真夏のテニスだ!2016/08/05 07:58

 今年の夏スク第1弾は、健康と身体運動文化(Ⅱ)。昨年のスクーリングが楽しかったので今年もデニスです。他にフィトネス、バドミントン、ゴルフの4科目が実施されたが、科目が去年よりも少ないみたいだ。

 さて、スクーリング初日。6時11分の那須塩原始発で鷹の台の本校へ向かう。東京まで新幹線、東京から中央快速で国分寺へ。いつもなら西武線に乗り換えて鷹の台から歩くところだが、3日漢通しの野外活動だから、少しでも体力を温存しようと、国分寺からバスに乗った。30分以上はかかるが、クーラーは効いているし、停留所が校門の前なのでかなり楽ちん。

 9時からの前提講義は103号室。昨年同様、教員紹介、注意事項の説明などがあり、20分ほどの熱中症対策のビデオ。これも去年と同じものだった。その後、各クラスに分かれでミーティング。テニスは着替えてから剣道場へ集合。講師は、早川みどり先生。みどり先生のクラスが楽しいから今年も後期のテニスをとったのだ。

 まず、自己紹介から始まる。受講生は男子5名女子6名の11名。それとわざわざ休みをとって参加してくれたOBメンバーが3人。
 真夏の暑さだが、昨年よりは少しマシ。天候が不安定でゲリラ豪雨が来るかもしれないという気象予報だが、雲が多いのは日差しが弱くなるので何よりだ。ビギナーチームと経験者チームに別れて、ミニテニスから始まった。
ビギナーチームにはみどり先生がつきっきりで指導。経験者チームはオBが中心となって、ストローク、ボレー、サーブなどゆるゆると練習。という感じで、練習とミニゲームを繰り返す3日間。

テニス1

テニス2

 1年ぶりのテニスなので体が動かない。相変わらずバックのリターンが良くないし、ダブルフォールトも多い。「ゆるくても深いサーブを心がけること」「腹筋に力を入れると直がぶれない」など、アドバイスをもらいながら、テニスボールを追った。日頃の運動不足もたたって、錆び付いた体を無理やり動かしているようだったが、最終日には身体がほぐれ、動きも良くなった。汗をびっしょりかいてコートで動き回るのはやはり楽しい。どうしてもインドア活動が多くなってしまう日常からはなれ、楽しい時間を過ごすことができた。ニックネームで呼び合ってみんな和気あいあい、テニスの合間の情報交換やおしゃべりも、このスクーリングの楽しいところ。またFBのお友達が増えました。

テニス3

 テニスを通してのコミュニケーションの促進は、みどり先生の標榜するところだが、これも一つのコミュニケーションデザインなのだろう。皆さんお疲れ様でした。その後、国分寺の居酒屋で慰労会。ほぼ全員参加、盛り上がったのはいうまでもない。
テニス4

 

4単位get!工業技術概論。2016/08/06 10:26

 工業技術概論の最終課題が戻ってきた。入念に作り上げたレポートの結果はなんと「S」評価だった。A評価は欲しいと思ったが、予想外の採点でかなり嬉しい。工業技術概論は科目試験がないからこれで4単位獲得。テニスに1単位と合わせて、トータル105単位!当面目標の108単位まであと3単位!

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 以下、講評。最終回もK藤先生でした。

「すがPAPAさん、製品をよく観察し、それについて調査し、多くの写真や図を用いて考察してあり、良いレポートです。また描かれた説明図は見やすく適切です。十分な内容で間違いもなく、修正・補充の必要はありません。読んでこちらも勉強させてもらいました。

・ステンレス魔法瓶
普段何気なく使っていて価格も安いものが普及していますが、実は高性能と低価格を実現するために高度な技術が使われていることに気づいたでしょう。もともとに発明も素晴らしいものですが、それをステンレスと結びつけたのも発明です。ステンレスは加工しにくい金属で、さすがにボルト形状を絞りで作ることはせず溶接で作っています。PP製の蓋などその他部品は機能を保ちつつ最大限のコストダウンをしていることに注目してください。多くの技術が駆使されて低価格で販売されているという点にも、工業製品として重要な点を再認識できると思います。

・カッターナイフ
私が小学生の頃、まだ普通のカミソリに取っ手を付けたものを工作で使っていた時代に、カッターが普及し始めました。カミソリが10円で買える時代に250円という高価なものでしたが、がんばって購入したことで制作技術が上がったような優越感を感じたものです。当時の製品を今でも使っていますが、構造は押出成形の柄に簡単なプレス加工の板金を圧入しただけのものです。しかし半世紀も歯の形状など変更されなかったのは凄いですね。すがPAPAさんのレポートに書かれていることは、その後の製品の進歩を表しているともいえます。

 昨年4月から、4つの課題に取り組みお疲れ様でした。初期のレポートに比べ写真や図などのまとめ方に大きな進歩がみられます。また、工業製品を観察する目も養われましたね。この科目で得たものは、これからの制作に役にてていくと思います。これからも頑張ってください。」

