ストーリー写真の結果2015/10/06 11:59

 映像メディア表現Ⅱの通信課題「ストーリー写真」が戻ってきた。残念ながら70点。スクーリングの80点との平均点が75点、従って「良」という結果になった。ともかく2単位ゲットは嬉しい。

ストーリー写真結果

以下講評。担当はYM先生
「たまごに」ついて
 ”たまごは可能性の塊である”とても良い言葉の響きです。また、卵の殻の色と質感が上手く写真で表現されています。しかし、作品の内容と表現については、たまごに対する言葉的なイメージが強すぎて、写真表現映像表現)としてはやや物足りない印象です。たまごが持っている視覚的な特徴を、もう少し深く考えてみるべきではないでしょうか?また表現の内容と映像進行は分かり易いのですが、映像展開に乏しく、視覚的な変化が欲しいと感じましたどこか予定調和に見えるのが残念です。

「親と子」につて
 作品を通してすがPAPAさんの娘と孫に対する深い愛情が伝わってきました。特に母と子が一緒に寝ている最後の写真はすがPAPAさんの暖かい視線が感じられるとても良い写真だと思います。しかし、学習指導書に、課題制作のルールとしてドキュメンタリー的な表現で作品を制作しないように書いてるように、本作品は課題の趣旨には合わないものになっています。とはいえ、家族の写真を通して、親と子の絆が伝わるとても心温まる作品を拝見させていただいたと思います。

コメント
 写真を撮ることは簡単です。しかし、写真によって表現し、伝えることは簡単なことではありません。本課題制作の経験を基に、写真がより有効な表現手段として加わることを願っています。卒業に向かって頑張って下さい。

 以上、心温まる講評をいただきました。「たまごに」ついては、たしかに足りない印象、最後のカットに浮かんだたまごが落ちて割れるというシーンでも入れたほうが良かったと反省です。ストーリーの基本は起承転結、アイデアが浮かんですぐに作品にしてしまったので、もう少し粘るべきだったと思う。「親と子」につては、ドキュメンタリー的な表現はNGということを見逃していた。自分としては、特にドキュメンタリーと考えたわけではないのだが…。でも撮影者としての僕の気持ちが伝わって良かったと思う。この科目の反省は「もっと冒険を!」いつものことだが、綺麗に地味にまとめてしまうところが学生っぽくないのだ。一般的な商業デザインではやりすぎは絶対NG、だから、ある程度万人受するように角を丸める。それが予定調和的になってもである。デザインビジネスの場合、たまに飛び出すホームランより確実にヒットにするほうが経営的には重要だからである。こうした悪しきプロ感覚から脱皮するのが、僕の最大の課題だ!!

映像メディア表現Ⅱ発送!2015/09/30 10:38

 8月初旬にスクーリングを終えた「映像メディア表現Ⅱ」の通信課題を送った。課題は「ストーリー写真」。学習指導書には「ストーリー写真は言葉を4枚の写真で表現する課題です。以下の項目を基に作品を考えて制作してください」とある。指定された言葉の中から二つ選び、連続する4枚の写真で、構成・完結する内容を考えなければいけない。ポイントは、組み写真で表現する、グラフィックデザイン基礎Ⅱのビジュアルカタログとは違うということ。あくまでもストーリー仕立てになっていなければいけない。つまり起承転結が必要ということだ。

 で、僕の選んだタイトルは「親と子」それと「たまご」。「親と子」はこの7月に初孫が生まれたので、母になった娘が子供と共に成長する姿をカメラに収めたかったから。もうひとつのタイトルはなにを選ぶか悩んだけれど、シンプルなアイデアが浮かんだので「たまご」にした。

絵コンテ
   ▲「たまご」と「親と子」の絵コンテ

親と子

泣いている赤ん坊。おっぱいを与え、お風呂に入れる。子は安心しきって眠りにつく。また母も子の温もりを感じながら眠る。テーマは「愛と絆」。親ばかチャンリンな写真だけれと、寝ているカットが好きです。

たまご

一個のたまごがある。徐々にたちあがり、やがて自立する。そして宙に浮く。宙に浮くのはギャグだけれと、たまごは可能性のかたまりということで、テーマを「努力すれば夢は叶う」にした。

 送付するのにすこし手間どった。B3のイラストボードが、2mm厚しか手に入らなかったこともあり、以前作った封筒状の段ボールの箱に入らない。止むを得ず、幅を5mm断ち無理やりいれて、なんとか4種郵便で発送した。それでも、2mm厚のイラストボードの重さが効いて270円でした。

