コミュ研Ⅱ、取材その2 ― 2016/06/05 17:42
月が変わった週末土曜日、今度は「染め」の取材。朝9時に伺って、Jさんといっしょにその辺に生えているハルジオンを摘む。フレッシュな材料を使うのがJさん流。染める糸の5倍の量が必要なのだが、心やさしいJさん、この日染めるのは500gといつもの半分量に調整してくれた。ハルジオンを刻んでかまどのでお湯を沸かして茹でる。それを漉したら、染料の出来上がりだ。黒っぽい黄土色の染料。あまり綺麗ではない。





通常、染料を定着させる媒染という処理は、糸を染めてから行うが、この日は「先媒染」といって、前もって処理をした糸をつかった。一つはモヘアとシルクの混紡、もう一つはカシミア。これを染料につけ、薪ストーブで3時間煮染めする。沸騰してはいけないので、火の調整には注意するそうだ。そしてそのまま一晩おくので、火にかけてしばらく煮たところで、失礼することにした。途中引き上げた糸はけっこういい黄色系に染まっていた。


翌日、日曜日は、一晩染料に浸けおいた糸を水洗いをしてし干す作業。水ですすいで余分な染料や媒染液(この時は焼きミョウバン)を洗い流す。綺麗な黄色に染めあがった。モヘアとシルクの混紡はすこし淡いクロームイエロー系、カシミヤはやや暗いイエローオーカー系。ハルジオンから、この黄色が出るなんて驚きのひとこと。それを干してとりあえずの作業は終了。
取材のためにいろいろ気を使っていただいた、Jさんに感謝です。中途半端なものは作れないな〜とちょっとプレッシャーです。
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