編集計画「秀」! ― 2016/03/26 20:40
編集計画・課題2の結果が戻ってきた。WEBキャンパスで結果は知っていたが、なんと大台の95点!課題1の90点と合わせて「秀」という評価をいただいた。「実体験に基づいた情報は重みと説得力を感じさせる」と講評にあるように、まさにそれが結果に結びついた形になった。


以下、講評。(M山先生)
「すがPAPAさんの『Enjoy!Country Life』を面白く読みました。『経済基盤を維持した上で『都会と田舎のいいとこ取り』をもくろんだというくだりをはじめ、実体験に基づいた情報は重みと説得力を感じさせるものです。
○企画
那須塩原でカントリーライフを楽しむことをテーマに据えたコミュニティペーパーの企画で、40〜60代の「田舎暮らしや別荘ライフに憧れる人、または興味のある人」をターゲットに年4回、2000部の発行を想定しています。コミュニティペーパーを企画した背景には、デベロッパーの撤退後に設立した自治会の会員が近年減少し、このままでは生活基盤となる水の供給がむずかしくなるという危機感が存在します。そこで、会員を増やし、居住者同士のコミュニケーションを図るという目標を定めました。目指す方向が明快で、内容も具体的であることが『Enjoy!Country Life』の媒体としての力を生み出す源となっています。
○記事構成
雪景色を背景に敷いた表紙には、誌名のほか、「自然と遊ぶ、暮らす。那須塩原で田舎暮らしを楽しむ情報誌」というキャッチコピー、自治会の広報誌であること、「冬ならではの限定アート」というメイン記事のタイトルを配しています。写真も含めて媒体の特性や今号の内容が一目瞭然で、表紙として適切な機能を果たしています。・ページにはグラビアページを兼ねた「塩原の自然を愛でる」、「那須塩原発、田舎暮らし実践エッセイ」、「私のカントリーライフ」、いずれも読み応えのある内容です。
ひとつもったいなかったのは、「実践エッセイ」と「私のカントリーライフ」の記事がやや似通った印象になっていること。かなり異なった内容なのに、1.写真の扱い、2.話の展開…がそれぞれ似ているため、そのような印象を受けるのでしょう。たとえば、「私のカントリーライフ」は”現在の暮らしぶり”に焦点を当て、人物写真大きく用いるなどすると、印象は大きく変わるはずです。居住者のコミュニケーションを活性化するという目的からも、それぞれの人の”現在”をクローズアップすることは意味を持つと思います。
このほかに目がついたのは、各記事のタイトルや小見出しのつけ方が魅力的なことです。内容を的確に示し、読者に興味を抱かせつつ記事へとスムーズに誘導しています。また、表4には媒体の目的た自治会の案内、発行人の表記などを明記し、誰がどのような趣旨でこの媒体を発行しているか伝えています。いずれも媒体ず栗においては重要なことです。
細かいことですが、課題で求めていた2つ以上の署名記事がありませんでした。ノンブルにはページ数も必要、忘れないように気をつけてください。
○デザイン
写真を大きく配したページと文章中心のページのメリハリを付け、印象的で読みやすい誌面です。特に表紙や「冬ならではの限定アート」の写真は、地区の魅力を十分伝えています。
テキスト周りは余白を設け、読みやすく配した縦組みを採用しています。タイトルや小見出しでは赤と緑を挿し色に用い、媒体に統一したイメージを生み出しています。」
いつものことだが、ベストと思って提出した制作物でも、客観的に見れば至らないところが多々ある。今回は「実践エッセイ」と「私のカントリーライフ」の記事がやや似通った印象」という指摘は確かにそのとおりで、いわれて初めて気がついた。常に客観視することを心がけてはいるが、一人で制作をして一人で校正しているので、どうしてもミスが付きまとう。また、「イメージ編集Ⅰ」の媒体制作では、自分にしは珍しく取材した「人」に興味が持てたので、人を中心とした記事がかけたが、この課題では、相変わらす人付き合いが苦手な自分の側面が出ているような気がした。
一つ疑問なのは、「課題で求めていた2つ以上の署名記事がありませんでした」のくだり。学習指導書では「提出するコミュニティーペーパーには少なくとも2本、インタビューや取材記事・コラムなどの書き下ろしが入っていることが条件」とある。取材記事2本とコラム(エッセイ)1本の内容だったが、筆者の署名を入れればよかったのだろうか…
いずれにせよ、今年度のいい締めくくりになったと思う。新たな気持ちで新年度に向かうことができそうだ。卒業めざして頑張ろう!
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