映像メデ表Ⅱ、スク最終日2015/08/02 22:29

 前日の反省を踏まえ、を早めに出たのは良かったが、7時13分の新宿湘南ラインがない。その電車が埼京線であることに気づいたが、時すでに遅し!その後の新宿湘南ラインに乗るが、新宿で中央線との乗り換えがわずかに2分しかない。二連ちゃんの遅刻だけは避けたい。さらに悪いことに老眼鏡を忘れたことに気がついた。メガネがなければ細かい作業が全くできない。駅の売店に売っているだろうと、気持ちを落ち落ち着かせたが、お腹の調子が落ち着かない。ま、まずい。こればかりはどうしようもない。万事休すかと車両の奥を眺めると、なんとトイレ付きの車両ではないか!地獄に仏、まだ天に見捨てられてはいなかった。新宿駅でダッシュしてか中央快速に滑りこみセーフ。問題は老眼鏡だが、国分寺駅で売店を数件あたるがどこにも置いていない。世界堂にいちるの望みをかけて学校へたどり着いた。またまた汗だくだくのスタートだ。

 さて、最終日は2時までに作品を完成させなければならない。午前中の早い時間に、おむすびカットを追加撮影する。それをモノクロでコンタクトプリントしてチェック、候補を絞ってL版プリントをする。仮決めの写真を、おむすびを食べる追加カットとチェンジして、最終的なレイアウトを決定。山内先生に最終チョックをいただいて、あとは写真を貼りこむ準備。
 メガネをなんとかしなければ…しかし、無情にも世界堂にメガネはなかった。やむを得ないので虫眼鏡を買って作業することにしたが、虫メガネでは片手しか使えず、あたりの線を引くだけで1時間近くもかかってしまった。それでも、なんとか写真を張り込んで作品完了。

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    ▲タイトル「オレ、もうすぐ65/生きているということ」
     コンセプト「波乱万丈の人生、そして自分の生き様を、
     今の視点で捉える。(自分の年輪を現わしたかった)
          
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 全員の作品が出揃ったところで、机に並べて作品鑑賞。思わずいいね!と声が出そうなものから、意味不明なものまで、玉石混交だが、みんなの3日間の成果だ。それぞれに苦心の跡が滲む。そして、各自の作品のプレゼンテーション。「何を伝えようとしているのだろう」との問いに対して、鑑賞者が感じたことを作者に伝える。そして先生の講評。

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    ▲このチャートにそって全員が評価。これが満点だから
     いい写真というわけではない、あくまで目安。
 一番上から時計回りに、伝達力(分かりやすい)、写真・映像力、テーマ(内容がある)、想像力、構成力、訴求力の6項目。僕のみんなの評価は、伝達力100%、写真・映像力100%、テーマ33.33%、想像力0%、構成力100%、訴求力100%。テーマと想像力はちょっと手厳しい。二択だからこのような結果だが、みんなに平凡に映ったことは間違いない。もっと創造性を感じる表現はあったかもしれない…

  いつものごとく、予定を押して18時過ぎに終了した。これまた、いつものことだが、受講生それぞれの粘りやこだわりには感心させられてしまう。ちゃんとまとまるのか知らん?と思える人も最終日には確実に進歩していて、それなりの作品のまとめている。酷暑の中、本当にお疲れサマでした。

映像メデ表Ⅱ、スク2日目2015/08/01 22:59

 二日目。休日ダイヤなのか、大宮発7時28分という新宿湘南ラインの快速があった。国分寺に8時33分だから普通に間に合うだろうと思ったが、これが失敗!西武国分寺線の乗り換え時間が9分もあって、鷹の台到着が9時46分。この日もクソ暑い玉川水道沿いを早足で歩くが、距離が縮まるわけではない。けっきょく汗だくになって数分遅刻。出席を取った直後に教室に入った。時間には余裕を持ちましょう。ふ〜

 自分に肉薄するセルフポートレートとは?。いろいろ悩んでだが、とにかくシンプルに素の自分に迫ろう。前日いろいろポーズをとったり場所を変えたりしながら撮ったけど、どうもしっくりこない。嘘くさいのだ。家族にコンタクトプリントを見せると、「お父さんカッコつけすぎ。いつもと違う。お酒を飲んでる時が自然なんだけど…」などなど。!これは貴重なアドバイスだ。で、お酒を人でいる嬉しそうな自分を撮ることにした。ま、学校でお酒を飲むわけにいかないから、ビールの空き缶を用意して飲んでるつもりでである。 
 さらに、モノクロにしてみたらどうかと考え、前日フォトショップで白黒に変換してみた。これが意外と良い!カラー情報がない分だけ素の自分が現れているような感じだ。内面が現れるっていうか、モノクロの写真ってこんなに力があるものなんだと、改めて思った。本日の注意・説明を聞いてから、早速モノクロデータを大きめのサイズでコンタクトプリント。自分でいうのもなんだけど、これがいいのだ。

