ダメだし?2017/02/02 20:56

 展示計画書と、同じタイミングで送った進捗報告(コンセプトコピー、フォトブック36ページ、展示パネル3枚、取扱説明書)の返事が来た。

・コンセプトは概ね良い。
フォトブックにしても説明パネルにしても取扱説明書にしても、全ての文章を読むのはかなりの負担になる。見る側の立場になると、要素や情報量が多すぎるし、作品構成が複雑すぎる。
「焚き火を知る」ことよりも「見て感じる」ことの体験的な価値に比重を置くべき(-RIUM=鑑賞・体感)。
語り過ぎな、盛り込み過ぎない。できるだけ文章量も紙面をシンプルにして余白や余韻を生かすレイアウトを。極力、ここから要素を「減らす」ことを考えてみて欲しい…とのことだった。

タイトル
    ▲説明パネル:タイトル(841×420mm)
コンセプト
    ▲説明パネル:コンセプト(841×420mm)
ウンチク
    ▲説明パネル:焚き火のウンチク(841×420mm)

取説
    ▲3D-Vison取扱説明書(7×7cm、4面裏表)

 取扱説明書というのはtakibirium 3D-Visionを一つの製品と考えておまけ的に作ったものだから、特に作品としてはちょっと目的が違うが、フォトブックにしても、展示パネルにしても語りすぎというのは、たしかにそうかもしれない。ひとりで作業をしていると、焚き火を語りたいという欲求と一種の強迫観念にかられ、あれもこれもと盛り込んでしまう。ここは、焚き火のウンチクを「語る」というより「感じてもらう」のが正解なのだろう。(妻にも言われてしまったデス、トホッ…

小さなフォトブック2017/02/04 17:46

 「極力、ここから要素を「減らす」ことを考えてみて欲しい…」とうのは駄目出しに等しい。卒制のメイン作品が小さな焚き火の映像を映し出すtakibirium 3D-Vision、これは問題ない。サブ作品がフォトブック、問題はその内容だ。自分的には36ページ中6ページの焚き火のウンチクぐらいはアリと思っていたし、焚き火の写真そのものにわずかなコピーを加えても、写真の力をスポイルすることはないと考えて、すでに製本を発注済みだ。
このまま行くか、やり直すか。やり直すのはさほど時間がかからないが、提出の締め切りを考えれば、すぐにでも再入稿しなければならない。しかし、改めて2冊作るとなると26,860円の費用がかかる。
 どうしたものか…もう発注してしまったからしかたがないと割り切ればそれまで。でも、一生に一度の卒業制作に26,860円を惜しんでいいのかと問いかける自分もいる。要するに自分が納得できるかどうかの問題。どうしようか…最終的に、「後悔先に立たず」のたとえもあるので、ここは再入稿いう選択肢を選んだ。一生に一度の卒制!大盤振る舞いだ〜!!

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 それはそれとして、70mm角の3D-Visionに対して、297×297mmのフォトブックは大きすぎる。3D-Visionをひとつの製品と考えた場合、パッケージに小さなフォトブックが同梱されていたら、かなり楽しい。ということで、70mm角のフォトブックを作ることにした。予算が厳しいので自作だ。大きなフォトブックの写真を小さくトリミングして両面印刷をして、丁合い、裁断、無線綴じ。内容は大きなフォトブックとほぼ同じ。絶対必要といえないし、これを作ったからといって点数が高くなるわけでもない。takibirium 3D-Visionを一個の製品と考えたら、パンフレットや取扱説明書が入っているはずとして、5セット作った。もう、ほとんど趣味の世界。せっかくだから自分が納得するまでやりましょう。

卒業制作提出2017/02/19 20:26

 いよいよ卒業制作を提出る日がきた。17日が郵送での提出の締め切り日。持参の場合、18日と19日の二日間。ぎりぎりまで作業をしたかったし、先生と展示の打ち合わせもしたかったので最終日の19日にした。

 takibirium 3D-Vision本体5個とQRコードカード・マニュアル・ミニフォトブック5セット、ディスプレイ用の21インチモニター&大型3D-Vision、それを動かすためのPCやモニターなど一式、297mm角サイズのフォトブック4冊、変形A1の説明パネル7枚。前日に梱包したが、けっこうな荷物になってしまった。ハンドキャリーは無理なので、車で鷹の台キャンパスまで行くことにした。グーグルの道案内では2時間45分ぐらいなので、昼休み前に入るように9時少し前に自宅を出発した。
 
