グラデⅠ、後半最終日 ― 2014/11/24 10:51
前日、家で作業した分も加え、とりいそぎA4横位置でスライドショー用のデータを仕上げる。15時30分からの講評予定なので、段取りを間違えたらちょっとヤバい。そのデータを利用してA3プリント用のデータを制作。一晩つらつら考えたが、通信課題と同じ構造の蛇腹折りで仕上げることにした。しかし、持参したプリント用紙では枚数が足りず、吉祥寺駅前のヨドバシカメラまで買いに行く羽目に…これで45分ロスしてしまった。A3で9枚プリント。二つ折りにして慎重に蛇腹折りに仕上げる。

スライドは、IllustratorデータをJPEGへ書き出してパワーポイントに読み込む。パワポの操作がイマイチわからない。画像をまとめて読み込みたいのでTAのお姉さんに聞くが、知らないという。授業でパワポ使うんだからそれぐらい覚えてちょうだいよと、独り言をいいながら20枚近い画像を一枚ずつ読み込んだ。表示秒数やフェードの時間を調整して15時20分に提出した。ギリギリセーフ。でも仕上がらない人もいて、講評が始まったのが16時。今日も遅くなるのは必至。

▲左は速度で車が伸びる連続画像。右は速度で背景が圧縮される連続画像。蛇腹折りの紙作品ととスライドショーにした。
で講評。いつもながらに、みんなのユニークな発想には驚かされる。錆や塗装や階段など構内のものをテーマに、なるほどと思う作品、着眼点は良いが惜しい的な作品、今ひとつ課題の理解が足りない作品、玉石混交といったところだが、見ごたえのある作品が揃った。
僕はどうだったろう…先生の評価は概ねよかったと感じたが、課題も見えた。「情報に委ねた結果の作品であれば、表紙はいらないだろう。それだけで内容はともかく作為的恣意的ないわゆるデザインになってしまう」と指摘された。また、文字には破壊力があるから、使い方を注意しないと、せっかくの内容もダメにしてしまう」的な言葉も…
たしかに、情報に委ねるのだと頭で理解しても、やはり無意識の中で何かをデザインしようとしていたし、それなりに体裁よく見せようとしていた。見せ方や仕上がりは重要な要素ではあるけれど、それ以前に、未知なるものを発見しようとする意思が少しかけていたと思う。
講評後だからいえるが、作為的過ぎるデザインには、底ヂカラがない。単なるデザインされた(形や色をまとめた)何かというだけで底の浅さが見えてしまう。見えない何かを発見して形にする「モノを見るチカラ」がクリエイティブの根源なのだから。
この2週6日間のスクーリング、いつになく苦しんだ。なにしろデザインをするなというのだから、何をやっていいのかさまよいもがいた。でも、終わってみれば、実に面白く示唆深い授業だった。初日に「授業の目的は、自分んでテーマを見つけて作品を作ること」といわれたが、テーマをなかなか見つけることができず苦しんだが、結果的に大きな気づきを得ることができた。これまで払拭できなかった「商業デザイン的発想」の呪縛から解き放たれるのではないかと思えた授業だった。

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