マルチメディア表現スク、前半3日目2014/07/27 22:57

スクーリング3日目
 眠りが浅く5時には目が覚めてしまった。まさに「睡眠不足」状態で、家を出るまでアイデアを考えるがいい案が思いつかない。ちょっとピンチな感じで新幹線に乗る。どんな企画があるのか。基本的にビジネスになるアイデアがベストだが…と考えつつ妻が作ってくれた弁当(鮭や昆布のおむすびだが、海苔は別添になっている。パリパリの状態で食べることができるのだ。妻の気遣いに感謝。

 その時気がついた。全てアプリやネット上で完結しようとするから、どこかに無理が出てくるのだ。ビジネスのシンプルな仕組みはモノを売ること。そこから考えると「睡眠不足」を少しでも改善する「安眠まくら」のようなモノを考えて販売すればビジネスになる。それをインターネットに連動するなどマルチメディアと絡めれば課題はクリアできる。昨日のディスカッションで誰かが言った言葉を思い出した。「会社での昼寝がブーム」「昼寝をすると効率良く仕事ができる」「15分ほど眠るとすっきり」などなど、これだ!すきまの時間を睡眠に使えれば、トータルで睡眠時間を増やすことができる。「睡眠」に関わるグッズさまざまあるが、手軽なのはアイマスクや耳栓。新幹線の中でも時々見かけるが、これを改良して睡眠管理サプリ的なものと連動すれば、新しいサービスができそうだ。

 9時、前半最終日の授業が始まる。今日やるべきことが知らされる。企画の方向が決まったら、ユーザーやフロントスタッフ、バックヤードのスタッフなど、サービスに関わる利害関係者間の相互作用を説明する「ステークホルダーマップ」と、ユーザーが、製品購入やサービス利用する時に、さまざまな段階でユーザーのニーズを満たすための施策と、それよってもたらされる顧客の動きなどを時系列に沿って可視化する「カスタマージャーニーマップ」を制作、その他に、サービスやプロダクトの「フローチャート」、「企画の背景」と「企画概要」をpdfで提出する。もちろんざっくりだが、ここである程度絵図を描いていないと、後半にかなり厄介なことになる。

 先生の説明が終わったのでとにかく作戦会議。新幹線の中で考えたアイデアを説明してチームみんなにで討議、コンセプトやプロダクトを全員で確認して、基本的に原案の方向で進むことに決定した。過去二日間みんなで考え討議したことが無駄にならないように、その時のキーワードを利用してイシューマップを再構築、そこから導き出した問題を踏まえ改めて課題文を作成する。プロダクトのアイデアもチームみんなで肉付け、コンセプトを捉えたキャッチフレーズも飛び出して、ゴールがおぼろげながらみえてきた。時間が無いのでとり急ぎ先生に確認、OKをいただいた。よかった~。後はみんなで手分けして資料を作れば今日は乗り切れる。Kさんはステークホルダーホルダーマップ。Mさんはカスタマージャーニーマップ、Oさんはフローチャート、僕は企画の背景と企画概要。後戻りはできないのでひとつひとつ先生に確認しながら慎重に進める。相互チェックをして内容を確認後pdfにまとめて提出。提出物は全てプリントしてメンバー全員で情報共有。来週までやる作業などを打ち合わせして本日の作業は終了です。とりあえず3日間お疲れ様でした。

企画背景など
    ▲カスタマージャーニーマップなど

企画内容
    ▲とりあえず提出した企画概要、内容はかなりアバウト

マルチメディア表現スク、前半2日目2014/07/26 23:48

 昨日と同じ時間に東京駅に着いたが、人身事故で中央快速が止まっていた。復旧までに4~50分かかるとのアナウンスがあったので、秋葉原から各停の中央線でいくことにした。いつも快速を使っているので感じなかったが、以外と駅が多い。それに休日のためか地方のローカル線のようにのんびりした空気が漂う。大久保、信濃町など十数年ぶりかでお目にかかった。吉祥寺校には9時ギリギリに到着。

 前日決めた方向をある程度まとめて、企画内容のチェックをしてもらう。いけると思ったが、「ターゲットが明確ではない」、「漠然としすぎている」、「心の問題を解決するのは難しい」などのシビアな指摘があり、再考することになった。ビミョ〜にがっかり…

 気を取り直して、まずターゲットの設定。「ストレスの原因は現代人の忙しさにあり、仕事、家事、育児という人間の二次活動がその引き金になる」ので、ターゲットを「忙しい人」特に「子育て世代の25歳から45歳の夫婦」とした。次はどのように「ストレスを軽減・解消するか」だが、初期アイデアの「笑いの提供」や「笑いセンサー」では対応できないと考え、どのようなものが解決策として望ましいかチームでディスカッションを重ねた。

