日本美術史課題1合格! ― 2014/04/24 22:26
提出から10日たらずで、日本美術史の課題1が戻ってきた。がんばったかいあってA評価でした。今期初めての提出課題がA評価で幸先が良い!
以下講評。
画面形式の相違を踏まえた上で、二つの絵巻の特徴が端的にまとめられたレポートであり、熱心に課題に取り組んだ様子がうかがわれました。また、歴史的背景ややまと絵における男絵と女絵、表現技法についても丁寧にまとめられており、課題に答える内容を持つレポートであったと思います。ところで、近代の遠近法は、ルネッサンスの頃に完成されました。しかし、それ以前にも奥行きや前後関係を表す表現はあり、古代日本のやまと絵においては、中国に端をはっする東洋の遠近法が使われています。ぜひ今後も学習を続け、日本美術の表現への理解を進めてみて下さい。
(添削・講評はSA先生)
近代の遠近法について書かれているのは……「近代透視図法にならされた目に驚くほど新鮮に映ったことを付け加えておきたい。」とレポートに入れたことのアンサー。ルネッサンス期に完成されたのはもちろん知っていたが、「東洋の遠近法」というのは初めての言葉。ちょっと調べてみようっと。次は北斎レポートです。
日本美術史課題2提出 ― 2014/04/26 16:21
課題1の結果がでたので、
課題2をダッシュでまとめて提出した。葛飾北斎の作品を中心とした浮世絵芸術論です。
以下、レポート抜粋
江戸庶民文化の華とも称される「浮世絵」。様々な風俗を描いた大衆娯楽だった。そんな浮世絵の芸術的価値を発見したのは西洋の人々、中でも高い評価を受けた「葛飾北斎」の作品を通して浮世絵の芸術性を考察する。
葛飾北斎は世界的にも最も名を知られた日本人画家の一人。19歳で勝川春章に入門、浮世絵の役者絵を出発点として、様々な流派の技法を学び、新しい画風を自らのものとしていった。北斎流風景画の極致ともいえる『富嶽三十六景』の出版は1831年。風景画を主役に押し上げた画期的なシリーズである。本編36枚は、オランダから輸入された「ベロ藍」を輪郭線に用いて明るく柔らかな画面を作った。北斎といえば風景画のイメージが定着しているが、世界に認められる北斎の芸術的成果が70歳のこの時期に結実された。
『北斎漫画』の初編発行は1814年。森羅万象を題材に軽妙な筆致で描かれた手絵本は、北斎の才能を示すデッサンの集大成で、海外に渡りヨーロッパ印象派の画家たちに大きな影響を与えた。ゴッホ、マネ、ゴーギャン、ガレ、クーベル、ドビッシーなど。19世紀後半に欧米で流行した「ジャポニスム」の発端は、版画家ブラックモンによる『北斎漫画』の発見、浮世絵はその流れに乗って世界中に広まった。浮世絵独特の表現方法は、それまで宗教的題材や写実的技法を重視してきた西洋の芸術家に強い衝撃を与えた。
浮世絵が芸術作品となり得た理由のひとつは版画技術。初期は墨一色だったが、さまざまな技法が試行錯誤され、18世紀中期に多色摺り版画が生み出される。出版物である浮世絵は、版元の下さまざまな職人の分業体制で制作され、毛割、ぼかし、雲母摺、地潰しなど、世界に類を見ないさまざまな版画技法が駆使された。
浮世絵は明治期に入り、庶民生活が一変するとその存在基盤を失い消滅せざるを得なかった。しかし北斎など優れた浮世絵師たちの思いが、単なる印刷メデイアを日本文化を代表する不滅の芸術作品に創り上げたといえる。
と、こんな内容です。
ひとつ気になったことが…僕はレポートを書く場合、基本的に文表表現でならったように、「序論」「本論」「結論」必ず3つのパートにわけて書いている。で、本論は2〜3の段落にしている
。習ったとおり、学習レポートのセオリーどおりなのだが、レポート全文を掲載している他のムサビ通信生のブログを見ると、必ずしもそうはなっていないものもある。
自分は自分のスタイルで書くだけだけど、間違っているのではないかと、少し不安になったりもする。
西洋美術史など… ― 2014/04/27 08:27
西洋美術史をはじめた。西洋美術史はⅠとⅡの両方を履修登録をしているが、まずはⅠから。課題1は「古代美術では、
人体を表現する場合、その意図や目的によってどのような形や手法を選んだか?(1)エジプト美術、(2)メソポタミア美術、(3)エーゲ美術、(4)古代ギリシア、(5)エトルリアとローマの美術、それぞれから作品を1点ずつ挙げ、互いの影響関係についても触れながら論じなさい。」というもの。
ざっと教科書を読んだが、図版が少ないしモノクロなので、よく分からない。教科書に載っている作品をカラー写真での確認とず西洋美術史の流れをザッックリ理解しなければいけないので、アマゾンで「鑑賞のための美術史入門」を購入。他に資料がないか探したが、この手の本は高い!いろいろ険悪をして発見したのが「講談社版世界美術シリーズ」。1円と10円のアマゾン古書。お〜これだ!メソポタミア編、エジプト編、ギリシア編、ローマ編の4冊、送料込で約1000円。で、届いた本をよくよく見ると、昭和40年発行!!昭和40年は1965年
だから、東京オリンピックの翌年、約50年前の本だった。ツタンカーメンはトゥタンカメンになっていたり、古色蒼然。まあ、古くても写真はカラーでしっかり掲載されている。でも、この50年間で発見されたものはってないということ。ム〜、安物買いの銭失いだったかな。

「鑑賞のための美術史入門」は西洋美術史の流れやそれぞれの特徴を知るにはなかなか良書。ギリシャとローマについてはわかりやすく簡潔にまとめてあるが、エジプトとメソポタミア美術は年表だけで特徴の記述がないというトホホな部分も…
いずれにしても、あまりなじみの無い西洋美術史。知っている事柄や作品と歴史の流れを結びつけて
、しっかり勉強しないとダメだね。
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