ブックバインディングスク2日目2013/09/28 20:54

今日は、文庫本を平背のハードカバーを作るした準備と、スクーリング後半の丸背ハードカバーを作るための下準備。

昨日は、どんなデザインにするか、つらつら考えつつ、疲れに負けて寝てしまったが、あまり熟睡できず5:45起床。プリント布があれば面白いデザインができると思い、仮住まいの大宮で身の回りを探した。那須の家に帰れば、いろいろな端切れもあるが、ここでは、ハンカチぐらいしかプリント柄が無い。綿か麻でプリントの面白い布…やっと見つけたのが、ポールスミスのストライプの布地。それを利用してデザインをまとめることにした。早めに登校してデザインしようと思ったが、学校についたのは8時45分。また怒涛の一日が始まった。

まず、カバーの芯にする2mm厚のボール紙のカット。表紙と裏表紙用に同じモノを2枚、背表紙用1枚を作るように指示された。しかし、別々にカットしたものを同じにするのは以外と難しい。僕は一枚切ってから、それをゲージにもう一枚作った。なれない人がやるとミスが倍増するから要注意だが。チェックをもらって次の作業へ進む。が、デザインがなければ始まらない。ボール紙のカットをさっさと終わらせて、別室のMacBookで考えていたイメージを具体化する。前もって頭でシミュレーションしていたから30分ほどでデザインをまとめた。モタモタしていたらなにもかもが中途半端になってしましそう。取り急ぎデザインのOKをもらって午前中は以上。フ〜…

朝、コンビニで買ってきたおにぎり二個のランチ。のんびり日だまりを楽しんでいる余裕がない。

午後は、デザインをもとに表紙用のボール紙の芯をデザインに合わせて彫り込む。そうこうしているうちに、丸背の下準備に突入。丸背用に用意をした糸綴じの本をばらす。見返しを引きはがしはバーをはずし、糸を切って折り丁ごとにばらす。背中がボンドで固定しているのでこれを剥がすのがひと苦労。さらに僕の使った本は、深沢直人の「デザインの輪郭」。カラーページが挿入されているため、折り丁が8ページだったり6ページだったり、一枚差し込みがあったりと、バラスだけでもひと苦労だった。それが終わったら、ページの折り部分が痛んでいるものは和紙で補修。それが終わったら翌日までプレス機で圧をかける。最後に前後の見返りとあそびをボンドで貼り、寒冷紗で補強したところで、本日の作業は終了。

怒濤の二日目が過ぎた。疲れた。

写真上はダッシュで作ったデザインとデザイン似合わせて削った心材のボール紙。 下は、見返しを付け、寒冷紗で補強した文庫本の本文。これに布でくるんだハードカバーが合体する。