映像文化論課題3合格2013/07/21 06:40

映像文化論の課題3が合格していた。評価はA、写真史の流れに沿って、芸術的手法の切り口を三つに分け写真芸術を語ったのが良かったようだ。

以下、講評。
写真史の流れをよく勉強していますし、テキスト以外の本も読まれているようです。
ポイントとなる写真家の名前も、きちんと書かれていました。
また、実際に制作された作品も目にしているようですので、この調子で勉強を進めてほしいと思います。

次回のレポートは、デジタルカメラの説明や利点をあげるだけではなく、写真がデジタルに移行する上での問題点や、単にデジタルカメラを使用しているというだけではなく、デジタル写真ならではの作品を発表している現代作家の例などもあげてみましょう。
そして、銀塩写真でもデジタル写真でも変わらない、写真の本質とは何かについても考えてみてください。
次回も期待しています。

後ひとつ。8月の科目試験には間に合わないが、8月中には最後の課題を提出したい。

映像文化論課題3提出2013/07/13 09:44

週末に時間が取れず、なかなか実技系の課題が進まない中、切れ切れの時間を使ってまとめていた映像文化論課題3のレポートが完成、今朝提出した。「芸術としての写真について、考えるところを述べなさい」という、かなり難しいテーマだったが芸術的手法の切り口を三つに分けることで上手くまとまった。

以下レポートの概要
(1)写真の芸術性を主張する画家のレイランダーやロビンソンは、絵画に匹敵するような写真を撮ろうと、合成印画技法を駆使して作品を制作した。キャメロンは個性的なイメージの作品を残した。その後、印象派絵画的イメージを追求したピクトリアリズムが世界的に大流行。初期の写真家は、絵画と同じ方向を目指すことで、芸術性を表現しようとした。
(2)その後、写真は独自の表現を追求していくが、現代写真の父スティーグリッツは前衛的芸術に深く関わったことで、ストレートフォトという思想を実践してゆく。アジェの作品は即物的な描写が特徴であり、ストレートフォトと同様である。これらは写真本来の姿で芸術性を表現しようとした。
(3)芸術家たちは写真の特質を探求し、新しい自己表現手段とした。伝統的な芸術を根底から否定するダダは、写真の概念を覆した。バウハウスのモホリ・ナジは、さまざまな表現を追求した。シュルレアリズのマン・レイも実験的手法を考案し、写真芸術を実践した。

(結論)自己表現手段の写真は芸術性を有するが、見る側が芸術性を感じなければ芸術ではない。

8月の科目試験を、印刷文化論と一緒に受けようと思ったけど、すぐに帰ってこなければ、ちょっと難しい。三連休、少しでも課題を進めたいが朝から暑くって…

映像文化論課題2合格2013/07/01 17:45

「写真の発明と発達が社会に及ぼした影響を考察しなさい」という映像文化論の第2課題」の結果が出た。評価Aで合格。レポート内容の抜粋は過去ブログに書きましたが、テーマを絞ってまとめるという、昨年卒業した某通信生先輩のアドバイスが効いたようです。

以下講評
「このレポートを書くことで、写真術にどのような技法があるかが理解できたことと思います。
近年は、デジタル写真の流行の反動で、写真の古典技法が流行しています。
ダゲレオタイプで作品を作る新井卓のような現代作家も出てきましたので、古典技法も一つ一つ見ていくと古いだけではないことがわかりますね。

さて、次回のレポートですが、
・初期の写真芸術(レイランダー、ロビンソン)
・ピクトリアリズム(ドマシ-、ピュヨー)
・スティーグリッツ(ストレートフォト、ギャラリー291など)
・新興主義写真(マン・レイ、バウハウス)
・グラフジャーナリズム
・アジェ
といった項目をチェックして書いてみましょう。

次回の課題も期待しています。」

絞り込みのヒントと、励ましの言葉で元気がでます。

映像文化論の課題2、やっと提出しました。2013/06/22 09:16

課題Ⅰの結果が出てから2ヵ月、やっと課題2のレポートを提出した。「写真の発明と発達が社会に及ぼした影響を考察しなさい」という課題があまりにも茫洋として、どうしてまとめて良いか悩んだのですが、某通信生先輩から「メインで語るテーマを絞って、あとは少しばかり触れる程度にしましたよ。」との言葉をいただいて、テーマを絞ってなんとかまとめました。

以下、要約内容
(1)カメラオブスキュラの映像を定着さる写真技法として「ダゲレオタイプ」登場。直接ポジ画像を得られる点が特徴。建物や観光地などの記録や、科学分野での取り組みも試行されるが、人々の関心を集めることになったのは肖像写真。ダゲレオタイプは写真という技術を社会全体へ広げる原動力になった。
 (2)「カロタイプ」は、史上初のネガポジ技法。複製が可能で、フランスの文化委員会が、歴史資料制作を決定、実力を認められる。写真集も販売され、ひとつの産業として成り立ちはじめた。カロタイプは、芸術写真を生むきっかけをつくり、さまざまな可能性を示した。
(3)「コロジオン法」は、画像が精巧でポジを複製できる画期的な技法。新しい表現手段として積極的に用いられ、戦争の写真報道もあった。さらに、高感度「ゼラチン乾板」が登場、簡単に撮影ができるので、野外での撮影の機動性が高まり、連続写真も可能なる。技術の発達は、写真におけるメディアの信頼性と、表現のさらなる可能性をもたらした。
(4)写真術は、視覚経験提供することで、近代社会の発展の一翼を担った。

ということで、webから提出しました。写真の技術史を骨格に、近代写真成立以前の19世紀の写真史に絞ってまとめたけど、大丈夫かな〜

以外と難敵、映像文化論。2013/05/26 16:34

映像文化論2資料
映像文化論の課題2を勉強中。「写真の発明と発達が社会に及ぼした影響を考察しなさい」という課題だが、以外とむずかしい。

エニプスやダゲールたちが発明した写真術、つまり画像を科学的に記録することができるシステムは、驚きを持って迎えられたことは理解できる。対象を正確に写し取ることで、文化財の記録や後の肖像写真の流行、そして芸術性を模索してのピクトリアリズム、そこから原点回帰のストレート・フォト、さらに芸術性を求めたモダンエイジの写真へと、写真機材の発展とともに写真は変貌してゆくが、どこか混沌としていて社会におよぼした影響を、印刷術ほど素直に語りにくい。つまり、まとまらないのですよ。考え過ぎなのかな〜。

写真は、資料で買い求めた「写真の歴史入門」の第一部と第二部。東京都写真美術館のコレクションのみで構成された新潮社の本とクエンティン・バジャック著の写真の歴史。もちろんアマゾンの古本です。