イメ編Ⅱスク後半2日目 ― 2016/05/14 21:48

さて、ボールの行ったり来たりを見ている、首の振りと視線が二人シンクロしておらず不自然なので、同じシーンを撮影をした。ボールの弾むアニメーションを二人に見てもらい演技指導。音は最初から消すつもりだったので、「右、左」と声をかけながらボールを目で追う演技をしてもらった。昼休みまでに、みんなの必要カットを押さえた。
先が見えてきたので、この日は学校から歩いて10分ほどのレストランへ。スクーリングの時何度か利用た小さな店だが、なんと店の名前が変わっていた。1100円のランチ一品しかないとのことだが、せっかく歩いてきたのでそれを注文。出てきたのはいろいろな料理を盛り合わせた、本格的で優しいおいしさのランチプレート。後で調べたら「いちじく」という南インド料理の店だった。女性に人気があるらしい。

久しぶりにゆったりとしたランチタイムを終えて、早速編集作業に取り掛かった。テイクワンより良くなったが、視線の動きがまだ完璧ではない。そこまで細かい演技を求めるのは無理だなと思いそのままにして作業を続けた。いろいろ試行錯誤したが、どんなに頑張ってもアニメと映像のつなぎが不自然さは消えない。そこで思いついたのは、いずれの画像もモノクロームにすること。こうすると色が邪魔しないので、違和感が軽減される。そして、ひたすら視線とアニメボールの動きをシンクロさせて不自然に見えないように調整する。シンプルな映像だから細部にこだわりたいところだ。
いちおう完成したところで、講師のTさんに見てもらう。「基本的には良いが、欲を言えば目線をもっとリアルにしたいね。目線の演技は難しいけど…」とのアドバイス。「竿のような長いものを使って、先を目線で追うようにしたらどう?」とヒントももらった。そこまでいわれたら、もう再撮するしかないです。まとめる時間のことは気になったが、他のメンバーも追加カットがあったので、最終日の朝イチで撮影をすることにして、この日は、ムービー部分を差し替える前提で作業を進めた。
イメ編Ⅱスク最終日 ― 2016/05/15 22:56
いよいよ最終日。13時45分作品提出、14時30分から講評の予定。出席をとった後に即撮影。初めから午前中の日陰で撮ったので、光は問題ない。午後の光なら無理にでも前日に撮影しなければいけないところだ。たまたま322号室に長い棒と長い紙管が有ったのでそれを拝借。棒の先にボールをつけて実際にそれを追ってもらうことにした。カメラを回してテニスのラリーのように行ったり来たり。左右二点を交互に見てもらって撮ったカットとは全然リアリティが違う。ついでに縦振りバージョンも押さえて撮影終了。
ダッシュで組み込んで作品完成とした。
少し時間があったので、気になるところをさらに調整を重ねた。とりあえず思い通りには仕上がったが、どうしても映像とアニメの質感の違いが気になるし、グラフィックとして見た時に印象が弱い感じ。提出まであと30分しかないが、もう一捻り何かできないか。そこでひらめいたのは、モノクロ映像をハイキーにして、グレートーンをすっ飛ばしてしまうことだ。こうすれば、背景は真っ白になり、アニメーションの白い背景と黒いボールともキッチリ統一感が出せる。さっそくPremiere Proでトーンコントロールをして完成。それを書き出して提出した。

▲モノクロ映像をハイキーに加工。

▲プレゼン会場はギャラリー。後ろ姿は映像の先生。
講評は予定より少し遅れて3時から。講評は前提講義をした映像先生とU原先生。プレゼンテーションは学籍番号順で僕は4番目。先に課題1~3の映像を流して作品の説明をする。いつものことだが、作品の出来不出来は別にして、それぞれが個性を出した作品に仕上がっていて、いろいろな表現方法や解釈、工夫がされていた。さすがに4年生ともなるとそれなりにレベルは高い。その中でもダントツにレベルが高かったのはKさんとNさんの作品。たった3日で作ったとは思えない凄い映像作品だ。テーマもストーリィーもカメラワークもカメラアングルもフレーミングも素晴らしい。しっかり方向付けを粘って作り込んだ賜物だろう。
僕の作品に対する評価はまあま。特に厳しい指摘があるわけでもなく、絶賛されることもなかった。映像先生の全員に対する講評を通して感じたのは、いわゆる映画的な手法や表現、カメラワーク、ストーリィ展開などを主眼に評価していたこと。課題3の作品はあまり評価されなかったように感じた。他の受講生がいわゆるストーリィ仕立ての映画的な作品を作った中で、実験映画的なグラフィカルな作品に仕立てようとしていたから当然ではあるが、他と比べてかなり異質だった。映像の表現手法についてはお褒めの言葉をいただいたが、good!という講評ではなかった。自分ではやりきった感があったから、それはそれでいいのだが…正面から普通の映像作品を作ればよかったのかなという思いもしないでもないが、どのような評価点になるか、ちょっと楽しみである。

講評が終わったのは6時半。みんなの映像作品が面白く、気がつかないうちに時間がたっていた。外に出ると、3日間の疲れを癒してくれるかのように、夕陽が吉祥寺の空を染めていた。
(後記)
スクーリング後に、テレビコマーシャルを見て、なるほどと思った。課題の1と3は、15秒CMと30秒CMを作るのと同じなのだ。CMの画像を見ているとカット割りの重要性がよくわかる。それにディゾルブなどほとんど使ってない。パパッと画面を切り替えることで、わずかな時間にひとつのストーリィーを閉じ込めている。今頃気がついても遅いが、映像作りの肝は CMにある。CMだから、見る人に何を伝えるかも明快だ。
卒制専用メールアドレス ― 2016/05/17 15:31

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