メディア環境論スク2日目2015/10/03 21:32

 スクーリング2日目。午前の授業は、メディアと思えるキーワード探しの続き。4つのチームがそれぞれディスカッションしながらキーワードを積み重ねる。ニッチなものからボケとかウソのような心理的なものまで、さまざまなキーワードがホワイトボードを埋め尽くす。

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 その後、教室内にあるものなんでも良いから、形を集めるというワークショップ。それを小さなものから大きなものへと並べる。偶発的だがまるで計算したようなアートになるところが面白い。どんなカタチでも「まとめる」や「並べる」とかすると何か別の情報を発信しだす。こうして新しいクリエィティブの可能性が生まれるのかもしれない。

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 午後のメインはフィールドワーク。御茶ノ水の「東京水道歴史館」を見学する。中央線御茶ノ水駅から徒歩5〜6分、水滴君が出迎えてくれた。エスコートの女性職員の説明を聞きながら館内を回る。時代小説などで多少江戸の水事情は知っていたつもりだが、これほど考えられたものとは思わなかった。正直すごいです。多摩川上流の羽村から四谷大木戸まで高低差約90m、約43キロの水路を掘って、江戸市中に供給していたという。新宿大木戸からは地下に潜り、石樋や木樋を使って市中に点在する大名屋敷や町人が使う共同井戸まで送られる。その井戸端で集うシーンは時代劇ではおなじみだ。江戸時代の水道設備から現代の東京の水道行政までが展示されていてなかなか興味深い展示だった。

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 江戸時代の水道の興味は尽きないが、なぜ「東京水道歴史館」というと、今回の2週にまたがったメディア環境論の本課題が「水をキーワードにした新しいメディアを考える」だから。水の解釈は様々だが、最終的に、コミュニケーションの対象になるもの、いわゆるメディアを考えて具体的に制作するというのがミッションだ。漠然としすぎていて、今の時点では何をプレゼンしていいのか全くわからない。「メディアを遊ぼう」というタイトルが付いているので、水を何かしら使うことが必要と思えるし、みんなが参加できるワークショップ的形式がベターだというのはわかるが、「メディア」、「水」、「新宿」「コミュニケーション」「フィールドワークから感じたこと、学んだこと」それらが、どうしても一つにならない。楽しいし肉体的にも楽なスクーリングなのだが、頭の中は悶々としてすっきりしない。見えないゴールに向かって走っているような感じ。

 多分アタマであまり考えないほうがようのだろうな。フィールドワークと授業の中から感じたり気づいたことを具体化するべきなのだろう。多分…