陶磁工芸実習Ⅰ、3日目2016/08/18 22:05

 スクーリング3日目。前日と同じ大宮発7時3分の湘南新宿ライナーで国分寺へ向かう。北口のファミマで栄養ドリンクを買って飲む。陶芸は力が入らなさそうで意外と疲れる。土練りでは肩や腕、手のひらを使うが、手ろくろを回して成形するときには、指先や手のひらの位置を固定するので、いつも使わない筋肉を使っている感じだ。三日目にして疲労が溜まってきている。

 さて、本日の講義は成形後の一連の作業の説明。スクーリングでは成形までで、施釉や素焼き、本焼成は助手さんや学生が代行する。その辺の知識を一応理解してもうのが目的だ。成形後の作業は、乾燥(ゆっくり自然乾燥)→素焼き(窯詰め:750℃前後で焼成~窯出し)→絵付け(今回はなし)→・施釉(表面がガラス質になって防水性と強度が向上する)→本焼成(窯詰め:1200℃~1300℃でじっくり焼成~窯出し)→完成、といった流れだ。
 講義の後は、引き続き成形実習。前日成形したお玉入れがビールのジョッキに似ていたので、紐作りで美雨具を作ることにした。テーマ上ビアマグとはいえないので、ペンたてもしくは筆立てということで(笑)手ろくろの上に高台部分の粘土を置いて真円にカット、その上に15っm程度の粘土の紐を作って一段ずつ下段となじませながら積んで行く。この技法、油断をするとどんどん広がってしまうので、広がらないように両指先で少し粘土をすぼめながら上へ上へと伸ばしては積んで行く。大まかに形が出来たところで一旦ストップ。あとでカキベラなどで成形するため、濡れ雑巾をかけて乾燥スピードを抑えながら適度な固さになるまで放置する。

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 本日は以上というわけにいかないので、余っている前日の粘土板で小物入れを作ることにした。ある程度水分の飛んだ粘土板はかなり硬くなってはいるが、まだ剣先(カッター)で簡単に切れる。ストレンボードの工作のように、パーツごとにカットして接着するだけだが、その接着剤というのはドベと呼ばれる同じ粘土をゆるのペースト状に伸ばしたもの。双方の接着面に傷をつけて、ドベをはみ出るぐらいにつけて圧着。簡単に箱上なものは成形できる。ただの四角い小物入れを作ってもつまらないので家型のデザインにした。さらに、粘土板に模様をつけるためのスタンプも制作。

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 ということで3日目も定時終了。大学前5時44分発のバスで、帰途につく。この時間でも大宮につくのは7時30分前後、夕食を買って帰ると、隠れ家到着が8時ごろになってしまう。往復で4時間の通学は疲れます。

陶磁工芸実習Ⅰ、2日目2016/08/17 22:53

 昨日から、さいたまの隠れ家での自炊生活、那須塩原より近いとが家ドアツウドアで2時間かかる。6日間の長丁場なので体力を消耗しないように、国分寺北口からバスで本校へ向かうことにした。20〜25分の時間だがクーラーも効いて快適だ。

 スクーリング2日目、朝教室に入ってすぐにタタラづくりの粘土板を作る。点呼の後、9時30分から生ざまな装飾法の実習。今回は絵付けはしないので、表面を加工する装飾法がメインだ。表面を引っかいたり、何かで押したり、半乾きの状態で削ったり、穴を開けたり、などなど…比較的手軽な装飾法を実演を交えてレクチャーしてもらう。

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   ▲タタラづくりの準備。木板を厚みのガイドにして、
    ワイヤーでスライスすると簡単に粘土板ができる。

 ここから、自分の作品の制作にとりかかる。僕が課題のテーマにそって考えたのは、おたまと菜箸を立てるもの。普通のおたまたてはててる方向が決まっていて少し使いにくい。少し乱暴におたまを扱っても立てられるカップ型のデザインを考えた。成形法はタタラづくり。一案は円柱にひれをつけたようなスタイリッシュなデザイン、内側に菜箸たての仕切りをつける。もう一案は大小の円筒繋いだもの、大きな円筒はおたま用、小さな円筒は菜箸用だ。円柱の芯に粘土板を巻いて形を整えてから底板をはめ込む。細かの作業は、てろくろを回しながら少しずつおこなう。細かい作業でわからないとことは、即助手さんに聞いて確認。壊れないように恐る恐る仕上げていった。

