工業技術概論3、考察完了 ― 2016/03/22 10:50
プラモデルと実際の自動車を比較して考察するという、工業技術概論3のレポートがまとまった。課題2で扱った3代目プリウス(ZVW30)の1/24スケールモデルを組み立てて、実測図面を作ったうえで比較したが、プラモデルと実車それぞれが、どのような素材を使いどのように作られているを、それなりに調べなければ、まとまらないレポートだ。実際の車の観察も欠かせない作業。最初は簡単そうに感じたが、以外と奥が深い課題だった。

▲レポート表紙

▲プラモデル完成写真

▲プラモデル実測 概略三面図1/24(実寸)

▲プリウス(ZVW30)の実車写真

▲プリウス(ZVW30)の実車概略三面図(1/24)

▲実車とプラモデルの図面比較

▲プロポーションの違いについて(1)

▲プロポーションの違いについて(2)

▲プロポーションの違いについて(3)

▲材質の違いについて(1)

▲材質の違いについて(2)

▲参考資料リスト
プリウスの実車資料は、モーターファンの別冊で「トヨタ・プリウスのテクノロジー」というムックが参考になった。また、プラモデルについては、田宮模型の「マツダ・ロードスター発売記念スペシャルトークショー」が大いに参考になった。どのように実車をスケールモデルにするか詳細に語られていたからだ。驚いたのはプラモデルにするときに、メーカー側から3Dデータなど詳細データが提供されないこと。写真を取るなどして金型図面を作るという、すごい力技です。何れにしても、上記資料は工業技術概論の課題クリアするために必見!
新学期になったら速攻提出です!
30数年ぶりのプラモ製作 ― 2016/02/28 09:14
工業技術概論の課題3は、課題2でレポートしたプラモデルを組み立てて「実際に存在する自動車と比較して、その違いを考察してレポートを作成するというもの。3代目プリウス(ZVW30)の1/24スケールモデル。プラモデルを組み立てるのは30数年ぶり。元々嫌いではないし、比較的パーツが少なかったので半日で組み上がった。学習報告用なので塗装は省いた。

▲プラモデルを組み立てる。

▲完成したプラモデルを実測。

▲三面の写真を撮って仮の図面を起こす。
前もってトヨタのHPからpdfカタログをダウンロードしておいたので、三面図をプリントして、完成したプラモデルをノギスで実測。その数値を書き入れて実車と比較する。また、正面、側面、平面の写真を撮り、図面を起こす。カメラで撮った場合、そのままトレースしても正確な図面にならない。レンズの位置によって見え方が変わってくるから、プラモデルを実測してトレースした仮の図面を調整する。
最近のプラモデルは、かなり忠実に実車が再現されている。フォルムはほとんど実車の図面通りでデフォルメされているところはほとんど見当たらない。設問1が「プロポーションについて」、設問2が「材質の違いについて」だが、プロポーションはほぼ忠実に再現されているので突っ込みどころがないので、どのようにレポートにまとめるかが問題。2000字書くのは大変な予感です
工業技術概論2評価。 ― 2015/07/04 09:34
忙しさんかまけているうちに7月になってしまった。一週間ほど家をかけていたら、工業技術概論の課題2が戻っていた。評価はA。プラモデルの工業技術的考察だったが、元来プラモデル好き(もう10年以上作っていないが)なので、その知識が少しは役に立った。

