情報社会倫理論(2日目)2013/10/26 16:57

 突然の来客で上野で会食。台風がひどくなりそうなので那須塩原には帰らずさいたまの別荘に泊まる。日本酒をちょっと飲み過ぎて少々二日酔い気味。ブックバインディングで発症した座骨神経痛の痛みとしびれ&だるい身体を引きずって駅まで台風のやや強い雨の中を歩く。新宿駅で軽い朝食をとって新宿サテライトへ。
情報社会倫理論2
   ▲新宿サテライトの教室風景

 情報社会倫理の2日目。

 テーマその1は、「著作権・財産権と創作」。 デザインビジネスをしてるとさまざまかかわってくる、けっこうリアルな問題。著作権は、著作者等の権利を守り、文化的所産の公正な利用を通して、文化の発展をを目的としている。という前提で、法のデジタル化とICTの進展で、さまざまな新しい問題が発生してきている。完璧な複製によりオリジナルの概念も変わってゆくし、情報の入手・発信がグローバル化、容易化する中で、現行著作権法は、現状に合わなくなってきている。結果、著作権法が文化の発展を阻害する側面も出てきた。創作物と情報を共有して、文化を発展させる手段を模索している的な話。先行著作物に影響されて、新しい著作物が生まれるわけで、無から有は生じないから、著作権でさまざま保護しすぎると新しい著作物が生まれにくくなるとわけです。

 テーマその2は「情報と社会行動」。個人情報とプライバシーのお話。古典的な個人のプライバシーから、現代的な個人情報(個人を特定できる情報と個人にヒモ付けられるデータなど)に変わった。また、個人情報に価値がため、今はやりのビッグデータを解析したデータマッチングや行動ターゲティングがマーケティングに活用されている。で、単独では個人情報にあたらなかったたわいもない情報(近所の風景とか、昼飯に何食ったとか)もICTの進化によって解析されるので、いわゆる個人情報になってしまった。さらにオンラインでのコミュニケーションの問題。昔ながらのフェイスツーフェイスの地縁、血縁に加えて情報縁(オンライン上のコミュニケーション)が現れた。オンラインのコミュニケーションは文字データが主体なので、非言語的コミュニケーション(口調、音色、表情、身振りなど)が抜け落ちる。で、顔文字などコミュニケーションの補完な方法を考えなければ真意が伝わらない。また、幅の無い狭い人間関係になる。でもフェイスブックなどで関係を持つと、濃密すぎてうっとうしくなるような減少も 顕在化している。(一人になりたくなる心理)などなど、なかなか面白い内容の講義でした。

 まあ、面白かったです。今日もあっという間に終了。講師の上田先生のことをナイナイの岡村を上品にした感じと書いていたが、まさにそんな感じです。それと、昨日もそうだってけど、この時期、ベストがファッションのキーワードになっている感じでした。明日は が待っている。先輩のブログを見ると、前もって出題内容が提示されるようだが、今回は当日に発表される。参考書の持ち込みは可。何を持ち込んで良いのかわからないので、とりあえず、iPadにネットから拾える情報倫理のPDFをダウンロード、参考になりそうなURLをお気に入りに登録して備えることにした。