あけましておめでとうございます2012/01/01 11:48

2011年賀状
新しい年が来た。昨年4月から武蔵野美術大学の通信過程を始めてから、あっという間に9ヶ月が過ぎた。
志願書類を提出したのは東日本大震災の前だったが記憶にない。志願書受理通知が3月15日だから3月11日の午前中だったかもしれない。二年前にも入学資料をもらったが仕事との兼ね合いも考えて、なかなか踏ん切りがつかなかったが、還暦を期に決心をして願書を出した。

この9ヶ月間、ただでも忙しかった仕事に、ムサビ通信の勉強が加わってあっという間に時間が流れ新年になった感じだ。勉強がこれほど楽しく思ったことは今までにない。エキサイティングなスクーリングもムサビ通信を始めなかったら体験することはできなかっただろう。卒業することはひとつの句読点だがそれが目的ではない。学ぶこと自体がムサビ通信を始めた目的だから、拙速にならず、しっかり時間をかけて「優」を目指して学んでいこうと思う。

新しい年を迎え、気を引き締めて勉学&仕事に励んでいきたい。もちろん妻をはじめ回りの人々の協力に感謝しつつである。

写真は今年の年賀状。背景は、還暦記念で妻と参加した、北欧オーロラツアーで撮影したオーロラ。北極圏、ノルウェーの北海沿岸を北上する湾岸急行船の船上で撮影。(NikonD90 広角レンズ、シャッター開放、露光時間8秒)龍のイラストはWEBから拝借したモチーフをAdobe Illustrator CS4でおこしてアレンジした。

書初めはレタリング。2012/01/03 17:03

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年末から遊びにきていた子供達がみんな帰ってしまった。正月休みの間に少しでも課題を進めようと思っていたが、結局何もできずに5日間がすぎてしまった。休みも今日で終わり、ちょっとは何か手を付けなければと、レタリングの清書に手を付けることにした。

添削を終えた下書きを添削指示に従って修正後、コピーで拡大してそれをトレーシングペーパーにトレースアップして、イラストボードにトレースダウンする。この手順は学習指導書によるが、始めから大きな下書きを作れば、トレーシングペーパーにトレースアップする必要が無いのだが…。
僕的には、トレースアップするのは面倒臭いし、トレースアップを繰り返すと狂いが倍増する可能性も高いので、コピー拡大したプリントをイラストボードにダイレクトにトレースダウンした。最終的にはボード上でいかに綺麗にレタリングできるかだから、トレースダウンしたあたりに、さらに正確に鉛筆の線をいれる必要は有るが。

ということで、取りあえず墨をいれ始めた。しかし、烏口を使うのは数十年ぶり。直線部分はもちろんだが、大きなアール部分も雲形定規を使って烏口で墨を入れる。3時間ほどで集中力が切れた。本日はここまで。続きは来週です。

写真は、墨入れ途中の明朝体。烏口は、先がすぐに乾燥するので、描く前に必ず試し書きをすること。

書き初めの続き2012/01/07 16:47

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正月の三日にレタリングの墨入れを始めたが、三連休の初日はその続き。和文の名前を明朝体とゴシック体をざっくり仕上げて、英文は時間がかかりそうなので、先にロゴタイプに手をつけた。

ロゴタイプは「SUGAPAPA」の8文字。直線と三つの円弧の構成なので比較的簡単ではあるが、アール部分はさすがにフリーハンドでは綺麗にできないので、ロットリングと楕円定規を使うことにした。直線部分は烏口を使い、アール部分はロットリングで引く。

楕円定規を使うのはちょっとしたテクニックがいる。まずそのまま紙の上に置いて使うとロットリングのインクが定規と紙の間に入ってしまうので、ドラフティングテープを裏に貼って、そのテープの厚み分だけ浮くようにする。これでインクの吸い込みは防げる。次に、楕円定規を正確に下書きに合わせると、ロットリングの傾き分だけ、線の位置がずれてしまうので、それを計算に入れて位置をずらす。これは何度か試し書きをするとコツがつかめる。輪郭線の墨入れが終わったら、面相筆を使いガラス棒と溝引き定規を使って直線部分から塗りつぶしてゆく。

