もうひといきで完成。2013/10/12 20:25

絵本の通信課題がもうすぐ完成する。両面プリントした本文と前後の見返しを糸で閉じた後、背固め。これもブックバインディングで教わったテクニック。ボンドを背に塗ってこすりつけ糸綴じの補強をする。特にチェーンステッチの場合、折り丁と折り丁との間に隙間が出来るのでこれを解消する加工でもある。背固めしたらとりあえずプレスする。

本文プレス
   ▲こんな感じで本文をプレス。
表紙張り込み
   ▲表紙に2mm厚の黄ボール紙を張り込んでゆく。
表紙くるみ
   ▲表紙のふちにのり付けして、後は本文と合体のみ。

本文を乾燥している間に、表紙のプリントの裏に、心材となる2mm厚のボールを張り込む。 これもブックバインディングの内容と同じだが、今回の絵本は、クロス(布)ではなく紙。ボンドを塗ると伸びてしまうのでクロスの洋に簡単にはいかない。紙を破らないように慎重にボール紙に貼付けて表紙部分の完了。後は、本文と表紙を合体すれば完成する。その前に、本文の背に寒冷紗を貼って補強する作業がある。スクで使った寒冷紗は裏に和紙のような超薄い紙がコーティングしてあったので作業がしやすかったが、竹尾洋紙店(2階)で買った寒冷紗は裏打ちが無くちょっと扱いが難しかった。


絵本のプリント完了2013/10/09 22:18

ブックバインディングのスク前におおよそ完成していた絵本のプリントができ上がった。いろいろ考えたあげくPCで作って出力することにしたのは以前にも書いたが、問題はどのような紙にプリントするかだった。

プリンターはA3ノビサイズまでしかできないので見開きのページサイズをA3の中に入るように縮小。つぎは紙の選定。それなりに厚いニュアンスのある紙に出力したいし、出来れば両面刷りをして本物っぽく仕上げたい。竹尾洋紙店のWEBサイトで、ファンシー紙を検索出来るので、インクジェットプリンターで印刷でき、白くて、それなりにラフな質感があって、厚い紙という希望を入れて検索して、最終的に決めたのが「タント」という紙。A3ノビでサイズ指定してカットした紙を送ってもらう。タントの180kgの一番厚い紙が本文、130kgが見返し、100kgが表紙と、 厚みを分けて発注した。

絵本印刷1
    ▲両面印刷で出力して大まかにカットた絵本の本文。
絵本印刷2
    ▲表紙のサイズに合わせて2mm厚のボールをカット。

16ページ(見開き4枚)ぐらいなら、まとめて中綴じをするのが一般的だが、中央の綴じの部分が膨らんで隙間が開くのがいやだったので、1〜4P、5〜8P、9〜12 P、13〜18Pの両面印刷4枚を出力して。チェーンステッチで糸綴じすることにした。ブックバインディングの羽田野先生から、絵本の綴じのアドバイスももらったので、その綴じ方で仕上げて、アドバイスどおりボンドで背固めをすることにした。前週のスクーリングで学んだテクニックがそのまま生かせ る。その後は、ハードカバーの表紙を作って見返しを貼るだけ。この3連休には完成しそうです。

絵本のミニチュア2013/09/21 09:49

絵本ミニチュア
絵本のデザインがほぼほぼ完成した。はじめはパソコンで下書きをして、原画はリキテックスなどで書こうと思って進めていたが、リキテックッスは色も量も足りないし、イラストボードも買わなければいけない…。できた原画をスキャンしてプリントアウトして製本するつもりだったので、それならいっそパソコンで原画を作ってしまおうと方向転換。

学習指導書には「提出物は基本的に手書き、又は手作りによる制作を主とします。表現方法によっては、版画、コンピュータ、コピー、コラージュ、写真などを取り入れることも可とします」とあり、パソコンでの表現とすればOK!なんて勝手に拡大解釈したりして。先輩通信生のブログでもパソコンで作っている人もいるからと、原画をパソコンで作ることにした。Illustratorでベースになる原画を作り、photoshopで細部を加工して、手書き風な原画をめざした。

