イメ編Ⅱ課題1まとめ中! ― 2016/06/01 09:13
まあサックリとではあるが、イメージ編集Ⅱの通信課題の1のデザインがまとまった。信頼できる確かな出どころから、テーマとリンクする作品を見つければ、後は以外と早い。
1案は「反復」。メインにアンドレアス・グルスキーのNha Trangという写真を取り上げた。ラタン(籐)を加工する人が遥か彼方まで続いている様は、まさに反復。もちろんタイポロジカルな写真で有名なベッヒャーの作品と絡めに。2案は反転。図と血が反転する「トゥルーブラッド」(アメリカのケーブル放送局HBOのドラマ)のポスターをメインにIBMのダブルイメージのポスターなど。3案は「省略・純化」。文字と同じように省略・純化を続けるロングセラーブランドのロゴ&マーク、スタバなどいろいろ。

文章を含め細かい検証はこれからだが、とりあえずテストプリント。完成が見えたからこれはこれとして、問題は課題2の作品制作。どのテーマで何を作るか?学習指導書には「個人的な利害関係から解放され、より普遍的、社会的になった作品を目指してください。」とあるが…よくわからん。
9ヶ月ぶりの建築史 ― 2016/06/04 17:03
なかなかまとまらなかった建築史の課題3を提出した。なんと9カ月ぶり。設定した問いは「古典主義建築としてのルネサンスとバロックの決定的な違いとは何か?」。自分で問いを設置するのはなかなか難しいが、ここは王道の「ルネサンス建築とバロック建築」の比較を問いとした。
以下、レポート抜粋。
ルネサンス建築は、古典の理念を規範として新しい様式を創造した。古典の規範を破ることによって新しい表現を求めたのがロック建築である。ここでは、ルネサンス発祥の地であるイタリアでのルネサンス建築とバロック建築の相違点を考察する。
ルネサンは、古代文化の復興運動として15世紀初頭のイタリアに生まれた。それまでの中世ヨーロッパでの芸術や文化は神を礼賛するものだった。しかしルネサンスが理想とした古代の芸術・文化は人文主義であり「人間の価値の再発見」であった。建築においても古代を理想として、さまざまな建物が造られた。この時代、建築の本質は哲学と数学にあるとされ、安定した調和のとれた意匠がよしとされたのである。(作例)サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。捨子養育院。パラッツォ・ルチェルラーイ。
一方、バロック建築は、16世紀末にイタリアで発生し、その誕生の原動力は抵抗宗教改革にあった。ルネサンスは、教会の腐敗に目を向けさせ、宗教改革を引き起こした。これに脅威を感じたカトリック教会側は、抵抗宗教改革を強力に展開、信仰を目に見える形で表現し民衆の心をつかもうとした。その舞台ともいえるバロック建築は、空間の連続性あるいは流動性の強調や、オーダーなどの大胆な適用によって力強い動的な表現を創りだした。(作例)サン・ピエトロ大聖堂とコロネード。サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂。
以上、二つの様式は大きく異なっているかのように見えるが、バロック建築は、ルネサンスの技術が発展したものであり、古典主義建築としてみれば同じ文脈にあるが、ルネサンス期に、神のための建築から、人のための建築へとシフトした様式が、やがて、絶対的権力のためのものに変質していった。つまり、ルネサンス建築とバロック建築を分かつものは、「人間」か「神」かという、思想的背景の違いである。

論旨は以上のようなもの。技術的な部分で比べてもキリがないので、その思想的な背景にしたが、「人間」か「神」かという、思想的背景は、作る立場にある建築家にはあまり関係ないようにも思える。いずれもお金を出してくれるパトロンの移行に対して、ベストを尽くすだけなのだから。つまり、パトロンが変わっただけといえばそれまで。僕はそこにポイントを持ってきたが、いかなる評価になるだろうか…
コミュ研Ⅱ、取材その2 ― 2016/06/05 17:42
月が変わった週末土曜日、今度は「染め」の取材。朝9時に伺って、Jさんといっしょにその辺に生えているハルジオンを摘む。フレッシュな材料を使うのがJさん流。染める糸の5倍の量が必要なのだが、心やさしいJさん、この日染めるのは500gといつもの半分量に調整してくれた。ハルジオンを刻んでかまどのでお湯を沸かして茹でる。それを漉したら、染料の出来上がりだ。黒っぽい黄土色の染料。あまり綺麗ではない。





