「空海と密教美術展」を見た。2011/08/11 21:41

kukai
今日は夏休みにもかかわらず会社に出勤。野暮用を午前中は午後に片付けて、午後から上野国立博物館に「空海と密教美術展」を見に行った。

パンフレットには「空海は日本にはじめて真言密教を伝え、以後の仏教とその美術に大きく影響を残しました。この展覧会では、4章構成で空海ゆかりの密教美術をご覧いただきます。」とある。
国宝、重要文化財級の展示品がほとんどだったが、圧巻は京都・東寺(教王護国寺)の仏像曼荼羅。21体のうち8体が展示されている。一体いったいがすごい迫力で迫ってくる。もちろん書も良かったけれどやはりビジュアルは強い。

学生証を見せてキャンパスメイト資格で1000円なり。音声ガイド(500円)の案内は北大路欣也さん。夏休みで混雑していたけど楽しめました。

色のサンプリング中!2011/08/13 17:13

iroiro
スクーリングが二ヶ月後に近づいたので、本格的に色のサンプリングを始めた。

春先に押し花や押し葉をしていたもの数点に加え、妻の持っている端切れをもらい、使える色と材質をチョイス。その他、皮、ブルーシートや梱包用のテープ、麻ひもなど、家の中にある使えるものをすべてチェック。さらに、唐辛子やレモンの皮、植木の葉などを電子レンジとオーブンを使って乾燥した。

茶系統の色は集まるが、グリーン系からブルー系が集まらない。グリーン系は、家の周りに植物の緑がいっぱいだが、鮮やかな色を残すとなるとはなはだ難しい。だいたいくすんで茶色っぽくなる。さらに難しいのがブルー系。ブルーシートぐらいなものであまり見当たらない。特に自然の中にはほとんど存在しない。

いろいろな素材を集めようとするが、どうしてもファブリック類に頼ってしまう。布系は染色やプリントだからほとんどの色相が存在するが、これだけ集めても課題の狙いとは違うものになるだろう。かくしてブルーを探してさまようことになる。

写真上は、本日までの色サンプル。下段は植物からのサンプル。
左上より、フキの葉、ギボウシの葉、楓の葉、パンジーの花、マンリョウの葉。

カラーサンプリング苦戦中!2011/08/20 19:07

先週台紙に貼り付けた「紅葉」の葉が茶色に変色していた。せっかく採取して押し花にしていたのに…どうやらスプレー糊で貼り付けたのが原因らしい。また、スプレー糊を吹き付けた台紙に貼り付けてクリアラッカーでコートした唐辛子の粉もボロボロと剥がれてくる。粉物はにが向かないことがわかったので、ボンド系の化学系の接着剤を使用することにした。今週は、唐辛子や金胡麻、青海苔、米、カレー粉など、とりあえず台所にあるもにばかり。ブルー系は自然界に存在しないのでプラスチックなど樹脂系になってしまう。雑木林のグリーン系はそこら中にあるのに鮮やかな色が残せない。彩度の高い色は集めにくい。ちょっと苦戦中です。

写真は、左上から時計回りで、金ごま、カレー粉、ニンニク唐辛子、青海苔、米、オレンジの皮。

「江戸の風物おばけ妖怪展」2011/08/21 19:26

hirosigebijyutukan
カラーサンプルも集まらないし雨でなんとなく勉強も手につかないので、ドライブがてら栃木馬頭町にある馬頭広重美術館に「江戸の風物おばけ妖怪展」を見に行った。

江戸期のお化けや妖怪を描いた版画を紹介する企画展で、当時の絵師たちが描いた夏の風物詩・お化けの世界が全五十五点。怪談「番町皿屋敷」の主人公お菊を描いた葛飾北斎作「百物語さらやしき」をはじめ、 版画の一部をめくると違う絵が出てくる「仕掛絵」と呼ばれる技法を用いた歌川国周作「東海道四谷怪談隠亡堀の場」など、ユーモアと奇抜なアイデアで描かれた作品が展示されていた。

怖いというよりユーモラス、もっと怖い絵を想像していたのでちょっと拍子抜け。でも、ゲゲゲの鬼太郎の世界のようでそれはそれなりに楽しめました。忙中閑ありといった週末でした。

写真上段は「江戸の風物おばけ妖怪展」、下段は中庭の竹林が美しい馬頭広重美術館のエントランス。

造形基礎Ⅲの課題合格!その12011/08/22 02:00

色相環と色彩配置
帰宅すると手作りの段ボールの封筒が届いていた。造形基礎Ⅲが帰ってきたのだ。心待ちにしていたので、とりあえず開封。

課題1 「24色相環と灰色の明度段階をつくる」
「大変美しい色相環とグレースケールです。作図、塗りの問題はまったくありません。微妙な色はぎりぎりまでこだわっている様子が見られ、その甲斐あって色相および明度のバランスが良い。」との評価の後、「おしいなあと思う箇所もあります」として、8黄と20青紫が微妙に色相が違うことを指摘された。8黄色は青味を帯びていて前後のつながりがやや弱い。また20青紫はもう少し赤みに降った方がスムースな色環になる。改めて見るとたしかに微妙な違和感がある。色相環が完成したことに意識が行って、改めてじっくり見直すことをしなかった結果だ。後はグレースケールが黄みをがかった感じが目につくとの指摘。いちいち最もな指摘でした。

課題2 「自分の好きな色彩配置を作る」
「頭の中にイメージを描きそれを実際に作品化されたのだとは思いますが、コメントを読まずに作品を見た時に目を奪われたのは、視覚のゆがみによる色の遊びでした。とてもおもしろい。魚眼レンズで緑の大地を眺めると、青さに目眩さを感じ、大地の迫力を体験させる」とのコメントの後、いろいろ先生の感想が書かれていた。僕の制作意図とはまったく違うところを評価していただいたのでちょっと複雑な気持ち。でも「色と形にしっかりと方向性をもたらす力をすがppapaさんは既に持っているということで、ものを作る際の分析力がこれから問われる段階であることを証明しています。」 という身にあまるお言葉。がんばります!というわけで、課題1、2は85点をいただきました。