い、安定した仕上がりになったとして、明度差が大きい所や小さすぎるところが指摘されていた。「文字と色の構成」は、ひとつのパターンを組み合わせて、色彩構成を作ったが、パターンが見えすぎるのが良いとは限らない、とシンプルにした方が良いとに指摘があった。どの線を生かし、省きどういう形にしていくのか、もっと精査してくださいとのことだった。

課題1のオリジナルグラデーションが90点、スクーリング前半のピクトグラムが不本意の76点、後半の蝶課題が82点、そして課題2が78点。平均点81.5!かろうじて優をいただいた。オリジナルグラデーションに助けられたかたちだが、とりあえず良かったです。コミュニケーションデザインコースを目指す身としては、ぜひとも高評価を取りたかった課題だ。ちょっと気を抜くとすぐに評価に表れる。ある意味、時間との戦いなのだが、現実の仕事もまさに同じ。時間があろうが無かろうが、質の高いアウトプットをすることが重要だ。

造形基礎Ⅱスクの1日目。2011/12/09 21:09

造形基礎Ⅱデッザン初日
今年最後のスクーリング、造形基礎Ⅱ。普通は夏休み前に受講するらしいが、スケジュールの関係で造形基礎Ⅲの後になってしまった。10月入学生も多くいるようで、初歩的な学習方法やスクーリングなどの説明があった。

その後に前程講義。印象にのこったのは内観と外観という概念。描写を二つの言葉に分けると、「描く」:作り出すこと(主観性、内観)と、写す:観察すること(客観性、外観)。なのだそpうだ。デッサンは、客観的に描くものだと思っていたが、それではだめらしい。描いている自分は何者か、何を考えてどのデッサンを描いているか。む〜、難しい。
モチーフを触ったり持ち上げたりして観察、そしてクロッキーで本番デッサンのイメージをつかむ。モチーフはおなじみの正方形の気のブロック。杉だから僕的にはそれほど重くない。コナラやサクラに比べたら重さは半分以下だから。でも重く感じるように描かなければいけないのだろうな。鉛筆はステッドラーの2H、2B、4B、6B、8Bとハイユニニの10Bを用意した。画用紙はサンフラワーのM画(厚口)をB2パネルに水張り。念のため二枚用意した。

クロッキーをしながらモチーフを観察をして、木目の面白い角度でデッサンすることにした。正方形のモチーフだから一般的なデッサンのように立体物の面を取っていく過程はあまり必要ないと思ったので、木目を観察して微細に書き込むことから始めた。杉だからあまり重量感はいらないような気もする(家で薪にしているコナラやヤマザクラの半分ぐらいの重さだろう)が、バーナーで黒く焼いているところが曲者だ。

絶対外せない忘年会が入っていて、スクーリング後六本木へ、二次会のカラオケがマストの会だから、結局12時過ぎまで、飲んで歌てしまった。明日がキツそう。

写真(上)はモチーフの焼き杉のブロックと、それをクロッキーしたもの。(下)教室の風景。モチーフを囲んで所狭しとイーゼルが並ぶ。

造形基礎Ⅱスク、2日目です。2011/12/10 21:38

造形基礎Ⅱデッザン2日目
絶不調。忘年会から、さいたま市の仮住まいに戻ったのは午前1時半すぎ。飲むのを控えたつもりだが…微妙に調子が悪い。でも、そんなことも言っていられない。

初日に4Bでざっくり描いたデッサンに細かいディテールを書き込む。木目は上手くかけているが、焼いている黒さがなかなか表現できない。木炭を使っている受講生のデッサンをみると、仕上がっていないものの黒が力強く印象的で迫力がある。今さら木炭というわけにもいかないし、そもそも木炭を使ったことがない。チャレンジするべきだったのかもしれないと、ふと思ったりもした。

6Bでひたすら、色を重ねる。あまり強く重ねると木目が潰れてしまうから、慎重に慎重に。先生になかなか濃くならないと相談したら、3B程度の硬い鉛筆を立てて、紙目を潰すように色を入れると濃くなるとアドバイスをいただいた。それと、ハイユニの最強10Bでひたすら画面をなぞる。濃くなったら、ハイライト部分の色を抜きさらに色を重ねる。最後にとりあえず背景をさらっと描いて、本日は終了。疲れました。

写真は、一日目と二日目のデッサンの経過。

造形基礎Ⅱスク、最終日です。2011/12/11 21:50

造形基礎Ⅱデッザン3日目
もう少し寝ていたいけれど、遅刻する訳にはいかない。疲れがピークで体は重いし、肩はバリバリこっている。今日一日中、ガンバです。

ひたすら鉛筆を塗り重ねる。相当に重ねても最初から書き込んだ木目はあまり潰れることなく、以外と細かいディテールを表現している。ほぼ限界まで塗り重ねたところで仕上げに入る。光沢のある部分の鉛筆を練り消しで抑えて色を薄くする。それを上から軽く塗りつぶす。ハイライトをいれて、立体感を強調。2Hと2Bを使ってモチーフの乗っている布を描く。コントラストと重量感を表現するために、必要最低限の描き込み。上半分の空間は紙の白をそのまま生かした。そして、最終仕上げ。B8登場。芯を細く削り、さらに正面と側面に塗り重ねる。ハイユニ10Bは芯が柔らかく面を塗るのには良かったが、画用紙のデコボコを埋めていくには、芯の硬いステッドラーの8Bの方が向いていた。最後に、細かいディテールの調整。木の焦げた部分や割れ、木目の強いところを書き加えた。3時15分完成。グラ基礎Ⅱのスクーリング前半のチョンボもあるので、時間をめいっぱい使って、確認を繰り返ししあげた。

しかし、三日間も同じ対象物と対峙していると、描く意思さえあればそれなりの作品に仕上がるものだ。多少の巧い下手は有るが、作品と呼べるレベルの完成度になっている。みんなスゴイすごい。時間を使って粘り強く制作することで、作品が生まれると言う良い証拠でもある。

講評の結果は、「シャープで緊張感のある仕上がり、力量を感じます。ただ側面の奥行き感がもう少しあれば良かった」と、要約するとそんな内容だった。力量を感じますという言葉は、嬉しかった。何しろ、デッサンは高校時代以来43年のブランクを経て、書いたのが、造形基礎Ⅱの通信課題だったから。
奔放さではなかなか他の受講生のようにはいかない。しかし、今回は、自分でいうのも何だが、徹底的にモチーフに迫った。特に木目にこだわって、ほぼ正確に描写した。もちろんアレンジしたところも多々あるが、リアリティーはかなり表現できた。つまり外観だ。内観はなんだろう。心を込めてリアルを追求する。それが僕の内観、つまり個性なのだろうか。

さすがに疲れたけれど、充実したスクーリングでした。

写真は完成作品。下段は初日と二日目の過程。