仙台で紅白梅図屏風2012/03/25 22:49

紅白梅図屏風
復興支援と称して、牡蠣料理を食べに仙台へ行ってきた。復興支援、僕らができることは、地元へ行ってお金を使うことぐらいしかできない。微々たることだが経済が回るのが一番だ。

そのついでに仙台博物館で緒方光琳の「紅白梅図屏風」を見てきた。これも復興支援で静岡・熱海のMOA美術館から仙台博物館に貸し出されているものだ。3月25日までの会期。終了の前日に見ることができた。圧倒的な迫力。現代アートにも通じるレイアウトの潔さ。簡潔なイメージに隠された緻密で繊細な表現。さすが国宝。中心の流れは制作当時は銀色と黒だったそうな。この発想がすごいよね。ホントすごいの一言。他の絵がなにか物足りなくも感じる。

以下はMOA美術館のHPでの説明『光琳が宗達に私淑し、その画蹟に啓発されながら、独自の画風を築き上げたことはよく知られている。(中略)しかし、白梅の樹幹の大部分を画面外にかくし、紅梅は画面いっぱいに描いて左右に対照の妙をみせ、中央に水流をおいて末広がりの微妙な曲面をつくり上げた構図は、光琳の独創ということができよう。後に光琳梅として愛好される花弁を線描きしない梅花の描き方や蕾の配列、樹幹にみられるたらし込み、更にほかに類を見ない卓越した筆さばきをみせる水紋など、こうした優れた要素が結集して、画面に重厚なリズム感と洒落た装飾性を与えている。本屏風が光琳画業の集大成であるといわれる所以であろう。(後略)」

撮影禁止だから、とりあえずwebから拝借した画像です。