 「努力は裏切らない」というが、粘りずよくまとめた甲斐があった、嬉しい講評でした。講評にも書かれていたが、足掛け2年、4っつの課題をこなすうちに、工業製品を観察する目が格段に成長した。なにかモノがあるとついどのように製品化されているのだろうと、ついつい眺めてしまうのは良し悪しだが、楽しい課題でした。

 105単位!卒業に向かってもうひと頑張りです。

やまと絵の定義の変遷2016/08/09 12:59

 美術論の課題1のレポートを発送した。「やまと絵の定義の変遷について考察せよ」というお題。しかし、これが手書きレポートじゃなければNGなのだ。ほとんどの科目がwebで提出できるのに何ということでしょう。2200字手書きするのに、何時間もかかってしまいました(^_^;)

美術論

美術論02

以下、レポート抜粋

 やまと絵(大和絵)とは何か。大辞林には「①中国的な主題を扱った唐絵(からえ)に対して、日本の風景・風俗を描いた絵。平安時代の用語。②鎌倉時代に渡来した宗元画およびそれにならった絵を唐絵・漢画と呼ぶのに対し、平安時代以来の伝統的な絵画様式をいう。また、土佐派が成立し大和絵を標榜してからは、その流派をいう語としても用いられた。」とある。日本絵画の原点ともいわれるやまと絵の定義の変遷を考察する。

 10世紀初め、唐の衰退・滅亡を受けて、自らの文化を創生する必要に迫られ、日本固有のかな文字、和歌が生み出され、絵画では、日本の風景や風俗を描いた「やまと絵」が誕生する。日本の風景・風俗などを描くのが「やまと絵」、中国の風景・風俗などを題材にするのが「唐絵」、やまと絵はあくまでも唐絵との題材の違いを指す対立概念として用いられた。

 やまと絵は和歌文学と密接な関係をもちながら発展したが、鎌倉時代後期になると、唐の末期に発生した水墨技法が、宋から日本に伝えられ、その画風に倣って日本で描かれた新しい様式の絵画を「唐絵」または「漢画」と呼ぶようになる。これに対してやまと絵は平安時代以来の伝統的な様式の絵画の総称として用いられた。

 南北朝時代の藤原行光に始まる土佐派は、やまと絵の題材や技法様式を伝承した。室町時代になって、朝廷の絵画制作を主導する地位を世襲するようになると、やまと絵は土佐派の画風として流派的意味をもつようになった。室町中期の狩野正信を始祖とする狩野派は、水墨画にやまと絵の華麗な彩色を採り入れ、和漢の融合を試み、その後停滞する土佐派とは対照的に、近世最大の絵画制作組織へと発展してゆく。

 狩野派と並び、江戸時代を通じて栄えたのが琳派である。その創始である俵屋宗達は中世の絵巻を模写するなどしてやまと絵の古典に学び、題材の摂取に努めた。その意味で琳派の作品は、やまと絵の伝統の上に開花したものということができる。また初期の浮世絵師たちは自らをやまと絵師と称したが、浮世絵師にとって、狩野派より古い絵画伝統でるやまと絵は、拠って立つにふさわしい絵画様式だった。江戸後期には、復古大和絵派が興きやまと絵の近世的な復興を試みた。

 明治以降の近代に入ると、洋画との対立概念として、やまと絵、漢画、唐画などを、ひとつの流れとしてくくり日本画という呼称が使われることになった。このように「やまと絵」という言葉の定義は使われた時代によって異なるが、現在では広く日本的な絵画をさすことが多い。

 ちょっと物足りない気もするが、ここは、単位獲得を優先して評価は気にしないでいきましょう。9月初旬に「建築史(4単位)工芸論(2単位)の科目テストが待っている。それをクリアして文化科目の単位が48なので、どうしても、あと2単位必要なのですよ。

現代芸術論、課題1提出2016/08/15 15:24

 現代芸術における「〜主義(イズム)」とは何か…一つの「〜主義(イズム)」を中心として、その派生と終焉/継続について述べよという、現代芸術論の課題1を提出した。明日から、陶磁工芸実習のスクが始まるので、その前になんとかまとめようと頑張ったが、評価はどうなるだろう。

現代芸術論1-1

 以下、レポート抜粋。

「20世紀前半の現代芸術は、多くの前衛的イズムが生まれ消えていった。さまざまな芸術的試みが実践されたがその影響力からすれば20世紀最大の潮流ともいえる「シュルレアリスム」について考察する。

 1910年代半ばに発生したダダイズムは、あらゆる既成価値を否定する破壊的な芸術運動であったが、マルセル・デュシャンらの作品に見られるように、芸術に根源的な変革をもたらした。そのダダの精神を引き継いだシュルレアリスムは、1924年の『シュルレアリスム宣言』によって始まった。抑圧されている人間の内面を解放することを第一義として、より理論的に人間の内面を探求する運動を展開した。パリから発信されたシュルレアリスムは、1930年以降、国際的な広がりを見せ、多くの国の視覚芸術、文学、映画、音楽などに影響を及ぼし、両大戦間のもっとも重要な潮流のひとつとなった。

