ONE DAY制作中、その2 ― 2014/11/01 15:58
本来であればコミュニケーション研究のスクーリングにいっているはずだが、足首の骨折で動けないとなると欠席もいたしかたがない。せいぜい少しでも課題を進めようと、グラフィックデザインⅠ通信課題制作中。
問題の合紙。いろいろ考えました。接着剤は「テープのり」。これなら手軽でかつしっかり貼ることができるし、厚みも気にならない。で、製本の段取りは…
3mmの塗り足しトンボを付けた見開き台紙(A3なら3見開き並べられる)に写真を配置して、写真用紙にプリントしたものを用意。面付けを間違わないように注意。もちろん表紙や前書き奥付も。
(1)プリントしたものを
カットする前に、鉄筆等でセンターの折り部分に、きれいに折れるように筋を入れる。(コーティングが剥がれて粉がでるが、出来るだけ優しく。でもしっかり筋を入れる。
(2)見開きページの左右は仕上がりの寸法で、上下は塗り足しを残してカットする。(
上下3mmづつ大きい。後で化粧裁ちする)
(3)15枚の見開きを全て山折。写真面が外側に折る。
(4)ページの流れどおりに組み合わせ(その1参照)、きれいに整える。
ページを間違えていたらアウトなので確実にチェック!
(5)表と裏のりづけ面をクリップで
挟むように固定して、表紙と前書きの裏、裏表紙と13ページの裏に糊を付け張り合わせる。
(6)別なクリップで、1ページと12ページを挟むように固定。前書きの裏、1ページの裏、13ページの裏、12ページの裏に糊を付け張り合わせる。これを繰り返して全てを張り合わせる。


全てを張り合わせたら
貼り残しが無いか確認してから、上下各3mmを化粧建ちする。この時、刃をあまり立てずに軽く何度も引いて断裁する。一気に切ろうと思ったり、刃を立てすぎると断裁面が歪んだり
斜めになったりして、取り替えしのつかないことに…
ONE DAY完成! ― 2014/11/02 15:53
グラフィックデザインⅠ通信課題の写真集「ONE DAY」がやっとでき上がった。
撮影の視点/ねらいは「朝のラッシュアワー、人に流れ、渋滞する車道、夜のイルミネーション、流れるテールランプ、青空に映える緑の森、夕日が作るシルエット、様々な表情を見せる上野駅周辺を、定点撮影することで、まるで生き物のようにうごめく都会の息づかいを、捉えることができるのではないかと考えた」とした。
表紙は、中ページがカラーなのでモノクロームのイラストの方が開いた時の印象が良いと考え、写真集に使用したカットをPhotoshopで線書きのイラストのように加工して使った。

▲厚みがあってちょっと立派?表紙は線画イラスト風。

▲見開きを繋げたのできれいな蛇腹折りになる。

▲蛇腹折りが、紙の反発で広がることがない。
仕上げでちょっとトラブル。表紙の作者名のところに、ほんの小さな糊のかけらがついていたので、取り除こうと除光液を使ったら、なんとインクが溶けてしまった。ガーン!作り直すのもたいへんなので、名前の部分を完全に除光液で撮ってしまって
提出することにした。致命傷にはならなかったけど、別なところにゴミがついていたらアウトでした。
ふ〜
撮影ノートは、人が読めないぐらいに汚い字で書いていたので、コピーで良いといってもさすがにはばかられるのでパソコンで仕上げた。これで通信課題は完了!スクーリングが今月の14、15、16日と21、22、23日。これをこなせば今季初の単位獲得になりそうだ。
AtoZ試作その1 ― 2014/11/09 09:02
イメージ編集Ⅰの通信課題「AtoZ」を試作してみた。1ページのサイズは、A1の紙を長手方向(841mm)を4分割、短い方(594mm)を7分割
して、210mm×84mmで28枚取りにした。単純に裏表を使えば56ページになる。1単語当たり裏表を使うとA~Zまで26文字分で54ページ。残りは前書きや奥付に使える。
「普通の綴じだとやや退屈な予感、上製本では薄くないか」など、先生から指摘があったので、綴じの工夫が必要だ。カード紙など厚紙を使えば厚さのボリュームは稼げる。カードにして単語帳のようなリング止めにするか?見やすく
読みやすい方がいいのでここは思案のしどころ。
まず思いついたのが、グラフィックデザインⅠのONEDAYで使った蛇腹折り。これなら1ページずつも見れるし、だ〜っと開いても見れる。ただ、裏がのり付けになるので、印刷面が半分の28ページになること。とりあえずやってみることにした。210mm×84mmを細長く半割にしたページ取りだ。