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   ▲イシューマップから、解決すべき課題を導き出す。

 悩み事を人に話すことでスッキリした経験は誰もがあると思うが、「悩み事や愚痴を話すこと」や「人に話して共感を得ること」がトレス解消になり,しいては心身の 健康につながるとして、声で繋がる「VOICE SNS」というソーシャルネットサービスにしよういうことで意見が一致した。簡単にいえば音声版ツイッター。ただし、メッセージを聴くことと返信することがストレスにならないように、受信者側の自由とするルールとした。発信者側には、声を様々なキャラに変える「キャラクターボイス」や、大阪弁などの方言やたどたどしい外人風の言葉に変える「イントネーション変換機能」を用意。気兼ねなく本音を話せて、聴く方もおもしといいう仕掛けにした。その他、いいね!にあたる「共感!ボタン」や、不適切発言があった場合、聴取したユーザーがイエローカードやレッドカードを出せるボタンも設定。カードが累積すると出入り禁止になるシステムで、自浄作用が働いて健全なサイト運営ができるように考えた。これで完璧!たぶん?

 17時頃から二日間の成果を発表し、企画の方向性を確認する。いけると思って発表したが…結果はノーグッド。「他人の悩みや愚痴を誰が聴くのか」、「収益はどこからあげるのか」「似たような音声系サービスはすでに存在する」などなど。確かにおっしゃる通り。後で調べたら「音声版Facebook」のようなサービスがすでにβ版まで公開されていた。ということであえなく撃沈。先生のアドバイスもあって、改めて「健康」テーマで、ストレスの原因ともなる「睡眠不足」をキーワードに企画を考え直すことにした。もちろん、心の問題解決の切り口は捨てて…だ。

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   ▲提案がノーグッドで、机の上もこのとおり混沌としている…

 この時点でノーアイデア。企画のまとめも含めて あと一日しかない。「睡眠不足」キーワードのアイデアを、翌日までに考えてくることにして、二日目も定刻で終了した。

マルチメディア表現スク、前半初日2014/07/25 22:31

 5時30分起床。妻に朝食のお弁当を作ってもらい6時35分の新幹線で東京に向かう。中央快速に乗り換えて吉祥寺へ。

 3号館の323教室で授業が行われるが、9時を過ぎても8人ほどしかいない。エントリーは14人だそうだがずいぶんと集まりが悪い。全員が揃わないまま前提講義が始まる。講師は角めぐみ先生と白石学先生。マルチメディアとは何か?マルチ=複数の、メディア=媒体(情報の記録、保管、伝達などに用いられる物質や装置)であり、マルチメディアを文字、音声、画像などいろいろな種類の情報を扱えるメディアと定義して、この授業では、狭義にコンピュータとネットワークに関わるもデータを情報化し可視化するものとした。ソーシャルメディアやビッグデータ、ネットワークサービスなど、具体例を交えての講義だった。

 午後からいよいよ課題制作。テーマは「身近な社会問題を、マルチメディアで解決する」というもの。まず問題の洗い出し、全員が自分自身でが気がついた問題を付箋に書いて模造紙に張り出す。ちょっとした問題でも気がついたら書いて貼り付ける。ひと通りで揃ったところで、同じような問題をグルーピングして、そこから問題を抽出する。その結果、「SNSなどを含むコミュニケーションの問題」、「妊娠、出産など女性にかかわる問題」、「健康問題」の三つのテーマにしぼり、グループ分けして作業を取り組みことになった。僕は健康問題チームを希望。メンバーは4人、大阪から参戦のKさん、1時間かけて自転車でやってきたOさん、徹夜明けのMさんの女性3人。そして最年長の僕。

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     ▲全員で課題を 抽出する作業。

 まずは、論点図とでも訳せば良いのか「イシューマップ」作り。 チーム4人で議論しながら進めるが、(1)健康阻害の原因となるキーワードをを付箋に書き出す。(2)原因キーワードをグルーピングしてそれを括る適切な言葉で括る。原因キーワードを並べ替えて因果関係を見つける。(3)自分たちが解決すべき課題を導き出す。それをマルチメディアで解決する課題として、具体的な課題文を作る。

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    ▲チームで、問題の因果関係をさぐりイシューマップ作り

僕らは、「健康を害する身近な要因はストレスにある」として、「笑い」で心と身体を健康にする何かを考えようということになった。さらにディスカッションを重ねて、笑いセンサーや笑いを提供するアプリなどマルチメディアを利用して「心の健康」を実現しようという結論にたどり着いた。スクーリングにしては珍しく、17時45分過ぎに授業終了、肉体的な疲れもあま感じることもなく、比較的ゆるい感じで1日目は終わった。