卒制荷物

 ナビに入力して、東北道から圏央道、青梅経由で鷹の台キャンパスを目指す。しかし、ナビは圏央道をパスしてさらに都心を目指すように指示。一瞬迷ったが、ナビの指示に従った。これが大間違い、なんと川口ICから外環道、さらに関越自動車道に入って、所沢ICで一般道にでた。いまさら後悔してもしようがないが、一般道を線路づたいに小平を目指すルートで、駅前をかすめていくので、渋滞の連続。結局学校へ着いたのは12時15分過ぎだった。とりあえず守衛さんから許可証をいただいて、9号館前まで行って荷物を降ろす。提出の案内書類には荷物を置いたらすぐに大学外のパーキングに止めることとあったが、どこに停めても構わないし学内の駐車場を使って良いということで、とがめられることもなかった。

展示ブース

 9号館地下一階で搬入の手続き。提出リストを渡して、チェック・確認して貰えばそれで搬入終了。展示場所がどこになるのか心配だったが、一番奥のコミュデの定番ブースの入り口前のエレベーターホールが割り当てられていた。去年の「梅女の一生」の展示されていた場所だ。取り急ぎケータイのチェック。docomoの4G電波が支障なくキャッチできる。WiFiも電波はキャッチする。とりあえずひと安心。展示スペースは3m×4m、大まかな展示プランを藪内先生と相談して決めた。壁はダンパネ。貸し出される展示台は600×900高さ700mmの1サイズだけ。それだけではどうしても平板になってしまう。作品が小さいので、なにか工夫をしなければ展示映えがしない。さらにエレベーターホールなので上からの照明ができない。展示についてはいろいろ課題はあるが、講評会まで2週間、できる限りのことをしよう。

展示計画の詰め2017/02/24 15:36

 卒業制作を提出してひと安心と言いたいところだが、そう簡単ではない。卒業制作講評会が3月5日にある。展示(展示設営日は前日)した上でプレゼンテーションをするが、展示を含めて採点されると考えている。作品をいかに魅力的に見せるかは重要なポイントだ。ともかくこの卒制の6単位がとれてめでたく卒業ということになる。

 卒制提出日に展示スペースの確認や展示計画を打ち合わせしてきたので、それに基づいて、改めて展示スペースの設計をした。「takibirium」の場合、単に展示したのではそのコンセプトも魅力もわからない。実演するとともに、来場者に実際にtakibiriumを体験してもらわなければならない。3Dの焚き火映像装置と焚き火の写真集とともに、「場」そのものも焚き火を楽しむためのtakibiriumだから展示スペースの演出も超重要なのである。また、来場者をいかに誘導するかも一つのポイントとなる。せっかくの卒制展だから来場者みんなにtakibiriumを体験してもらいたい。

展示図正面

展示図平面

 図面を作るといろいろ見えて来る。いちばん大きな問題なのは展示台。前回も書いたが、600×900高さ700mmの台しかないので、普通に並べたら変化が乏しく見栄えがしないし、3台使うとスペースを食い過ぎる。また、体験スペースと、作品展示スペースを視覚的にも分けたいとの思いもある。展示台を買ったり借りたりするのはお金がかかりすぎる…そこでダンパネを加工して種類の違う展示台を作ることを思いついた。1枚4000円のダンパネをカットして納得の行く展示台にしようという作戦だ。で、その旨メールで研究室に問い合わせをしたら、上原先生から返信があった。ダンパネ(トライウォール)より、世界堂で売っているハニーパネルの方が軽量で加工しやすいとのこと。webで調べたら、それなりの強度もあるし確かに加工しやすそうなので、世界堂に注文して、3月4日の展示設営日まで取り置きしてもらうことにした。これで展示台は解決。上原先生、ありがとうございます。そのほかに、ブックスタンドや展示台をかさ上げするパーツなど手作りするものもある。最後の最後まで気も手も抜かないで頑張ろう!