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 とりあえず課題はイメージ通りに完成させたが…まさかこれでおしまいってことではないだろう。初日に「いろいろ作っても良いし、じっくり一つを作り込んでも良い」とのことだったし、粘土だって1kgも使っていない。明日は何を作ろうかな。

陶磁基礎実習Ⅰ、1日目2016/08/16 22:01

 今日から6日間連続、鷹の台の本校でで陶磁工芸実習のスクーリングだ。いつもなら夏季のスクーリングは遠いしきついので取らなかったが、卒業単位もあるし、工芸Ⅰで益子焼きを取材し、工芸論では古伊万里と浜田庄二でレポートをまとめた。そんな流れもあって、夏場の長丁場だが陶磁工芸実習を履修することにした15年ほど前に2、3回陶芸教室に通ったくらいでほぼビギナー。すでに履修した学生からは、「自分のペースでできるし楽しいよ」と聞いていたが、始まるまでは少々不安もある。

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   ▲オリエンテーション風景
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   ▲10キロの信楽粗め粘土(仕上がりは白っぽくなる) 

 教室は出来たばかりの14号館、28名の履修生が参加した。専任教員は西川教授、講師は武田先生。9時過ぎ、点呼をとって授業開始。西川教授は冒頭の挨拶を終えて姿を消す。実質的な指導は武田先生だ。実習のテーマは「道具立てのデザイン制作」。道具立てといっても箱や道具置きでも良い。簡単なものならペン立てや筆立て筆置きなどだ。オリエンテーションが終わり、土練りの実習。実演指導を受けて、10Kgの粘土(材料費3000円)をもらう。それを半分5kgにしてまず荒練り、粘土を揉みほぐして組織を均一にする作業だ。仕上げの菊練りはさらに粘土均質させ粘土内の空気を抜く作業だ。なれないせいもあって汗だくだく。女性は3kgでも良いとの指示。それでも大変だ。菊練りは蕎麦を捏ねるためのテクニックでもあるが、粘土は固く柔軟性がないのでうまくできなかった。

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   ▲ けっこう力を使う土練り。

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   ▲ 道具立てのデザイン、アイデアスケッチ。

 午前中は、土練をしながら、道具立てのアイデアスケッチを考え、昼休みをはさんで、参加者全員のデザイン発表、武田先生から簡単なアドバイスをもらう。その後、武田先生による実技指導。手びねり、紐づくり、タタラづくり(板作り)を実演、さすがに手慣れている。あっという間に容器の形が出来上がる。ビギナーじゃそう簡単にはいかなタタラづくりの中でも、少し硬い粘土板を作って組み立てるタイプのものは、翌日のためにタタラを作っておくが、僕は中くらいの固さの板が欲しかったので、この日は手をつけずに、17時30分定刻に授業を終えた。

 力いっぱい土練りをやったせいで、両肩が痛い。「道具立てのデザイン制作」とはいうもののどのような展開になるか、まだ検討がつかない、

真夏のテニスだ!2016/08/05 07:58

 今年の夏スク第1弾は、健康と身体運動文化(Ⅱ)。昨年のスクーリングが楽しかったので今年もデニスです。他にフィトネス、バドミントン、ゴルフの4科目が実施されたが、科目が去年よりも少ないみたいだ。

 さて、スクーリング初日。6時11分の那須塩原始発で鷹の台の本校へ向かう。東京まで新幹線、東京から中央快速で国分寺へ。いつもなら西武線に乗り換えて鷹の台から歩くところだが、3日漢通しの野外活動だから、少しでも体力を温存しようと、国分寺からバスに乗った。30分以上はかかるが、クーラーは効いているし、停留所が校門の前なのでかなり楽ちん。

 9時からの前提講義は103号室。昨年同様、教員紹介、注意事項の説明などがあり、20分ほどの熱中症対策のビデオ。これも去年と同じものだった。その後、各クラスに分かれでミーティング。テニスは着替えてから剣道場へ集合。講師は、早川みどり先生。みどり先生のクラスが楽しいから今年も後期のテニスをとったのだ。

