印刷文化論、課題1はA評価。2012/06/20 22:50

印刷文化論のか第一の結果が早々に出た。人生に影響を与えた印刷物は「少年雑誌」である」として、「少年雑誌との出会い」のタイトルでまとめたことは、前に記したが、思い出深いテーマだったからか評価はAをいただいた。

添削はT先生。以下講評です。
 「(前略)すがPAPAさんが強く印象に残っている印刷物として取り上げたのは、5~60年代の少年雑誌。ご自身の辿りきた道筋の原点にある印刷物との出会いが大変素直に書かれています。おそらく私とほぼ同年代なのでしょう。レポートに記された雑誌やヒーローや漫画家や附録の数々はそのままそっくり私の子どもの頃の思い出につながっており、大変懐かしく思い出しながら読みました。「版ズレ抜きズレがひどい」……確かにメンコにしても、くじ引きする紙函にしても、ヒーローの形がずれているのはごく普通のことでしたね。逆に言うと、そのせいで印刷物が黄色や赤のインキで刷られていることが自然にわかったわけで、古紙再生紙の代表である新聞活字の文字入り便所紙のように、モノの裏舞台(仕組み)が透けて見えて、今よりわかりやすい世の中だったなと思います。また、モノが豊かでなかったので、高価なモノは代用品ですまし、何でも自分で手を動かして組み立てるうちに、それが手と頭で感性を磨くトレーニングになっていたという面も確かにあると思います。ご指摘のように「見る」~「遊ぶ」のプロセスは、ものづくりを行なううえでの大切な行為と重なっているわけですが、「描く」を「書く」に、「作る」を「創る」に、「遊ぶ」を「楽しむ」に代えてみると、記事や論文やレポート等の「書くことの創造行為」にもつながってきます。
 (中略)本や附録などの印刷物には、その当時の自分や、周りの人たちやその時の環境との大切な「関係の記憶」が投影されています。物理的にはインキのついた紙の固まりにすぎないとはいえ、モノとしての印刷物にはそうした多様な機能(働き)があることを覚えておいてほしいと思います。すがPAPAさんの忘れられない印刷物にこめられた記憶をこれからも大切にして、次の課題に向かっていってください。」

ありがたい講評で励まされました。ただ、印刷文化論は4課題の長丁場の上、科目試験も実施されるから、今から喜んでもいられませんけど。