蝶課題完成!がんばりました。2011/10/23 22:31

眠気と疲れでフラフラになりながら三日目のスクーリングに向かう。完成は午後2時までにと指定される。とりあえず前日に作ったラフのデザインの仮画像部分を、昨夜遅くまでかかって作ったデータと差し替える。それだけでほぼ完成になるが、ここからさらにレイアウトとコピーを詰める。フォントのカーニングの調整や細かいバランスなど…で午前中にほぼ作業を終わらせた。

今回は、ネットなどで情報をキャッチしてから、様々な蝶のネタを仕入れてスクーリングに望んだが、何年も続いている課題だけに、おおよそ頭に浮かぶことは誰かがやっている。そこで改めて肝に命じたのは、まず「人とは違うことをやること」「できるだけアイデアを深く掘ってコンセプトを語れるレベルにすること」「単にテーマからの距離感だけてはなく、時間軸やトスーリー性を加えてひねりを効かせること」の三つだ。前週のピクトグラムの学習経験も踏まえて、徹底的にコンセプトを考え無駄をそぎ落としたし、最後のチェックも怠らないようにした。そのかいあって受講生による投票では13票を集めてトップだった。正直嬉しかった。

今回のスクーリングで得たことは、良いクリエィティブのためには「思考錯誤」せよ!ということ。それを改めて体験し感じたことは大きな収穫であった。思考だけではダメなのである。錯誤、つまり間違いや過ちを経て思考することで何かが生まれるということなのだ。

今後、この課題に向かう通信生に伝えたいのは、「蝶を作るな」「蝶に見たてるな」「結果的に蝶に見えれば良い」という三点だ。何を表現して伝えるかが課題で、蝶を作ることでは無いと思う。僕は人間関係という見えないものを蝶にしたが、見えるものを伝えるのは比較的簡単である。言えない意識や思いをいかに他者に伝えるかが、コミュニケーションデザインの真髄である。

写真上は、完成した蝶課題。テーマは「赤い糸蝶の運命」。赤い毛糸で蝶を形作り新婚のカップルをイメージ。この蝶の特徴は雌雄同体。真ん中はもつれる夫婦関係を表したモツレイトチョウ。最後が雄と雌に別れて二匹になったキレタイトチョウ。夫婦の在り方を時系列に並べストーリー性を持たせた。A4サイズ、インクジェットでプリントアウト。写真下は、公表前に全作品を並べて投票を行っている風景。