判型は182mm×172mm。これはB3サイズで三丁とれるサイズ。トンボと塗り足しを入れて、A3の紙にプリントアウトできるし、織り込んで作る表紙もぎりぎりとれる。次は、紙の選定、普通に売っているプリント用紙は紙本来の味がないから、ファインペーパー(特殊用紙)を使いたいところ。しかしプリンターには向かない。しかし竹尾用紙店のHPで調べるとインクジェットでプリントできる洋紙が見つかった。「タント」の白、紙厚180kg。これを1枚だけwebshopで購入してプリントのテストをした。ばっちり!紙の質感を生かした仕上がりになった。両面印刷もなんとかいけそうだ。原画ができたところで、ストーリィの流れやレイアウト、丁合いを確認するために、A4の普通紙に縮小プリントをしてミニサイズの絵本を作ってみた。まあなかなかいいかなと自画自賛。本文ページ18okg16ページ分とやや薄い130kgと100kgの2種類でみかえりと表紙の紙を追加注文した。

紙を到着を待ってプリント製版をする予定だが、来週と再来週はブックバインディングのスクーリングで作業がたぶんできないから、完成するのは10月半ばぐらいになりそうだ。

絵本下書き中2013/09/14 09:43

絵本課題PC下絵
なかなか手の着かなかった絵本の課題。いろいろ考えたあげく、スクーリング授業のときに作ったキャラクターをつかって、やはり大人のメルヘン的なまとめにすることにした。

1)都会に住む主人公(ウサギ)のおかあさんが亡くなった。
2)落ち込む主人公。外は雨。
3)気分転換にスーパーマーケットへ買い物へ。
4)おかあさん直伝のキャロットスープを作る。
5)スープの香りがただようキッチン。
6)美味しいスープであたたかな気持ちになる。
7)おかあさんはいつも心の中にいるんだと気がつく主人公。
8)ビルの谷間に虹がかかっていた。
と、こんな感じのストーリィー。

とりあえず、PC(イラストレーター)を使って下書き。この三連休にまとめて、次の三連休で本番を仕上げるつもりでいる。それをスキャンしてプリントアウト、製本する予定。月末にはブックバインディングのスクーリングを入れているから、今月提出できるか微妙なところ。

絵本の教科書2013/06/01 06:20

絵本の教科書
いろいろやることがあるが、モチベーションが少々下がり気味で、なかなか課題が消化できない今日この頃…。
昨日、工芸史の参考になる正倉院の書籍を立ち読みするのが目的で、東京駅まで行ったついでに日本橋の丸善へよった。目的の書籍は無かったが、良い本を発見!「絵本デザイン/絵本制作基本マニアル」という本。

絵本は、昨年スクーリングを終えて、あとは通信課題を終えれば単位獲得になるが、なんとなく手がつかないで、今年度の継続履修になった。よく考えると、「絵本」って、教科書がないんですよね。学習指導書にも、参考になる絵本のリストは載っているけど、学び方の指針はほとんど書かれていないし。「編集デザインの視点から既刊の絵本の内容。構成を研究し、それから学んだことを基にオリジナルの絵本づくりをしましょう。」とあるが、これだけでは学校で学ぶというのとはちょっと違う。編集デザインを学んだことが無ければ、もっと我流で作るだけになってしまう。

で、この「絵本デザイン」という本。帯には「絵本をデザインから解説する」「いつでも学べる!誰でも作れる!!」「良い本には、人を動かす心がある!!」とキャッチフレーズが並んでいる。そして、絵本の意味、絵本と歴史から着想から制作までを、わかりやすく解説している。特に絵は得意だけどレイアウトや構成が苦手とかいう人にはオススメ!

さて、しっかり読んで、ぼちぼち取りかかりますか…