グラデⅠ、スク後半初日2014/11/21 22:48

 糸口が掴めないまま後半戦に突入。前半と後半のスクーリングの合間に、露光時間を変えた風景写真を撮って、まとめてみたが今ひとつ突き抜けない。これだ!と思うアイデアが思いつかなかった。それでも、せっかく創ったものだから数点出力して持っていったが、案の定、I先生には、さらっと作り過ぎといわれた。

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    ▲露出を10段階に分けて撮影した風景を、光量を面積に
     換算して並べたもの。これはこれで面白い。
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    ▲露出の短いカットの面積をを大きくして並べたもの。
  
 写真から汲み取った情報、形なり色なりを何かをに置き換えて時間を表す作品にまとめるということは、わかっているつもりだが、切り口が見出せない。風景案はもちろんボツにして、前半からなにかあると感じていた、スローシャッターで車をブラした写真を基本にして、制作を進めることにした。前半3日目に撮った写真もこれで活用できる。 
  
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    ▲露出を16段階に分けてそれを同幅で並べてみた。
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    ▲露出時間をスリットの幅に置き換えて6カット並べた。

 シャッタースピードの倍率を基準に、写真の幅(つまり時間の長さ)を変えて並べてみたり、同じスリット幅に左右の圧縮率を変えて、グラデーションのようにしたり、Mac上でいろいろなバリエーションを作るが、どれもピンとこない。まさに試行錯誤。先生からは「作為的すぎるからもう少し写真の情報から何かを見つけ出すようにしよう。車のブレは時間を表しているから面白いと思う。車に乗っていれば、スピードによって風景の見え方も変わるのでは」みたいなことをいわれた。

 そこで閃いた。先生の適切なサジェッションもあるが、車の画像を固定して、時間の分だけ背景を圧縮したら面白いかもということ。車のスピードと風景の関係から、40km/hで走る車から見る風景の幅が、80km/hでは倍になる。車の幅を固定すれば風景は半分の幅になる。これだ!シャッタースピードにこだわっていたけど、シャッタースピードによって車がブレる…つまり時間によってモノの幅が変わるという事実ををわかりやすく、違う視点で表現すればいいのだ。さて、手持ちの写真では表現に無理があるから、再撮影は必至だ。撮影のチャンスは明日の午前中しかない。上手く狙い通りのカットを収められればいいが…