ということで、今日は、ロゴタイプの大まかな完成までで終了。面相筆が一本しかないので、すべての墨入れが終わってからホワイト修正をする予定。それにしても数十年ぶりのアナログレタリング。肩は凝るは目は疲れるは…

写真は、墨入れ途中のロゴタイプ。赤い眼鏡はハスキルーペ。石坂浩二がテレビコマーシャルをしている。老眼鏡をしていてもかけられる拡大鏡だ。これがあるおかげで細かい作業ができる。ないと絶対無理な感じです。

レタリング完成!!疲れた。2012/01/09 16:34

今日は欧文書体の墨入れと、全部の仕上げ。ミスっては取り返しがつかないから、もう一度学習指導書を呼んで確認。しかし、欧文書体のレタリングの課題の進め方の20にこんな一文が…「直線部分は定規と烏口を使って引き、曲線部分はすべてフリーハンドでおこないます。」と…ガーン!!曲線はフリーハンドってか。いまさら書き直す心の余裕も時間もない。和文書体は雲形定規使っているし、ロゴタイプは楕円定規使っているし、大ピンチ!

学習指導書では、なぜか欧文書体の課題の進め方だけに、曲線はフリーハンドと書いてある。つまり和文とロゴタイプは特に指定されていない!、雲形・楕円定規は使っていけないとは書いていない。と勝手に拡大解釈をしたが良心が傷む。やむをえず雲形・楕円定規で入れたロットリングの線をフリーハンドでなぞることにした。ロットリングの線はポスターカラーの黒を混ぜた墨汁と違って光るからすぐにばれてしまうからね。

ともかくすべてを塗りつぶして、最後はホワイトで修正。あたりの鉛筆の線を消して出来上がり。(トレスダウンしても、必ず鉛筆で当たりを取った方が、寸法が正確に把握できるのできれいに仕上がる。)ということ三連休をほとんど使って、レタリング課題1の三つの作品が出来上がった。

かなりくたびれたが、烏口+フリーハンドの、どアナログ作業は二十代前半の日々を思い出させてくれた。それでもその頃は雲形定規や烏口コンパスは使っていたけどね。ロットリングが登場した時はこれぞ文明の利器って感動したものだ。円定規もロットリングが登場してからだったように思う。烏口じゃ円定規使えないし。

写真は、完成三品。黄昏時になってしまいました。

色彩学 課題3クリア!2012/01/13 21:02

色彩学3
色の同化と対比の錯覚を使ってブックカバーをデザインする課題だが、評価はA。最初にひらめいたアイデアを何度も修正をして詰めた甲斐があった。正直嬉しい。

以下、講評。「色の対比や同化を含めた色の感覚的・知覚的な作用は色の見えに大きな影響を与えています。私たちは無意識にこの効果を利用していることもありますが、これらを知ることにより意識的に色をコントロールすることができるようになるでしょう。課題3では、これらを理論的に理解するとともに、活用できることがポイントとなります。
すがpapaさんは色彩の対比と同化について理解され、各現象を作品に取り入れることができています。対比・同化の両現象とも適切に表現され、その効果も認められます。デザインもシンプルで分かりやすくなっています。要素が多いので、焦点が定め難い気もしますが、いろいろ工夫されているので、興味を持って見ることができるでしょう。著者名については、ローマ字になっていること、そして表記位置の関係から、少し分かりにくいように感じました。著者名というのは書籍の表紙内で、書名に次いで重要な要素ですから、この表紙を見た人がすぐに著者名という情報を把握できるようにする必要があるでしょう。色彩学で学んだ理論はあくまでも理論ですので、それを上手に利用することは各自の工夫にかかっています。これからも様々な作品の創作の中で活用していってください。」

著者名については、あまり目立つのがいやで意図的にレイアウトしたものだ。また、色彩学の作品に著者名はあまり重要ではないと考えた結果でもある。しかし、ブックカバーとしてとらえた場合、その本を見る人にとってはとても重要な要素であることは間違いない。改めて的確な指摘をいただき赤面する思いだ。自分の感情で扱うのではなく、客観的に書籍の表紙とは何かを考えなければいけなかった。それが情報伝達、コミュニケーションデザインだから。