通常、染料を定着させる媒染という処理は、糸を染めてから行うが、この日は「先媒染」といって、前もって処理をした糸をつかった。一つはモヘアとシルクの混紡、もう一つはカシミア。これを染料につけ、薪ストーブで3時間煮染めする。沸騰してはいけないので、火の調整には注意するそうだ。そしてそのまま一晩おくので、火にかけてしばらく煮たところで、失礼することにした。途中引き上げた糸はけっこういい黄色系に染まっていた。


翌日、日曜日は、一晩染料に浸けおいた糸を水洗いをしてし干す作業。水ですすいで余分な染料や媒染液(この時は焼きミョウバン)を洗い流す。綺麗な黄色に染めあがった。モヘアとシルクの混紡はすこし淡いクロームイエロー系、カシミヤはやや暗いイエローオーカー系。ハルジオンから、この黄色が出るなんて驚きのひとこと。それを干してとりあえずの作業は終了。
取材のためにいろいろ気を使っていただいた、Jさんに感謝です。中途半端なものは作れないな〜とちょっとプレッシャーです。
コミュ研Ⅱ、パネル制作中 ― 2016/06/07 22:35
発見「地域のヒト」「地域のコト」これが、コミュニケーション研究Ⅱの課題。週末の土日を使って取材した内容を整理して、まとめている。紹介のコンセプトは「那須の移り住んで、なにげない草花から創られた作品は魅力的」「那須の草花と 土、水、空気と人の出会いの小さな奇跡が、かたちになる」。で、「染織工芸家のJさんのひととなり」と、「その手仕事」と、「那須の飾らない自然」が伝わるようの内容とした。
制作物のポイントは、展示パネルということ。A3サイズで8枚程度だが、A3を1枚と思ってまとめると、展示パネルとしてはかなり小さいものになる。そこで、A3横を立てに重ねた、つまりA2のパネルを作るつもりでまとめた。つまりA2換算4枚程度。といっても初めからA2で作ると大変なのでA3サイズでレイアウト。これも、はなから2枚つなぎ合わせるのがわわかっているから、それに支障がこないデザインにしなければならない。

▲継ぎ合わせを考慮したレイアウトに。
おおよそまとまったので、A3のデータを2分割してA3二枚のデータに作り変えた。この時の注意は、断ち切りの写真を使おうとすると、プリンターでは「フチなし」の設定になるが、これは単にデータを拡大してプリントアウトしているだけだからレイアウトが狂う。A3で3mmほど拡大されるので、その分小さく作って、できるだけ最初のイメージに近く上がるように調整した。A3ノビで出力してA3に断ち切るのがいいけれど、家庭用のインクジェットプリンタ(エプソンEP-10VA)では望むべくもない。A3が出力できるだけでも良しとしなければならない。

▲左はA3二枚。右はA3での縮小テストプリント。
が、このプリンターがおバカで、いちいち「この設定でいいか」とか「用紙が違う」とか聞いてくる。イラつきながらプリントすると、これがまたよろしくない。もちろん、モニター通りには出るわけはないが、あまりにもお粗末なあがり。いろいろ試しているうちに、インクは無くなるし、肝心の紙も無くなってしまった。即アマゾンに頼んだが、届くのが木曜日。スクーリングの前日夜の出力になりそうだ。ふ〜w。
コミュ研Ⅱ、パネル完成。 ― 2016/06/09 16:41
アマゾンからインクジェット・プリンタ用紙が届いたので、早速プリントしようと思って、よく見たらなんと写真光沢紙だ。慌てて頼んだのでマット紙系と間違えてしまった。直接、店で買えばこんな間違いはないと思うが、車で30〜40分ほどのケーズデンキは品揃えが少ない。ビッグカメラ・マルチメディア館など、人口の少ない地方都市ではありえへん話。というわけでネットショッピングに頼るわけです。

▲A3用紙でで10枚

▲つなぎ合わせてA3タテ5枚のパネル
マット紙系の方が色乗りが良くって(ベストは半光沢紙、コート紙系の光沢になる)、テカらないから展示物には向いているのだが、買ってしまったものは無駄にできない。やむを得ず写真光沢紙でプリント、A3-10枚とりあえず完成です。色は少し気に入りませんが、スクーリングで修正も入るだろうし、今日のところはこれでよしとします。
明日からスクーリング。今回は、通信課題の作品をベースにした展覧会を企画・運営するスクーリングだが、どんな展開になるのだろう。メンバーも人数もその時になってみなければわからない。いつものことだが、なるようになるだけ。さて、頑張ろう!!
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