卒制スク2、初日 ― 2016/11/06 22:15
卒業制作スクーリングの第二回目。前回と同じく吉祥寺校2号館の4階集合。参加人数19名聴講生7名の総勢26名が、白尾、上原、清水、薮内の各先生ごとのグループに分かれて、卒業制作の試作2を発表&ディスカッションをする。僕は薮内先生組で総勢9人が順番に発表してゆく。薮内先生は話がはずむタイプだから、だいたいひとり1時間ぐらいかけてのやりとり。午前中で3人消化。僕は7番目で、この日の最後。1日目に全てを終える予定だったが、2人は翌日の朝からになった。
さて、焚き火をアートにするという企画で臨んだ第二回目。ムービー作品数本をスクリーンに映し出した。受講生の皆さんは概ね面白いといってくれたけど、先生の総評は、「安易にアートを語ると陳腐になる。」「AEの見本臭になるのでは?」「もっとなにを伝えたいか明確に…」つまりコンセプトを明確にということ。自分自身で疑念に思っているところを的確に指摘される。焚き火の魅力はもちろんアートではない。あの温もりをまえにした心地良さや、致される感覚や、会話が円滑になったりするコミュニケーションの場のなることなどだ。焚き火の「動き」「形」「色」などを表現して擬似的に焚き火体験ができるだろうと、あわよくばいけるかな考えていたが、やはり甘かった。唯一、先生に評価されたのは、白い紙の上での焚き火をを真俯瞰から撮影して加工した映像。焚き火の白バックや紙が燃えて変化する様が新鮮だったという。最初に用意した案がイマイチ納得がいかなかったので前日に作った映像だ。


このスクーリングの面白さは、他の受講生の作品をとおして、ディスカッションすることで、自分自身の作品のヒントにもなるしコンセプトの強化・確認もできるところだ。人の作品を自分には関係ないと思ってしまえば、ただ退屈な時間になるだけだが、人の作品は客観視できるから、その作品をディレクションするつもりで、忌憚のない意見をぶつけることで、お互い刺激になるのだ。なので、結構疲れます。
5時30分終了。その後、反省会と称して飲み会。スグーリングで機会があれば、その仲間と飲んでいたが、これが多分最後の飲み会だろう。卒業制作のハードルを考えると、悶々として苦しいだけだが、みんなと会う機会がなくなることを思うと、ちょっと寂しい気もする。
卒制スク2、2日目 ― 2016/11/06 22:44
卒業制作2日目。前日の続きで2人の受講生の発表&ディスカッション。11時過ぎに、ひととおりグループ全員の発表が終わった。改めて薮内先生から、今後、卒業制作に取り組むための注意点など。「何に関心があるか?関心のあるものをどのように表現したいか?その問いに対して仮説を立てる。それがコンセプトになる。そして、それを卒業制作としてどうアウトプットをするか…」。至極当たり前の話だが、走り出すとなかなか振り返ることができないのが未熟なところ。まだ、最終方向に確信が持てない自分としては、改めて原点からそれを見つめ直さなければならないだろう。自分が何を、誰のためにやりたいのかと。さらに、薮内先生曰く「分かりきったことをやってもあまり意味がない」。つまり卒業制作として、結論やアウトプットが見えたものをやっても卒業制作としての価値は薄いということだ。


卒業制作はもがき苦しむことが前提にあるわけではないが、方向性がまとまら無いのはコンセプトがしっかりと確定していないから。頭の中では判っているが、それがまとまらないから悶々とする。もがき苦しんだのちに神は降りてくると信じて頑張るしかない。自分が焚き火で感じる、炎に吸い込まれる感覚、パチパチ牧野爆ぜる音にシンクロしていく感覚、温もりをまえにした心地良さ…、これをコミュニケーションデザインとして、伝えることはできるのだろうか…、苦悩の日々はまだまだ続く。
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