コミュ研Ⅱ、取材その1 ― 2016/05/30 22:04
週明け月曜、ありがたい?ことにとりあえず無職なので、再びJさんの工房へ向かう。9時から「織り」の取材。朝イチということもありコーヒーをご馳走になってから、「織り」の具体的な説明をしてもらう。糸を織り機にかけるまでの段取りが大変で、織り始める段階でくると90%の仕事が終わっているという。染めた糸を織り機のかけるまでの行程が重要で、まず行うのが整経という作業、径とは縦糸のこと。どのようなデザインにするか、どのような風合いにするかで経糸の本数も長さも変わってくる。プランニング段階でこれを決めたた後は、糸車で必要な糸をの長さを計りながら(一回転するとどれだけの位置の長さかわかり、回転数のカウンターも付いている)。必要な本数と長さをかせかか(糸車のようなもの)に巻いて、織るための糸をを整える。それを筬(おさ)というゲージのような器具に通して、機織り機にかける準備を整える。と、書くのは簡単だがこれがなかなかの職人仕事。糸のテンションや絡まないようにするとか、説明されてもよく分からない技が続く。複数の糸が手業とともに動く様はとても美しい。



まあ、細かい作業はともかくとして、色に至るまでのレクチャーを受けた。できることなら、その整経をした糸で織ってもらいたかったけれど、Jさんの制作スケジュールもあるので、具体的な織りについては織り機にかかっている作業中の糸で説明を受けた。取材で感じたのは、染めも織りも圧倒的に手間も時間もかかるということ。すごい!です。
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