予想外の出題(汗)2013/10/14 15:31

お茶の水女子大で映像文化論の科目試験を受けてきた。三連休の最終日、秋晴れの空が広がる。那須塩原を秋の装いで出かけたが、東京はまだ汗ばむほどの気温だった。
映像文化論科目試験1
   ▲秋晴れのお茶の水女子大キャンパス。
映像文化論科目試験2
   ▲試験前の教卓付近。黒板には本日のスケジュールと注意。

さて、定刻より30分ほど早くついて、少しは頭に入れておこうと提出レポートを読み返し、WEBの過去問の出題内容をフォローしたノートをチェック。
9時30分、試験開始。テスト用紙を見る。じぇじぇじぇっ!予想題していなかった設問。「写真や映像の引用と著作権について思うところを記せ」…まさか、このようなテーマで出題されるとは思ってもいなかった。8月に受けた印刷文化論と同じパターンになってしまった。慌てても意味がないから、とりあえずなにか書いているうちに、思いつくだろう。とはいえ、著作権関係はまったくのノーマーク。というより教科書にも参考にした世界写真史などにもまったく触れられていない。しかし、とにかく書かねば…

で、何を書いたかというと…

初めての写真術が、ダゲールの手によって発明されたが、そのには、著作権という概念はなかった。やがて肖像写真がブームになる中で、写真館という事業も拡大するが、その中でビジネスとして重要だったのが有名女優などの肖像写真。やがて各写真館で有名人を囲い込むようになる。これらが、肖像権や著作権ビジネスの走りであるといえる。

著作権に対する最大の問題点は、写真は(ダゲレオタイプは除くが)簡単に絵来てしまうことにある、写真で芸術をめざしたレイランダーなどは絵画を規範として作品を作ったが、絵画ならば一般的に一点しかないので著作権を持つというのは妥当なことであるが、写真の複製に対しての著作権はどのようになるのか。現在、ウェブ上にはさまざまな写真が 、ドイツのベッヒャー派の作家(トーマス・ルフだが名前を思い出さなかった)はウェブ上にあるポルノ画像を加工して自身の作品としているが、作家の創造に対する著作権は当然あるといえるが、ポルノ画像の著作権はどのように扱うのだろう。一般的な考えでは著作権侵害となってしまう。また、建物や風景を撮影した場合の著作権はあるのか。誰がとっても同じような写真になってしまうところに著作権はあるのか。

(この辺まで書いたら、残り時間は20分を切っている(汗)。さらに漢字を思いだせずに、開き直ってひらがな攻撃!内容が合ってれば よしです)

上記のように著作権に対してはさまざまな問題があるが、どんな画像にせよそれを写した人いる限り、どんな写真であったにせよ著作権は尊重されなければならない。レンタルなどフォトビジネスもそれがあって初めて成り立っているといえるが、同時に著作権フリーの映像が流通しているのも現実である。また写真作家でもウェブ上のサイトの作品を 著作権フリーで提供している作家も多数いる。映像の引用については、デジタル技術の発達によりその全てにしても部分にしてもオリジナルとはまったく違うものに加工すすることが可能になっている。

(結論)このようなデジタル情報社会のなかで、著作権についてはさまざまな問題をはらんでいるが、写真にたずさわる人々は、それがどのような画像であれ、それを撮った作者の著作権をいっそう尊重しなければならないのである。

と、こんな感じで、あらためて思い出して書いてみると、設問に対する答えになってないような文章ないようになっている。勉強したことを出来るだけちりばめながら文章を構築しようと思ったが、著作権とそ引用の何たるかを正確に理解していないことがわかってしまう回答となってしまった。

いっそ再試験にしてもらった方がすっきりするようなモヤモヤ感がある不本意な結果でした。チ〜ン。