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 撮影方針もおおよそ決めたので、早速撮影開始。自分の楽しみ・娯楽をイメージする「ビール」の他に、食べることの象徴としての「お菓子」、男の鎧や社会の縛りをイメージする「黒いスカーフ」を用意した。場所は9号館1回の情報スペースの端っこ。午前中は、左からの光が入る。直射日光ではないので右と左で適度に陰影がつく。バックは明るいブルーだからモノクロームにすると中間のトーンになる。ビールを飲むシーン、お菓子を食べるシーンを撮影する。どれだけ自然の自分が出せるかが勝負。距離を変えながらリモコンでシャッターを切る。その都度、モニターで確認して納得のいく表情ポーズが取れるまで撮り続ける。さらに、黒いスカーフであえて格好をつけた外に向かって構えた自分のカットも撮影した。100カットぐらいもとっただろうか。できるだけシンプルに自分だけ撮ろうと思っていたので、室内撮影で済ませたけど、他の受講生は野外での撮影がメインで、暑い中、いろいろな場所を探しつつ動き回っている。(ホントお疲れ様!!)そのようなのもアリだと思うが、大道具や構図に走りがちになる、撮影場所は校内限定だから中途パンパになる可能性も高いし、今回はシンプルに徹した。情報スペースだとクーラーが効いているからという理由では断じてない(笑)

 午前中に撮影を終わらせて、午後からはモノクロで出力したコンタクトプリントから、使えるポーズをチョイス。フォトショップでモノクロデータを作ってL版でプリントする。L版プリントはCanonのSELPHYを使用する。持参したインクカセットと用紙をセットして、SDカードを差し込む。小さなモニターで写真を選択してプリントするが、一色ずつインクを乗せていくので1枚プリントするのにそれなりの時間がかかる。
 出来上がったL版プリントをA2のボードに並べてみると、自分が目指すイメージがより鮮明になる。もっとアップにしたほうが良いとか、表情が足りないとか、わざとらしいとか…。たりないカットはその都度撮ってくる。狙いが明確だから撮影で迷うことがないからこれは早い。

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 おおよそレイアウトを固めたところで本日の作業は終了。まだしっくりこないところがあるから、これで決定ではない。もう少し考える余地はある。とくにお菓子を食べているところは、被写体が小さいこともあって分かり難い。菓子にこだわらず「食」というイメージで捉えたらどうか。食は生きることに直結するし、となるとご飯とか、パンとかを食べているシーンを撮ったほうが良いかもしれない。ということで、翌日、追加撮影をすることにして学校を後にした。

映像メデ表Ⅱ、スク初日2015/07/31 22:39

 今日から映像メディア表現Ⅱのスクーリングが始まる。久しぶりの鷹の台本校での授業だ。那須塩原からだと通いきれないので、さいたまの別荘から通うことにして前日に移動した。大宮発7時13分の新宿湘南ラインで新宿、中央快速、西武線と乗り継いで、鷹の台到着8時35分。クソ暑い玉川水道沿いを、学生やらとゾロゾロ歩いて本校到着。カメラと三脚、A4のプリント用紙20枚、セルフィのL版用紙108枚とインクを持っているから重いこと。学校に着くまで、汗びっしょり疲労困憊です。

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 前提講義は9号館211室、講義はY先生。映像とはなにかを言葉と比較しての解説、写真の場合「受け手の理解の拠らざるを得ない。つまり固定された意味や拠り所がないので、共通性の高いイメージを定めることは難しい」とか「写真は最初から”優れた描写力”という表現を持つので、撮影者の能動的な表現への意識を阻害する」「写真で考えることは、不確定であるが創造的な思考である」などなど。そしてセルフポートレートの解説。「自分の特徴について(文字)で考えテーマを抽出、テーマに沿って映像化(自分の特徴を視覚化)する」のだ。

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    ▲愛機 Nikon D7100

 前提講義の後、2組に分かれて、10号館410、411室で実作業の手順を確認して、いよいよ撮影開始。初日は、とりあえず漠然とでもいいから、テーマを考えて、セルフポートレートを取りその中で気に入った一枚をL版でプリントすること。スマホの自撮りが流行っているが、今まで自分をまともに撮ることなんかしたことはない。まして、テーマを考えてなど…外は夏真っ盛りの太陽が照りつける。いろいろ撮影場所を移動しながら、シャッターを切る。その間もセルフポートレートってなんだと考えつつ。

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    ▲初日の成果?コンタクトプリントと、L版プリント

 問題はライティングだ。スタジオではないから基本的に自然光で撮ることになる。野外だとどうしても上からの光になるし、午前と午後では光の方向も光量も変わる。それに、最終的に16枚の組み写真になるからライティングの方向がバラバラだとあまり見栄えはよくない。イメージ通りの光が入る場所を考えながらの撮影して回る。それにしても暑すぎるよ…