卒業制作事前提出2017/01/14 22:02

 卒業制作事前提出の日。「手のひらの焚き火装置:takibirium」のプロトタイプと、フォトブックのテストプリント、QRコードを印刷した焚き火の絵はがきを持って吉祥寺校に向かった。一ヶ月ぶりに会うメンバーがちょっと懐かしく感じる。進捗状況を報告しあったり、情報交換したり、和気藹々の雰囲気。みんな正月休み返上で、卒業制作を詰めていたはずだだから、同志に再開したような気分になっているのだろう。

 午後から参加するメンバーもいるが、10時30分過ぎから、先生ごと4つのグループの順に各自の制作物を発表する。スクが始まる前に、白尾先生と上原先生に「手のひらの焚き火:takibirium」を見てもらった。自分の作品に未だ自信が持てずだったから、どのような反応になるかドキドキ。スマホを取り出し、takibiriumを実演すると「面白いねぇ」との反応。よかった〜、不安が小さな自信に変わった。

takibirium
    ▲takibirium試作。スクリーンはアクリル製、台座は木製。

2
    ▲フォトブックのテストプリントと焚き火の絵はがき。

1
    ▲吉祥寺校4号館で事前発表。みんなで意見をいい合う。

 僕は4番目の発表。コンセプトを説明してから、takibiriumの実演。約7cmの装置の中で、小さな焚き火が燃えている。パチパチと音を出しながら炎が揺らめいている。「本当に焚き火が燃えている」「どんな仕掛けなの」とか、いろいろな感想が薄暗がりの中でつぶやかれている。小さな擬似的な焚き火だが、それを中心にまさに焚き火の共有空間が生まれたように感じた。「よかった〜」小さな自信が少し大きくなった気がした。

 完璧に近く出来上がっている人から、あまりまとまっていない人までさまざまだが、これが最後のスクーリング、みんなの意見をもらえる最後のチャンスでもあった。少しでもみんなの卒業制作がいいものになって欲しいとの思いもあり、僕も普段より積極的に発言をして感想をいった。やむを得ない事情があり16時で早退せざるを得なかったので、全員の発表を見ることはできなかったが、出来ることなら全員の作品を見ておきたかった。僕はとりあえず前に進めたが、この時点でいちばん困るのは、詰めてきたアイデアがちゃぶ台返しされることだ。本提出まで、一ヶ月しかないので、ここでひっくり返ったらかなり厳しい。それに近い制作物もあったけど、それでも最後にはなんとか完成まで持っていくのだろう。

 提出まで残り一ヶ月、お互いに頑張りましょう!

卒制の日々.9 写真本2017/01/28 15:31

 takibiriumのグラフィックデザインのアプローチはフォトブック。焚き火の炎は変幻自在、科学的には単なる燃焼作用だが、空気と薪と熱のコラボレーションが、さまざまな表情を見せてくれる。自然が生み出す木目や年輪は1/fゆらぎのリズムを持ち、心地良い気分にさせてくれるが、焚き火が創るかたちや色も同様に1/ゆらぎのリズムも持つものとして、炎のオブジェをスチルカメラに収めた。

 サイズは297mm×297mm。本文36Pフルカラー。一般的にこのサイズで上製本で仕上げると一冊あたり10万円はくだらない。卒業制作とはいえもう少し安くできないかと調べていて見つけたのが、フジフォトアルバム。静岡にあるフジフォト株式会社というところで製品。2冊で26,860円 (税込)。一般的なオンデマンド印刷の情勢本と比べて1/4以下の安さだ。どうもフジフイルムの関連らしいが詳しいところはわからない。
 本来その名の通りアルバム制作のサイトだが、フォトショップのテンプレートが用意されていて、こちらで編集&デザインしたものをそのままプリントしてもらえる。Illustratorで作ったものをPhotoshopでJPEGに変換して送れば、本ができるというワケだ。リードタイムは2週間。2月17〜19日の提出日を考えたら、すぐにでも入稿したいところ。写真やコピーはおおよそ用意をしているので、早速編集作業。タイトルを『MESSAGES OF THE FLAME』炎からのメッセージとした。

1

2


 何枚かテスト出力したが、大判はやはり迫力がある。問題は、takibiriumの3D装置とこのフォトブックの整合性。3D映像が台座を入れて70mm立法なので展示としては見栄えがしない。並列で展示したら、3D装置よりフォトブックの方が目立ってしまうから、展示を工夫しなければいけない。

 まあそれはともかく、とりあえずフォトブックのデータは完成した。いつものように妻に文字校正を頼んで万全を期す。文字修正をしてwebからデータ入稿をするが、出来上がりは2週間後になる。

展示計画書2017/01/30 16:11

 通信教育課程研究室のAさんからメールが来た。「展示計画書についてのメールをしておりますが、まだ提出いただけておりません。…」やばっ、1月29日(日)が締め切りだった。いろいろ卒制関連でやることが多くすっかりわすれていた。

 takibiriumはスマホの使用が必須なので、武蔵美の無線LAN(MAUSPOT)か、基本、3大キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイル)の通信環境が整っていなければ、作品として成り立たない。MAUSPOTが使えれば、それを利用したいが、今まで使った感覚ではかなり遅いし、展示会場に予定されている9号館の地下では電波が弱くて、メールも受け取れなかったという話も聞く。確実にキャリアの電波はあってMAUSPOTもある程度使える場所となると、9号館の2階ということもある。ただメイン会場が地下なので、2階のサテライト会場はかなり寂しい。できることならメイン会場でやりたいがなかなか解決策が見つからない。

 会場も確定していない中で、展示計画書を提出しなければならない。実際にtakibiriumの3D映像を体験してもらいたいので、壁際ではなくぐるりと周りにスペースが欲しい。現地に行ってないので感覚がまるで掴めないが、ダンパネや机のサイズから推し量って、ざっくりした展示コーナーを考えた。提出だけはしたが、多分本番は全然違うものになっているのだろうな。

1

 とりあえずの展示計画書と、takibiriumの本体制作、フォトブック制作など、進捗状況も報告。先生からの連絡を待つことにした。もっともフォトブックは発注済みなので、駄目出しが出ないのを祈るばかり…