ブックバインディング・スク後半2日目2013/10/05 22:11

今日は、丸背のハードカバーを作る作業。僕らはカルカスという手法を学ぶ。カルカスという下地用の紙に、裏表の表紙芯材を張り込んで、丸背を整形しようというテクニック。表紙と裏表紙は 2mmのボール紙の心材を貼るが、丸背の部分はカルカスそのものが支持体になるから、背表紙の芯材は必要ない。本文にカルカスを仮にかぶせ、表紙、折り部分、背表紙、裏表紙の順に貼ってゆく。表紙にエンボスなどの加工がある場合はその都度仕上げる。そして布を内側に織り込んで接着すれば丸背ハードカバーは一応完成する。ここでだいチョンボ。せっかく彫り上げた表紙の心材の天地を間違えてカルカスに接着してしまった。やば〜今までの苦労が台無しだ〜(汗)SO!S先生に助けを求めた。ボール紙の一番上の黄色い紙の部分を剥がせばなんかなると先生がうまく処理してくれた。ありがとうございました!

彫り込み
    ▲耳だしをした本文と彫り込みをした表紙の2mmボール紙芯材

まあ、面倒くさいことをしながら丸背のハードカバーを制作するわけです。で、前日作った耳だし&丸背に加工した本体にカパッとはめて接着すれば本になるというワケ。本文背表紙のクースにのりをつけて背中を合体。次に。見返し張り。のり付けする外側の見返しは、ボンドをつけると1mm程度伸びるのでこれをカットして調整。裏表の見返しを貼ったらプレスをして自然乾燥する。これで、とりあえずの大仕事は完了。ここまでくるとあともう一息。みんな少し余裕が出て、クラスが和やかな雰囲気になった。
順番がわからなくなるぐらいの、次から次への作業指示が飛ぶ。メモを取るより、周りの受講生と確認し合いながら作業を進めるのが、間違いが防げる。
この日は、角背ハードカバーの装幀を完成させて終了した。


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