生活圏をマップにする2015/03/01 09:50

 編集計画の課題2は「生活圏をマップにする」。学習指導書には「自分の住居から、通勤・通学・買い物などでよく通る特定の経路を取り上げ、街路マップを制作する。イラスト・記号・テキストなどを適当に用い、効果的にレイアウトすること」とある。

 ぼくは、現在、栃木県の那須塩原市の山沿いに住んでいる。勤めは東京・上野だ。いわゆる遠距離通勤なので、その通勤マップを作ろうと考えたが、単純に路線図的にまとめても面白くない。そこで思いついたのが「標高差」。自宅は標高460m、那須塩原の駅は275mで標高差が184mある。一般的な通勤でこれだけ標高差が違う人はあまりいないから、これを生かすことにした。グーグルマップで標高差がわかるので、通過する駅の標高差を図って、グラフのようなマップを作った。

編集計画1-2

 縦軸が標高、横軸が時間。車の移動と新幹線の移動、徒歩での移動を色分けして、自宅から那須塩原駅までのマップと、上野駅からオフィスまでのマップを組み合わせてみた。自宅から上野駅の標高差は443mになった。

物語の始まり2015/03/01 20:20

 編集計画の通信課題1の3は「物語の始まり」。「日本および堰合中に多数存在する天地創造の物語、およびそれにふさわしい任意のビジュアル作品を選択または制作し、一つの作品を制作する。」と学習指導書にある。

 天地創造といえばすぐ思いついたのが旧約聖書。これじゃあまりにもイージーかなと思いつつ、学習指導書に掲載されている作品を見たら、ずばり旧約聖書の文言を引用していた。
 キリスト教を知らずして西洋美術史は語れないと学んだ昨年、スペイン・バルセロナでガウディーのサグラダファミリア教会を目の当たりにしたが、聖書からすぐに連想したのはサグラダファミリアのできたばかりの聖堂内部だった。今でもあの場に立って、見上げた時の不思議な清々しさが蘇ってくる。とにかく写真は山ほど撮ってきた。課題の進め方に「何よりも興味の持てる物語を選択することが第一の作業」とも書いてあるし、この方向で行くことにした。

 これまでの暗い教会のイメージとはまったく違う、清楚で神々しい輝きに満ちていた空間。この写真に「初めに、神は天地を創造された…」で始まる旧約聖書の創世記の文章を組み合わせる。ヘッドコピーは、ストレートに「光あれ」。サグラダファミリア内陣はそのイメージにぴったりだった。


 写真は天井を真下から撮影したもの。中央のライトが一直線に並んで木のイメージの柱がまわりを囲んで、不思議な空間を創りだしていた。その時撮った写真をそのまま使っても、あの臨場感は伝わらないし、ビジュアル的にも少し平板になって印象が弱くなってしまう。そこで、より印象的になるように、写真の上部を明るく、下に行くに従って暗くなるようにPhotoshopで加工、ハイライトを強調して彩度を少し上げた。「光あれ」のキャッチコピーは、神々しさを表わすためにあえて白抜きとして、そのまわりにオレンジのボケアシを加えた。写真とコピーを組み合わせただけだが、面白いデザインになった。