情報社会倫理論(1日目)2013/10/25 15:02

 新宿サテライトで情報社会倫理論のスクーリング。9時から午前中のみの講義。午後の情報職業論と抱き合わせで受講する人が多いが、情報職業論は昨年とったので、時間が少しもったいないが単独での受講になった。講師は、上田卓司先生。基礎心理学が専門だそうだ。

情報社会倫理論3
   ▲教科書はなく、各テーマごとにレジュメが配られる。 

最初のテーマは「情報環境と情報行動」コンピュータの登場で、様々な情報が電算化され、モノよりも「情報」に価値を置く社会=情報化社会が創出した。情報倫理の定義とは、1つは「情報化社会において、われわれが社会生活を営む上で、他人の権利との衝突を避けるべく、各個人が最低限守るべきルール」、その2は「情報モラル=情報を取り扱う際の公道規範」(※講義レジュメより引用)
 それで、その情報社会での倫理的問題がいろいろ発生する。著作権や知的財産権、プライバシー、個人情報、情報セキュリティ、有害情報の流通、コミュニケーションなど…二つ目のテーマは「著作権と知的財産権」。日本はベルヌ条約を締結、批准している、著作権は創作時点で発生するという無方式主義(特許などとは そこが違う)で、その著作権とは何かから、権利の内容(法的位置づけや、保護対象や保護期間など)をクイズまじりで解説。著作物とは「思想または感情」を「創作的」に「表現したもの」であって、「文芸、学術、美術または音楽の範囲」に属するもの。表現の工夫があれば、地図でも電話帳でも著作物になる(工業デザインなどは意匠権どに別な法律)。クリエィティブを生業とする身としては、かなり身近にある問題。

 語り口がスピーディーで内容も興味深いものだったので、あっという間に3時間45分が過ぎてしまった。

 この授業を映像文化論の科目試験の前に受けていれば、65点という残念な結果にはならなかったのにな〜。映像とは限定していないものの、著作権と引用などは主たる内容なので、ちょっと複雑な思い。でも、良いこともある。デザインマネージメントで「情報格差」や「情報弱者」の問題から切り口をみつけて課題制作中なので、とても参考になる!感じです。

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