再提出はA評価!2015/06/12 06:56

 再提出だった工業技術 概論のレポートが戻ってきた。頑張った甲斐あってA評価でした。

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以下、講評(KY先生)

 「 すがPAPAさん、素晴らしい出来です。課題の期待するところを理解し、それに十分答えることが出来ています。読ませてもらって、こちらも勉強になる部分も多々ありました。内容に関しては間違いなどは無く、修正の必要な部分は特にありません。

 いろいろと調査するなかで、同じ材料でもたいへん多くの加工方法や表面処理があることがわかったと思います。それらは同様な仕上がりでも生産数量やコストの制約から選択されることがあります。工業製品はデザインや性能はもちろんですが、生産性、コスト、信頼性などが満足されて 成り立つものです。デザインを担当する場合も工業的なモノ作りの知識が豊富であると、一見製造が難しい商品でも設計製造担当者を説得し商品化推進の力になりますので、この課題で得た知識を活用してください
 次回の課題も期待しています。」

 ということでした。日常的に様々な工業製品に囲まれて生きているが、ひとつひとつが創意工夫されて、製品化されている現実を見ると、モノづくりに携わる、名も無き人々のスピリットを感じざるをえない。グラフィックデザイン系とはやや趣きを異にするが、クリエィティブとしての接点は多い。なかなか面白い課題でした。

工業技術概論、課題2提出2015/06/13 07:25

 工業技術概論の課題2のレポートを提出した。課題1が再提出になる予定ではなかったので、ひと月前にはほとんど完成していたレポートだ。設問1の「購入したプラモデルのプラスチック樹脂を推理、特定する」に続いて、設問2は「プラモデル 全体の観察」。各 パーツはスプルやゲートでつながっているが、どのような方法で創られているか推察するというもの。

 プラモデルは、細かいパーツがランナーについているため、いろいろ工夫 した痕跡が残っている。エジェクトピンの跡やゲートの形状など、仔細に観察すると様々な加工技術が推測できる。
 基本的にはプラスチック射出成形である.プラスチック材料を加熱して流動状態にし、閉じた金型の空洞部に加圧注入し金型内で固化させることにより、金型空洞部に相当する成型品を得る方法であり、成形品は、金型開閉や型締機構などを備え、一連の射出成形動作を行う射出成形機によって連続的に製造される。射出成形の金型は簡単なものでは鯛焼き器に例えられる。鯛焼き器の場合上下2枚の鉄板に鯛の形が彫刻されているが、中に材料を入れて焼ことによって成型品の鯛焼きができあがる。射出成形の金型も原理的には同様で、コアと呼ばれる凸部とキャビティと呼ばれる凹形の2枚の金型に、成形品となる空洞を設け、そこに溶融したプラスチックを充填することで成形品を得ることができる。射出成形機から射出・注入されたプラスチックはスプルと呼ばれる流路に流れ込み、次にランナーから、ゲートをとおって、金型の空間部に流れ込む。これを冷却後取出して成形品となる。

 当該プラモデルキットのパーツは、ボディを除き、外郭ランナーで囲まれ、各パーツはサブランナーとゲートでつながっている。スプルの痕跡はない。外郭ランナーで囲まれたパーツ形状は、組み立てることを前提としているため、部品の確認がしやすく、微小な部品の紛失を防ぐことにも役立つなど、プラモデルキットならではである。

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 第一次プラモデルブームの中で育った自分としては、現在のプラモデルの精度に驚かされる。複雑な金型が用いられ精巧に仕上げられている。ひと昔前は、バリやショートショットなど、 あるのが当たり前だったが…

工芸論をぼちぼち2015/06/19 08:55

 いつのまにか6月下旬。40余年勤めた会社の退職や、結婚40周年記念旅行などが重なり、なにかと多忙で勉強がほとんど手がつかない状況が続いているが、少しでも履修科目を消化しようと、工芸論に手をつけた。教科書は日本美術史と同じ「日本造形史」。これがわかりにくい教科書でぜんぜん頭にはいらないので、とにかく課題に取り組むことにした。

 工芸論の課題1は「日本の工芸のうち、海外との交流から影響を受けたと考えられる作品を選び詳述しなさい」というもの。課題に選ぶテーマの例が載っている。(例1)正倉院宝物から、(例2)陶芸から、(例3)染色から、(例4)漆工から…で、ポイントは「造形や衣装を、自分の眼で鑑賞し、自分の言葉で描写する」とあること。つまり実際に鑑賞できなければレポートは書けないとうことだ。正倉院宝物はすぐに見ることができないからNG。で、陶芸の伊万里焼を選んで詳述するに足る作品があるかどうかネットでチェック。いけそうな17世紀の伊万里焼があったので、さっそく東京・上野の国立博物館に出かけた。

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 お目当の伊万里焼は、重要文化財に指定されている「色絵花鳥文大深鉢(いろえかちょうもんおおふかばち)」。伊万里焼は、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、有田を含む肥前の領主であった鍋島直茂に同行してきた陶工たちの一人の李参平が、1616年(元和2年)(1604年説あり)に有田東部の泉山で白磁鉱を発見し、近くの上白川に天狗谷窯を開き日本初の白磁を焼いたとされる。有田焼を含め、肥前の磁器は、積み出し港の名を取って「伊万里」と呼ばれていた。色絵花鳥文大深鉢は、初期の柿右衛門様式(色絵磁器)の伊万里焼である。

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 現物を見たが、いまひとつその良さがわからないのは、陶器に対してほとんど知識を持たない故であろうか。伊万里焼にイメージする緻密な絵柄や彩色とはやや趣が違うような印象もあるが、とにかくこれについて詳述することにした。 前途多難なり。

ボルドー展2015/06/25 20:04

 会社を辞めてから1ヶ月。那須塩原のj自宅でのんびりと行きたいが、何かと忙しく、週に二度ほどは東京に出て行っている状態。日中時間ができたので、上野公園にボルドー展を見にいった。

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ボルドー展の開催趣旨には次のように書かれている。「本展覧会は、ボルドー市の全面協力のもと、先史時代から現代に至るまで数万年に及ぶスケールで、ボルドーとその地域の美術と文化の展開を紐解くものです。街の繁栄を生み出したワイン産業との関わりに目を配りつつ、数々の貴重な美術作品や歴史資料の展示を通じて、古典のエレガンスと、商業と海運の都市ならではのコスモポリタニズムを併せもつ市の魅力を浮彫りにします。総数200点を超える多様な作品・史料とともに、ボルドーの悠久の歴史を旅します。」

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    ▲ドラクロワの「ライオン狩り」

 ドラクロワやルドン、ゴヤをはじめ、町にゆかりのある画家の作品が中心。その他に《角を持つヴィーナスとか、貴重な考古・歴史資料から装飾芸術品までいろいろ。ワイン好きの僕としてはボルドーと様々な芸術の関わりが面白かったかな。目玉はドラクロワの「ライオン狩り」。火災で上部が焼けてしまって無いのだが、迫力でした‼︎