オットー・クンツリ展2015/10/19 22:40

 オットー・クンツリ展を見に行った。妻がどこか美術館いきたいというので調べたが月曜日は休館が多い。そこで開館している東京都庭園美術館へ行くことにした。前情報でジュエリー作家ということだけは理解いていたが、恥ずかしながらオットー・クンツリとは何者かよくわからず、ポスターに出ている老女がクンツリと思っていたぐらいの無知(汗)。しかし、その作品をみて驚いた。ジュエリーといってもまさに現代アートだった。

入り口

旧朝霞邸

 パンフレットには「アートとしてのジュエリーを創造するコンテンポラリー・ジュエリーの分野を代表するオットー・クンツリ(1948年スイス・チューリッヒ生)。彼はジュエリーが持つ身体との関係性、さらに他者や社会と結びつけるコミュニケーションの触媒としての性格を巧みに利用して、ジュエリーを普遍的な人間存在や社会のメタファーへと変換させてきました。一貫してコンセプチュアルなアプローチを続けながらも、そのユーモア溢れる表現はコンテンポラリー・ジュエリーの世界にとどまらず、多くの人々に受け入れられています。 (中略)
東京展は、1967年の初期作から本展のための最新作まで長いキャリアを網羅するジュエリーのほか、写真、ドローイング、インスタレーション約200作品によって構成されます。」とある。

作品1
   ▲これは来場者が球状の何かを並べて完成する作品

作品2

作品4

作品3

作品展示ブース

作品5

作品6

 パンフレットのコピーにあるとおり、ジュエリーをコミュニケーションの媒介としたコンセプチュアルな作品が並んでいた。難解な作品もあるが意外とお茶目で楽しい作品も数多くあり、いっぺんでその作品を好きになってしまった。東京展用に作られた新作は、旧朝香宮邸の各部屋に展示されていて、旧朝香宮邸のアール・デコ様式のモダンなデザインと相まって、おシャレで見応えのある展覧会でした。

室内1

室内2

  朝香宮邸は、朝香宮ご夫妻が、自邸の建設にあたり、フランス人芸術家アンリ・ラパンに主要設計を依頼したアール・デコの粋を集めた建造物だ。その後、吉田外相・首相公邸として使用され、赤坂迎賓館開設まで白金迎賓館使用される。1983年東京都庭園美術館として一般公開された。
 とにかく細部まで凝っていて見ごたえあり!です。