 シュルレアリスムの絵画は、大きく二つに分けられる。ひとつはアンドレ・マッソンやジョアン・ミロらが実践した「オートマティスム(自動筆記)」で絵画を描く方法である。彼らの絵画は具象的な形態がなく、さまざまな記号的イメージにあふれている。これらの偶然性の強い手法で造形化するという実験的な手法は、後に抽象表現主義などに受け継がれてゆく。イメージを扱うもうひとつは、ダリやマグリットらの「デベイズマン(異化)」と呼ばれる方法である。キリコの「形而上絵画」や、ダダ時代のエルンストのコラージュは、この方法によるシュルレアリスム絵画の先駆とみなされている。ダリやマグリットらの描く奇妙な世界に出てくる人物や風景はあくまでも具象的であった。

 第二次世界大戦の戦火を逃れて、アメリカに渡ったプルトンらはニューヨークでシュルレアリスム運動を続けし、戦後まもなく誕生する「抽象表現主義」の基礎となった。しかし、運動はしだいに行き詰まり、1966年のブルトン死去に至って、彼を中心として始まったシュルレアリスム運動はひとつの終焉を迎える。

 誕生と消滅を繰り返した前衛的イズムに共通する点は、自然主義やアカデミズムの支配を拒絶し、芸術の本質と人間の根本を問いその答えを求めたことである。この時代のイズムはお互いに影響され絡み合いながら、芸術の可能性を拡げていったのである」
 ちょっと難解なシュルレアリスムを扱ったが、もっと小さなイズムの方がうまくまとめられたかもしれない。しかし、4月にダリやミロをスペインで見てきたばかりなので、それらに対すするリアルな実感がある。実際に見たものをテーマに書いた方がいいと考えて、シュルレアリスムにした。

現代芸術論1-2

 それにしてもイズムについてまとめて書いてある本がなく、いろいろ資料を集めたが、イズムの変遷いついては『イズム”で読みとく美術:スティーヴン リトル』、現代アートの理解では『現代アート超入門:藤田 令伊 』が役立った。現代アートがなんでもありになってしまったのは、ディシャンとウォーホルの功績!??

卒業制作計画書2の提出2016/08/15 17:26

 通信教育過程研究室からの「悪魔のメール」の指示に従って、なんとか計画書2を提出した。指定のレイアウトにまとめてPDFにするのも厄介だが、こうして頭の中を可視化するのは、基本的な作業だ。頭の中では漠としてまとまらないが、悪魔のメールに背中を押される格好で、具体化に向けてアイデアを詰める。こんな形でタイムスケジュールを切られなければ、自分だけではいつまでも進まないのだろうな…とおもいつつも、早く早くといわれているようで、どこか落ち着かない日々が続く。

ということで、以下Step2。

卒制計画書2

■コンセプト・概要
 暖をとるため、闇を照らすため、あるいは信仰のために、人々の生活は太古の昔から火を中心に営まれてきた。「焚き火」の炎を見て、不思議と心が癒され、時間の感覚を忘れてしまった経験をした人は少なくないだろう。それは私たちが潜在的に奥深くにとどめている火の記憶、人類の辿ってきた悠久の記憶が蘇るからだ。
 このような「焚き火」の魅力を、環境に左右されず、身近に楽しむことをコンセプトした。水族館の水槽のように、炎を器に封じ込め鑑賞対象にできたらベストではあるが、実際の火を扱うことは現実性がない。そこで、本物の炎や焚き火にこだわらず、映像などを使いアートとして表現しようというのが本企画のポイントである。

■具体的案
 ブース全体を炎鑑賞空間と捉え、炎のインスタレーションとして、焚き火に近いリラックス効果を、鑑賞者に与えようというもの。

 (A)メインは、円筒型LEDディスプレイ。単純に焚き火の動画を
    映し出すのではなく、ゆっくりと動く火(炎)をモチーフに
    した映像アートを映し出す。メージ編集2スクで、参考に見
    Premiere Proの作品のようなものを作りたい
 (B)壁に埋め込んだモニター(水族館の壁水槽の見立て)に、焚
    き火の炎をデジタルに置き換えてアート化した映像作品を流す。
 (C)バーチャル暖炉。ただひたすら火の映像が流れ続ける。
    もちろんパチパチと薪がはぜ火が燃える音も流す。
 (D)コンセプトをまとめたフォトブック。

■問題点
 1. 凝った映像作品は作ったことがないが自分でできるか?
 2. 円筒型LEDディスプレイの入手、コスト、時間的に実現可能か?
  ※円筒ディスプレイ不可なら、壁面プロジェクションマッピングか。

 と、とにもかくにも一歩前進。この後、第1回の卒制スクーリングが9月18日(日)と19日(月)にある。それまでに、試作を作っておかなければならないが、動画に必須のPremiere Proもafter Effectもイメージ編集Ⅱのスクーリング時に触っただけ。まずはアプリケーションの操作から学習しなければならない。先は長いぞ…