以下講評。K藤先生。
「すがPAPAさん
大変よくできています。写真やレイアウトが美しいのはもちろん、特に樹脂の種類を断定するまでの過程が詳しく書かれていて、読み手も興味を持ち勉強になるのが良いです。課題が期待するところをすべて満足しています。
ところで私もすがPAPAさんと同じように、最近のプラモデルの進歩には感動します。子供の頃はバリやヒケ、反りなどの修正に苦労したものです。基本的に多数個取りであり、様々な形状の部品を同時に成形するのでノウハウが必要です。また金型製作の技術だけでなく、エストラマーも含めた多色成形、鎖やヒンジの一体成形といった、今までに無かった成形も登場していますね。プラスチック成形品を見た時に金型構造を推測するのが好きなのですが、優れたデザインを実現するための工夫を知るのも役に立つものです。
これからも成形品に興味を持ち観察し知識の幅を広げてください。」
次の課題3は、プラモデルを組み立て実際の車と比較、その違いを考察してレポートする。確実に時間がかかるし、だんだん難しくなっていきます。
工業技術概論、課題2提出 ― 2015/06/13 07:25
工業技術概論の課題2のレポートを提出した。課題1が再提出になる予定ではなかったので、ひと月前にはほとんど完成していたレポートだ。設問1の「購入したプラモデルのプラスチック樹脂を推理、特定する」に続いて、設問2は「プラモデル
全体の観察」。各
パーツはスプルやゲートでつながっているが、どのような方法で創られているか推察するというもの。
プラモデルは、細かいパーツがランナーについているため、いろいろ工夫
した痕跡が残っている。エジェクトピンの跡やゲートの形状など、仔細に観察すると様々な加工技術が推測できる。
基本的にはプラスチック射出成形である.プラスチック材料を加熱して流動状態にし、閉じた金型の空洞部に加圧注入し金型内で固化させることにより、金型空洞部に相当する成型品を得る方法であり、成形品は、金型開閉や型締機構などを備え、一連の射出成形動作を行う射出成形機によって連続的に製造される。射出成形の金型は簡単なものでは鯛焼き器に例えられる。鯛焼き器の場合上下2枚の鉄板に鯛の形が彫刻されているが、中に材料を入れて焼ことによって成型品の鯛焼きができあがる。射出成形の金型も原理的には同様で、コアと呼ばれる凸部とキャビティと呼ばれる凹形の2枚の金型に、成形品となる空洞を設け、そこに溶融したプラスチックを充填することで成形品を得ることができる。射出成形機から射出・注入されたプラスチックはスプルと呼ばれる流路に流れ込み、次にランナーから、ゲートをとおって、金型の空間部に流れ込む。これを冷却後取出して成形品となる。
当該プラモデルキットのパーツは、ボディを除き、外郭ランナーで囲まれ、各パーツはサブランナーとゲートでつながっている。スプルの痕跡はない。外郭ランナーで囲まれたパーツ形状は、組み立てることを前提としているため、部品の確認がしやすく、微小な部品の紛失を防ぐことにも役立つなど、プラモデルキットならではである。





第一次プラモデルブームの中で育った自分としては、現在のプラモデルの精度に驚かされる。複雑な金型が用いられ精巧に仕上げられている。ひと昔前は、バリやショートショットなど、
あるのが当たり前だったが…
再提出はA評価! ― 2015/06/12 06:56
再提出だった工業技術
概論のレポートが戻ってきた。頑張った甲斐あってA評価でした。


以下、講評(KY先生)
「
すがPAPAさん、素晴らしい出来です。課題の期待するところを理解し、それに十分答えることが出来ています。読ませてもらって、こちらも勉強になる部分も多々ありました。内容に関しては間違いなどは無く、修正の必要な部分は特にありません。
いろいろと調査するなかで、同じ材料でもたいへん多くの加工方法や表面処理があることがわかったと思います。それらは同様な仕上がりでも生産数量やコストの制約から選択されることがあります。工業製品はデザインや性能はもちろんですが、生産性、コスト、信頼性などが満足されて
成り立つものです。デザインを担当する場合も工業的なモノ作りの知識が豊富であると、一見製造が難しい商品でも設計製造担当者を説得し商品化推進の力になりますので、この課題で得た知識を活用してください
次回の課題も期待しています。」
ということでした。日常的に様々な工業製品に囲まれて生きているが、ひとつひとつが創意工夫されて、製品化されている現実を見ると、モノづくりに携わる、名も無き人々のスピリットを感じざるをえない。グラフィックデザイン系とはやや趣きを異にするが、クリエィティブとしての接点は多い。なかなか面白い課題でした。
最近のコメント