職業情報論100点!2012/11/01 22:59

職業情報論、佐藤氏著書
Webキャンパスをのぞくと、職業情報論合格の花が咲いていた。はじめての100点。もっとも、本を見てかまわない試験だから、100点は珍しくもないし、これで落ちる人はいないだろう。受講すれば、ほぼほぼ合格の科目。されど一単位。やっとこれで5単位。今年の専門過程への進級は諦めているが、できるだけ単位を獲得して、来年度以降、多少なりともゆとりを持って学びたいなどと思いつつ…

講師の佐藤先生の書かれた最新刊をネットで買っちゃいました。京都の話などのエピソードも含め、講義内容のほとんどがこれに書かれてていました。いわゆる情報の使い回しというか、情報の再生産といおうか…この本があれば、教科書は必要ない。というか、これを教科書にすれば良かったじゃないの的な、微妙な感覚もなくもない。まさか昔の本の在庫整理をしたわけでもあるまいが。冗談はさておき、まだ最後まで読んではいないが、なかなかためになる本です。「モノから情報へ」、確かに時代は動いています。

情報職業論スク最終日2012/10/28 21:31

 最終日、午後だけの講義とはいえ三連チャン、少し疲れてきた。定刻に講義が始まる。僕が日常の仕事の中で感じている、まさにそこにある問題点。「情報の価値評価と合意形成」…前日の「情報の価値は、優れた作り手だけがいてもビジネスにならない。それを正当に評価する上司やスタッフ、さらに、クライアントや出資者などの同意・評価がなければ、情報価値ビジネスは成立しないのである」というところから続いて、「評価者に必要なこと」「合意形成のためのポイント」、それから「情報の価値創造とリスク対応」として、「資本の巨大化」「綿密な調査と対応」「環境創造型戦略」「売上比例報酬」「リスクの分散化」を駆け足で御勉強。これにて講義は終了。しかし、教科書で指摘されているような評価者がクライアントサイドにいたら、実に楽しくクリエイティブができるに違いない。

 10分の休みを挟んでいよいよ試験。20の設問の中から5問選択して、記述式で回答を書く。制限時間は70分。久しぶりの試験でちょっとドキドキ。「生産的な情報と消費的な情報の違いを記せ」「商品の情報度とは何か説明せよ」「情報消費産業を10例程度あげよ」「環境適応型戦略と環境創造型戦略の違いを説明せよ」「情報価値の拡大の限界性を、例をあげて説明せよ」などなど。いずれも教科書に書かれていることなので、しっかり講義を聞いてチェックをしていれば、極端な間違いを犯すことはない。ただ教科書上では、例をあげたりするなど説明が長いものも多いので、ポイントを抑えてコンパクトにすることは必要だ。長くても間違いじゃなければいいけど、時間かかるからね。1問当たり14分だから。
15分ほどで提出をして出て行った受講生もいたけど、以前、時間を急ぐあまりイージーミスをした苦い経験がある。回答と教科書内容を確認するなどしっかりチェックして、制限時間の5分前に教室を後にした。とりあえずホッ、合格点はもらえると思うが…

 この課目は、実に現実的でデザイナーやアートディレクターを目指す人におすすめだ。職人的なというかアーティストかぶれでは、ビジネスはできないということ。「モノから情報へ」、時代は大きく変わりつつある。

情報職業論スク2日目2012/10/27 20:54

情報職業論2
 微熱があったが、講義に出ないわけにもいかない。少しだるい身体を引きずって、那須塩原発11時35分の新幹線に乗る。大宮で乗り換え、新宿に着いたのが13時05分。架線事故ですこし列車が遅れたようだ。サテライトのある新宿センタービルの中華屋で食事をとって教室に入る。

 昨日と同じ調子で、講義が始まる。情報価値の拡大の限界性があるという話から、情報価値が相対価値であるという事実をふまえたうえで、ビジネスではどう対処すればよいか。それらは「発想力」「評価力」「製品化力」「消費喚起力」の四つだという。「発想力」と「製品化力」はモノ社会でも重要だが、情報消費社会では「評価力」「消費喚起力」がポイントとなる。ちょっと難しいけど「評価力」については、例えば評価する側にデザインを評価するチカラが無ければ、どんなに素晴らしいデザインをしても価値はないということ。クライアントの担当者がデザインをチョイスして進めることが良くあるが、その担当者に見る目が無ければデザインは採用されない。また、良いデザインをプレゼンできたとして、担当者やその上の上司のOKをもらったとしても、さらにその上の役員クラスがわけのわからない理由でNGをだし、やり直しになることはよくある話しだ。僕にとってはリアリティがあり過ぎて身につまされる。
また、「消費喚起力」は、消費者が何が欲しいか、消費者自信がわからないから、ニーズをつくり出して需要を換気するという話。ネットのランキングなど誰かの情報をたよりにモノを買ったり、お店をチョイスしたりすることも多いが、それを仕掛けている連中に操られているようなものだと…
 先生曰く「主体的価値で生きよ!」周りの情報にまどわされず、自分の価値基準を持つべきとのお話。情報価値が相対的であるということは、そもそも価値は自分で決めよということだ。

 造形基礎で一緒だったシオンさんに声をかけられた。お互いの近況報告と情報交換。青森の方からきて頑張っているんだ。通信生にとってはこのような出会いは励みになる。ささなやな連帯を感じる。その他にも知った顔がちらほら。みんな頑張っているんだ。

写真は、付箋とマーカーでチェックした教科書。テストに出るところを何となく示唆するので、付箋があれば便利です。

情報職業論スク1日目2012/10/26 22:36

教科書
 情報職業論は、13時45分からの講義。午前の情報社会倫理論と抱き合わせで受講する人がほとんどのようだが、履修登録の都合で、午後の講義のみにした。午前中は会社に出勤して昼食を食べてから、新宿のサテライトに向かう。

 教科書の「情報消費社会のビジネス戦略」2100円を購入して教室に入る。講師は立命館大学教授の佐藤典司氏、教科書の著者だ。情報消費社会が到来して、モノから情報へと世の中の価値がシフトしていくということを事象も交えて解説してくれる。
パッケージなど商品プランニングにかかわるクリエイティブをしている僕にとって割と日常的なテーマだが、改めて講義されるとなるほどとうなずけることが多い。
 石炭であろうと新聞であろうと、あるいはコップであろうと、どんな商品も、いわゆるモノから成り立つ部分と、情報から成り立つ部分がある。これを商品の情報度というが、時代が進むにつれ情報度は高まってゆく。つまり現在は、情報そのものを「楽しむ、味わう、鑑賞する」など消費対象としている。
そう、デザインは情報なのです。その情報を可視化するのがデザイナーということになる。
 「京都は情報で食べている=大都会に対して古都という差異が情報となる」とか「情報を生産するのに時間は無関係だから=時間に縛られる必要がない」とか「デジタル社会はモノを消してゆく=本というモノがデジタルに」などなど、興味深い話がいっぱいだった。

 風邪気味で体調がすぐれなかったが、話も面白かったし退屈しない講義でした。後二日、体調を崩さないようにがんばろうっと。