印刷文化論の課題3提出。2013/04/02 23:12

 とりあえずのスタートダッシュを目論んで、進めていた印刷文化論。課題提出期限外の3月に進めていたレポートがまとまったので、速攻提出した。課題3は「近代文明のあり方と印刷物のかかわりについて考察しなさい」というもの。

 学習指導書に「書物の形態や印刷術の発明が、近代文明の勃興とどのように関連しているのか、近代文明以前、以後の比較や、近代文明特有の諸相を例に挙げながら論じる」とあるが、印刷と近代文明のかかわりは様々なものを生み出し様々な状況を作り出しているから、個々の現象をの何をピックアップしてどうまとめるかがポイントだった。そこで、「(1)紀元前にシュメール人が文字を発明して以来、記録媒体の工夫が続けられる中、紙の発明によっていわゆる書物が誕生したが、ヨーロッパを中世から近代へと発展したのは、紙が近代印刷と結びついた結果である。(2)ルターが聖書を一般市民のためにドイツ語に翻訳して提供したことが言語の統一に結びつき、それがナショナリズムを生み出して、国家が形成された。(3)書物がヨーロッパの近代文明発展につながったのに対し、中国や日本では、漢字の数の多さゆえに、書物が波及せず、封建社会からの脱皮を大きく遅らせる原因となった。(結論)書物よって伝達された情報は、文明に好影響だけを与えたとは限らず、現代にもつながるさまざまな問題を顕在化させた。」とした。つまり国家間や地域間や宗教など、地球規模の対立の火種が印刷=書籍が顕在化させたという論旨。

 すでに、課題4のレポートもおおむね出来ているので、課題3が帰ってくるまでに推敲を重ねて、結果が戻ってきたら即!提出するつもりでいる。

映像文化論1提出2013/04/16 12:42

映像文化論1資料
 課題1は「写真」とは何かを、自分の体験をもとに述べなさい。というもの。僕が一番接している写真は、デザインにおける写真、つまりコマーシャルフォトだ。もちろん銀塩の時代から個人的な趣味として写真はとっているが、クリエィターとして接しているコマーシャルフォトの方が関わりは濃密で付き合いも長い。それをベースにレポートをまとめた。

 タイルは、「写真は饒舌に嘘をつくメディアである」とした。真実を映す鏡と言われるほど、写真は真実を反映しないし写真家の作為によって、様々なアウトプットが可能だからだ。

以下レポート概要。
 「私の関わってきたコマーシャルフォトは、写真が有する記録性や芸術性とは一線を画す。見るものに対して心地よい嘘を演出するのがコマーシャルフォトだ。レンズワークやカメラ操作で、事実歪曲とはいわないが、意図して受け手を錯覚させることができる。またデザイン処理で、本来の画像と異なる意味を持たせることも可能だ。
 フォトジャーナリズムでもっとも有名な、ロバート・キャパの「崩れ落ちる兵士」。その真贋は謎のままだったが、作家の沢木耕太郎は、撃たれた写真ではないと結論づけている。これは、撮影の意図にかかわらず、写真がメディアによって一人歩きした例だが、送り手の扱いひとつで、異なったメッセージになる危険性は否定できない。
 デジタル合成が日常的なコマーシャルフォトの場合、表現の幅が広がったと見るべきだが、一般的な写真の場合、デジタル化で、写真の証言性、信憑性が問われるのはさけ難い問題であり、偽りの真実を簡単に作り出すことを可能にした。
 以上、写真が嘘をつくメディアであることはさけ難い。しかし、社会の実相を映す鏡でもある。写真の送り手は影響を理解することが必要だし、見る側は写真を洞察する力を養わなければならない。」
と結んだ。

写真は、美術出版社の「世界写真史」とたまたま読んでいて引用した沢木耕太郎の「キャパの十字架」。

映像文化論1結果。2013/04/17 22:11

超早いリターン!翌日、映像文化論1の結果がでた。推敲を重ねたかいがあってA評価でした。

以下、講評。
「自分の実体験を元に、考えを色々と掘り下げて書いてくれましたね。長編小説を読んでいるようでした。おそらく、銀塩写真の黄金期を、充分に堪能なさった世代ではとお察しします。山岸章二時代の「カメラ毎日」なども、懐かしいのではないでしょうか。銀塩写真の頃は、今よりも日本全体がダイナミックに動いていましたし、人も作品も、経済とともに賑やかな時代でしたね。レポートを読むうちに、懐かしい気持ちになりました。
 絵画や美術の歴史を習うことはあっても、身近なつもりの映像や写真の歴史というと、意外に勉強のやり方でさえわからないものですよね。(後略)
 次回のレポートに備えて、まずはテキスト以外の世界の写真史の本を2、3冊読んでみましょう。一ヶ月くらいかけてチャレンジしてみてはどうでしょうか。一気にあれもこれも読むとわからなくなってしまうので、次のレポートまでに、写真術発明前後から新興主義写真の手前までを読んでみてください。(中略)写真論や各時代、各作家の本はまだ早いので、必ず通史の本を読むようにしましょう。文字や本だけで「映像」「写真」を考えるのではなく、写真が発明された時期から、現代まで、制作された代表的な作品を写真集や写真展でチェックして、それから写真論の本を読んでみましょう。また違った感想が出てくると思います。
 写真の歴史は、現代の映像や情報化社会が抱える問題の原点でもあります。レポートの課題を通して、一緒に考えていきましょう。次回も期待しています。」
 以上、うれしい講評でした。アドバイスどおり、あぜらず1ヵ月かけて課題2をまとめましょう。

コンパスが届いた。2013/04/19 20:24

コンパスセットとシャーペン
昨年、履修登録をしてまったく手をつけなかった図法製図Ⅰ。何かと忙しかったせいもあるが、製図道具が無くて、後回しにしてしまったのも原因のひとつだったので、思い切って購入することにした。PCソフトを使えば、たいがいのモノなら描けて時代に、製図道具を使ってアナログ図面を描く人っているのかな。今後、使うことも無いかもしれないが、道具が無ければ始まらない。

製図の勉強は、高校の時以来、何しろ工芸科(後にインテリア科)だったので、一応の基礎は学んだが、良く理解していない部分もある。図法製図の知識を正確に身につけるのは何かの役には立つでしょう。

購入したステッドラー マルス 554 T09HSJ コンパスセット。今時のコンパスは、シャーペンの穂先が付けられるのには驚いた。それと、ステッドラー・製図用シャープペンシル3本セット(0.3、0.5、0.7)。昔は鉛筆の芯をその太さに研ぐのもひとつのスキルだったけど、アナログなりに進化しているわけです。

図法製図、作図中!2013/04/21 12:08

図法製図1-1
図法製法Ⅰの課題1に取りかかった。1.線描画の練習、2.寸法の記入法、3.基本図形の作図、4.黄金分割、5.正三角形に接した三つの円の作図、6.楕円の作図。
ほぼ土曜日に完成させたので、封筒に入れて送ろうと思ったが、間違いが無いか、学習指導書を良く読んだら、なんと出題2もあった。出題2は立体図形の作図が4つ。ここから本格的にお勉強が始まる。どうりで簡単なわけだ。というわけで、課題1の完成は来週に持ち越し。それにしても教科書がわかりにくくて、何しろA-Bがa'-b'だからどうたらと、教科書に挿入されいる図を見ながら理解しなければならない。リアルに教えてもらえば、すぐに理解できるのに。

それにしても図面ってすごいと感じた。なにしろ立体仏をイメージして、平面に図を描くわけだ。それを見て立体が出来ちゃうわけだ。人間の知恵って凄いです。