▲上がビジュアル、下が解説の文とカット

▲ONEDAYのように蛇腹でつないでみた。
1ページが210mm×42mmの細長いデザイン。作っては見たものの、これでは情報量が少なすぎるし
、ビジュアル面も細長すぎて、イメージを表現しにくい。蛇腹だとなんとなく安っぽいというか、凝った感じがしないので、この案は却下かな。なんか、おっと思わせる面白いまとめないだろうか…もう少し試行錯誤が必要なようだ。
グラデⅠ、スク前半初日 ― 2014/11/14 23:25
どんな授業内容かほとんど情報の無いまま、グラフィックデザインⅠ のスクーリング初日を迎えた。那須塩原発6時47分。吉祥寺到着8時30分、少し寒いが、雲ひとつないスクーリング日和。
受講者の名簿を見ると僅か13名。その他のスクーリングは工芸Ⅱの2クラスのみ。売店も営業していない。定刻授業スタート。講師は石塚先生。この授業の目的は「自分でテーマを見つけて制作物を作る」こと、「未知なるモノの発見」…知っていればそれが何かわかるが、知らなければそれを知覚することはできない。そこで、宮崎駿曰く「モノを見るチカラ」が重要になってくるのだと、かなり哲学的な説明がなされた。わかったようなわからないような…
で、何をやるかというと、1日目は「時間を探す」…デジカメの画像や音声・映像、文字や図などを利用して身の回りにある時間を収集する。様々な記録方法を用いながら、「時間」の解釈を探り広げていく……これまた難解だが、簡単にいっちゃえばデジカメで時間を感じるものを記録すること。例えば「壁の汚れ」、新しかった壁が汚れているということは、自然に汚れたにせよ人為的に汚したにせよ、時間の経過が不可欠で、それをビジュアルとして記録すれば時間を定着させて可視化したことになる。モノの劣化も、鉄が錆びるのも時間経過の結果。いわば、時間が作った造形物と解釈できる。積み重なった段ボールも時間を空間的に重ねたものだし、枯れた葉っぱも時間の経過を表している。

▲扱いの手軽なNikon COOLPIX-p300を持っていったが、
デジイチ(Nikon D7100)を持っていくべきだった。
ということで、10時45分まで撮影タイム。場所は校内に限るとの条件。各々自分で時間を感じたり何か可能性を感じたものを撮りまくる。10時45分からは、指名された1人が発表をして、石塚先生からさらなる課題説明。そして11時45分から14時45分まで、昼食も含んで各自時間採取の撮影をする。まあ、「時間をどう解釈して、時間を可視化して、造形的言葉に置き換えるか」ということかな~と書きながら、自分でも今ひとつ理解していない。
午前中の撮影で、校内の様々な時間の痕跡(のつもり)を撮った。錆びた鉄板、床の汚れ、フェンスの影(時間とともに角度が変わったり長さが変わる)などなど。が、どうしても汚らしい被写体が多くなるなあと思案しつつ…学校を出た。実はこれが大きな勘違い。校内での撮影が本来のルールだが、午後は学校の外に出ても良いものだと勝手に思い込んでいたのだ。で、吉祥寺駅の方に歩きながら、移動する先の道路を撮ったり、自分が止まって人の流れを撮ったり、逆光でできるシルエットを撮ったりと、まだ、ギプスの取れたばかりの足を少々引きずって歩き回った。昼食はドンクのイートインでコーヒーを頼んで朝買ったパンを食べた。ついでにパンがかじられて減ってゆく様も時間の経過の記録として押さえた。

しかし、撮影を軽く見て、コンデジを持っていったのが失敗だった。車や人の移動感を出そうとスローシャッターを切ろうとしたが、なんとCOOLPIX-p300は8までしか絞れない。結局、車をぶらそうとしたら絞りきれないからかなり露出オーバーな写真になってしまった。

▲露出オーバー!これはこれで面白い写真だとは思うがが…
15時頃からは、記録したものを各自発表する時間。勘違いで街へ出て撮影したものでも、先生は快く許してくれた。僕以外の人はルール通り校内で撮っているから、被写体は似たり寄ったりにならざるを得ないが、それでもそれぞれの視点やこだわりがあり、なるほどとうなずくことが多かった。ということで、全員の発表が終わったのが18時30分過ぎ。宿題は特になし、とりあえず、お疲れ様でした。
グラデⅠ、スク前半2日目 ― 2014/11/15 22:24
スクーリング2日目。今日の作業は「時間を分類する」。昨日撮った写真を4.95cm×縦3.5cmのカードにして模造紙に配置、カードが持っている関係性やカテゴリー、程度やスケールなどを発見してゆく。作業手順は、撮影した画像をiPhoto に読み込み、横4.95cm×縦3.5cmでA3サイズに並べ、PDFデータに変換して出力。それをカットして、模造紙の上に並べてグルーピングする。そこから時間との関わりなどを見つけ出す作業だ。これが以外と難しい。形の属性なのか、物質の属性なのか、位置の属性なのか、なんらかの時間を感じる要素でセグメントするのだが、単純にグルーピングしても新たな発見がない。記録の集合体を見て、別な視点で時間との関わりや、意味合いを考えてなければならないからだ…と書きながら、やっぱり今ひとつ理解していない。

▲横4.95cm×縦3.5cmのカードに出力して分類する。

▲200枚超の写真で模造紙がぱいになる。

先生からは「単純に形や色を分類するのではではなく、新しい意味が発見できるように別な視点で考えた方がよい」と指摘され、なにか発見できるか試行錯誤してまとめたが、鮮度のある切り口は発見できなかった。
3時過ぎから、分類した写真の発表。時系列での分類や、かたち・素材での分類など、人それぞれである。自分は「光は太陽から8分16〜18秒かけて地球に届くから、太陽光で見えるところは8分過去の残像で影は現在だなどと、無理矢理、時間と光の関係性のロジックを考えて発表したが、今ひとつ説得力がない。ただ、車の流れを撮った大オーバー露出写真のグループは、上手くまとめられることができれば、光と時間の関係を表わすなにかしらの造形になるのではないかと感じた。ごく当たり前のことなのだが、カメラの露光時間を長くすれば限りなく白に近づくし、短いと限りなく黒に近づく。また、スローシャッターを切ると動いているものがブレて写る。それらは時間を可視化するのはぴったりかもしれない。先生からも「露出オーバは光と時間の関係だから面白いかも」的なアドバイスをいただいき、時間を可視化する方法の一つとして考えることにした。
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