 まず、自己紹介から始まる。受講生は男子5名女子6名の11名。それとわざわざ休みをとって参加してくれたOBメンバーが3人。
 真夏の暑さだが、昨年よりは少しマシ。天候が不安定でゲリラ豪雨が来るかもしれないという気象予報だが、雲が多いのは日差しが弱くなるので何よりだ。ビギナーチームと経験者チームに別れて、ミニテニスから始まった。
ビギナーチームにはみどり先生がつきっきりで指導。経験者チームはオBが中心となって、ストローク、ボレー、サーブなどゆるゆると練習。という感じで、練習とミニゲームを繰り返す3日間。

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 1年ぶりのテニスなので体が動かない。相変わらずバックのリターンが良くないし、ダブルフォールトも多い。「ゆるくても深いサーブを心がけること」「腹筋に力を入れると直がぶれない」など、アドバイスをもらいながら、テニスボールを追った。日頃の運動不足もたたって、錆び付いた体を無理やり動かしているようだったが、最終日には身体がほぐれ、動きも良くなった。汗をびっしょりかいてコートで動き回るのはやはり楽しい。どうしてもインドア活動が多くなってしまう日常からはなれ、楽しい時間を過ごすことができた。ニックネームで呼び合ってみんな和気あいあい、テニスの合間の情報交換やおしゃべりも、このスクーリングの楽しいところ。またFBのお友達が増えました。

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 テニスを通してのコミュニケーションの促進は、みどり先生の標榜するところだが、これも一つのコミュニケーションデザインなのだろう。皆さんお疲れ様でした。その後、国分寺の居酒屋で慰労会。ほぼ全員参加、盛り上がったのはいうまでもない。
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コミュ研Ⅱスク最終日2016/06/20 13:51

 最終日。昨日の展示会の盛況も嬉しいが、いささか疲労がピークに来ている。立っているだけでも辛い…と愚痴をこぼしていても仕方がない、とにかく今日が最終日。 この日は、直接コンセプトを読んでからご覧くださいと、口頭で直接伝えたこともあって、ひとり一人の会場滞留時間が、前の二回と比べて長い。コンゼプトを理解しているとじっくりと見てくれるんだな〜と改めて実感した。14時に終了。この日はアンケートは29通。二日通しで140〜150名の来場者があった。この結果はイベント成功といってもいいだろう。12人のメンバーが適材適所で活躍した結果だ。

入り口
   ▲最後の展示会イベント

 14時30分過ぎから講評会。会場の自分のブースに沿って椅子を並べ車座に座る。円形の会場がこんなことでも機能している。12人の輪と和がまさに具現化している。そしてA比奈先生が司会となって。講評会がスタートした。この6日間で得たものは何か…パネル制作や展示企画・会場設営、チームワークなど各自で感じたことを順番に話してゆく。様々なことが脳裏をよぎる。U原先生は「最初はどうなることか心配だった、しかし、はじめバラバラだったメンバーが時間を経るごとに一つにまとまった。そしてイベントは成功した。色の力、デザオンのちから、みんなの込める思いが一つになって成功に導いた」と…。A比奈先生からは「毎回朝と昼食後と帰りとミーティングをして情報共有したことと、反省点をボトムアップしてったことが、成功につながった」とおっしゃっていただいた。まさにチームワークの勝利だった。特にディレクター兼スケジュール管理担当として、あらゆる進捗をチェックしてもらったKさんには感謝である。

講評会
   ▲車座になって講評会。チームの輪です!
撤収
   ▲泡沫の夢?ちょっと寂しい撤収作業。

 さてさて、これで僕のコミュニケーションデザインコース専門課程のスクーリングは、卒業制作を残してすべて終了した。ほっとしたような寂しいような、不思議な感覚だ。このメンバーがみんなで揃うことはたぶんこの先ないだろう。卒業に向けてそれぞれの道を歩んでゆくのだろう。
 …なんて感傷に浸っている暇はない。22日が卒制計画書の提出期限だし、コミュ研Ⅱの報告書も、イメ編Ⅱの通信課題も、大幅に足りない造形文化科目のレポートもまとめなければいけない。とにかく今年度卒業に向けてやれるだけのことはやろう!!